ユージニア (角川文庫)

著者 :
  • 角川グループパブリッシング
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本棚登録 : 6203
レビュー : 643
  • Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043710027

感想・レビュー・書評

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  • 感想

    読み終わった時の心境が、ゴールデンスランバーを読み終えた時の興奮と同じくらいの混乱。

    大量毒殺事件に多少なりとも関わる人の証言で事件の成り立ちがどんどん明確になっていくが、明確になっていくようで全く明確にならず、読み終わって大混乱。読み込みが甘いのかと、縋る思いでこの本を読んだ人達の考察を自分の感じたことと擦り合わせる。が、みんな同じように混乱していた。

    犯人はわかっている。答えに辿り着いている。
    なのに、読み終わっても真犯人がわからないって一体どんな現象。

    Q&Aを読んだ時も思ったが、ひとつの出来事があったとして、関わった人の数だけ見方や感じ方があり、その出来事の輪郭も色もピタッと合致することはないのだな、と。
    そしたら真実とは誰も知ることはできないのでは。気が遠くなった。

    一気に読んだので体力を消耗。
    2日間で読んだのですが、1週間くらい読み続けていた感覚。

    恩田陸さんが描く世界は、独特な雰囲気を纏っていていつも少し不安定で不思議で不気味で閉鎖的で魅力がある。登場人物も然り。いつも早く抜け出したいけどずっとそこにいたい気持ちで、縋るように読んでいる。

  • オモシロかった。ちょっとゾクゾクしながら楽しめた。恩田さんの次は何を読もうか楽しみになった。

  • 電子書籍で読了。

    ミステリー超初心者の感想。

    ミステリーとしての読後の爽快感はないかもしれないですが、小説としては十二分に面白かったです。

    ミステリー嫌いの人でもぜひ!

  • 洋館に古都、盲目の少女、毒。さまざまな人の証言。誰、とは言わないが、証言の向こうに見える彼女。完璧。最後の最後、恩田陸さんらしく、断定はしない。におわせて、疑わせて…。
    夏の金沢で読みたい。

  • 様々な人の視点で書かれているので、初めは読みづらいのですが、読み進めていく内にどんどん引き込まれていきます。それと同時に、恐怖感が湧いてきました。
    最後の方で理解できない部分があったので、もう一度読み返してみたいと思います。

  • 事件の怪奇さや街の緊張感など臨場感の描写力がすごいと感じた。

  • 恩田氏の作品は、登場する街を旅する、というより歩いてみたい、と思わせる。

    また、思ってはいるけれどうまく言葉に出来ない事がいつも的確に表現されている。

    「新しい季節は、いつだって雨が連れてくる。…しかも、決して劇的な変化というのではなくて、気まぐれな雨が降る度に、じわじわと境界線を侵食するように季節が塗り替えられていく。」

    「いくつぐらいからでしょうね、旅というものの目的が変わってきたのは。…若い頃は、見たことがないものを見に行く…社会人になって、仕事に追われるようになると…むしろ、余計なものを見ないことを目的として、
    …もう暫く経つと…自分の見たいものをみるために」

    「きょうだいの関係というのは…豆みたいだ。莢である親の方は残るけど、一緒に長い事中にくるまれていた豆のほうは、それぞれ弾けて飛び散って、残らない。」

    作品は、果たして自分の解釈が正しいのかどうか、何か見落としているのではないか、賢明な人が読んだら全く違う結論になるのではないか、
    となるパターンのラスト。

    検索できるネット社会が有難い。。

    それでもやはり、ぐいぐい引き込まれるように読んでしまう。

    • solala06さん
      こちらこそ、ご無沙汰しております、f0314087さん!
      いえいえ、 むしろ久し振りにf0312087さんとお話しできて、とても嬉しいです...
      こちらこそ、ご無沙汰しております、f0314087さん!
      いえいえ、 むしろ久し振りにf0312087さんとお話しできて、とても嬉しいですよ!

      おお~~、よく阿部寛さんが主演で映像化されているシリーズですよね??
      私は未読なのですが、面白いのですね・・・。
      相変わらずf0314987さんは色々な作品にチャレンジされているようで・・・羨ましい限りです!

      コメント理解してくれましたか!笑
      いい意味でいつもの恩田先生でしたよね!
      そうなんです、恩田先生のミステリは、割とこういうオチが多いのです・・・。
      「つ、つまりどういうことだったんだ・・・!!????」という・・・、しかし腑に落ちないとか、読後感の不快さはないのが恩田先生の腕前といいますか・・・謎を謎のままにしておきながらも読者を上手く置き去りにしていくといいますか・・・すみません上手く言えないのですが・・・。

      ああ~~~、関根ファミリーのミステリ、読みたいですよね~~~!!!
      恩田先生の新刊を今か今と心待ちにしている読者の一人としては、ついつい高望みしてしまう今日この頃です・・・。

      『ユージニア』にもついて来られたf0314087さんにはmミステリ恩田先生作品もぜひ読んでいただきたいです・・・。
      またお時間できましたら、どうぞ構ってくださいませ~~!
      2018/09/16
  • 個人的に恩田陸さんのお話で一番好きです。
    たくさんの人の目線で描かれる一つの事件、静かな街の大きなお屋敷、そのお屋敷に住む女神のように称えられる盲目の美少女と恩田作品にありがちな要素が詰め込まれ、事件の真犯人は作中で明言されることはありません。真実に関係者は亡くなり、事件から遠ざかり、事件の鍵を握る緋紗子は海外で暮らしています。その後事件の行方はどうなったのか、風化し忘れ去られてしまったのか、この曖昧な終わり方がこの作品ではよく合っていたなと思いました。

  • 2018/2/27

  • 恩田陸さんらしいオープンエンドの作品。
    読んでいるこっちがめちゃくちゃ頭使いながら
    ストーリーを整えていく。
    (って言っても、読みやすいけどw)
    読み終わってググった人も多いかとwww

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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