チョコレートコスモス (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 436
  • Amazon.co.jp ・本 (562ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043710034

感想・レビュー・書評

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  • 演劇の天才少女のお話。恩田陸さん本人も言っているように、ガラスの仮面のようなお話。主人公がマヤみたい。

    次々と天才っぷりを発揮してくれて、読み終わった後とってもすっきりした。
    続編も読みたい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      恩田陸って常野物語くらいしか読んだことが無い、お芝居の話なら、久々に読んでみたくなりました!
      恩田陸って常野物語くらいしか読んだことが無い、お芝居の話なら、久々に読んでみたくなりました!
      2012/03/22
  • 読みはじめから終わりまで、読者という立場を忘れてしまうような作品でした。自分が飛鳥になったり、響子になったり、色々な人の視点から登場人物たちの生活に溶け込んでいきました。
    芝居をしている私からすると、良い意味でも悪い意味でも驚きと発見がありました。どんな天才も努力無しではそんなに上手くいかないので、続編では飛鳥のそんな所も観たいと感じました。

  • 文庫化したので再読。芝居の世界に魅入られ、望まれた二人の天才の話。この作品は恩田さんのマイベスト3に入ることは間違いないです。恩田作品で頻繁に現れる日常と非日常の境が曖昧になる感じはかなり芝居と相性がいいのでしょう。作中作が何作もあり、原作がある作品にも独自のアレンジを加えた演出の描写を加えるという贅沢さ。二次オーディションなんて素晴らし過ぎて涙が出ました。演劇界のサラブレッドである響子と、異質な才能を持つ飛鳥。続編「ダンデライオン」が刊行され、彼女達のその後が読める日を心から待ち望んでいます。

  •  登場人物の作りこみと詳細な舞台設定が良く出来ている。普段の生活では見ることの出来ない演劇と役者の世界を垣間見ることが出来る。十分に取材をされて、実際に舞台の脚本なども書いたようである。その経験が活かされている。
     これまでの恩田陸作品のようなグルグルと話が巡ったり、突然物語が飛躍したりせずに読みやすい作品になっている。
     そしてなにより、内容の魅力は素晴らしかった。オーディションのくだり、それぞれの女優が個性を出している様子が面白い。きっと本当にこういうことが行われているんだろうと思わせる説得力があった。

  • 大学で芝居をはじめたばかりの少女、飛鳥。芝居の経験は全くないながらも、天才と言われる女優、響子と同じ舞台に立つことになる。飛鳥の稀に見る異色の才能は、多くの舞台を経験してきた女優たち、脚本家、演出家でさえも、虜にするものだったが、彼女にはひとつだけ弱点があった。オーディションというステージで演じ合う役者たちのそれぞれの個性や、演技力、演出力などが、すごくリアルに描かれている。つまりは、作者さえもが演出家なのであるからすごい。芝居好きの私にとって格好の餌食本である。舞台の暗がりのその向こうに、見えるものが何なのか…、演ずるということの、極地までも誘ってくれるのだ。続編が楽しみ。

  • 演劇が見たい。生身の人間が見たい。
    興奮が収まらない。胸のざわめきが静まらない。
    何にこんなに興奮しているの、なんでなのか分からない。
    演劇が見たい。演劇が作りたい。あの空間に自分の居場所が欲しい。

  • ガラスの仮面みたいだなぁ、とどんどん引き込まれていった作品。
    あとがきに「ガラスの仮面のようにしたかった」とあって納得。まさに。
    面白かった。入り込んで、読んでる時間があっという間だったな。

    お芝居、舞台っていう場所の特殊さを
    文章にしてこんなにもいきいきと伝えられるなんて。
    女優の話、という作品は幾度か読んだことがあるけれど、
    これほどまでに客観的に、主観的に、書かれているのは初めて。

    やってみたい、魅せられて見たいと思うだろう。
    久しぶりにお芝居を見に行きたくなった

  • ひさしぶりに、読み終えた後に今すぐ続きを読みたいと思った作品。
    ひとつのことを追求する過程で絶対に考えさせられるだろう対象の深さ面白さ恐ろしさ、向き合わなければならない自己、そういうものが響子の視点で率直に描かれている。臨場感のある舞台の描写にも引き込まれた。これから飛鳥と響子がどういう壁にぶち当たり乗り越えていくのかを、是非読みたい。

  • 演劇・舞台の物語。
    芸能一家に生まれ、幼い頃から役者として活躍してきた響子。
    響子の親戚で歴は浅いものの、めきめき力をつけてきた葉月。
    アイドル出ながら役者として非凡な才能を見せ始めるあおい。
    すでに貫禄もある大御所女優の徳子。

    一方、まったくの未経験者で大学から演劇を始めた飛鳥。
    とてつもなく強い印象を残し、無茶な入団テストを切り抜け、
    早速その劇団の旗揚げ公演に出演することになる。

    時を同じくして、ある劇場のこけら落としに、有名な
    プロデューサー芹澤による芝居が当てられるという噂が。

    必然的な流れに従うかのように、彼女らはそのオーディションに
    参加することになるのだが、なぜが響子だけには声がかからず…


    いやー、もうなにこれ。ホントに面白かった!
    小学生みたいな感想で申し訳ないけど、今はもうそれだけだ。
    背表紙の概要や帯や批評やあとがきなんかはあまり見ずに、
    誰が主役なのか知らないまま読んだ方がいいと思う。

    見方を変えれば、舞台を創り上げていく男達の物語でもあるし、
    家族や友情の物語でもある。
    芝居の世界だけで終っていないからこその深みがある。

    これはもう「今年一番の本」を決めるのがすでに難しくなってきたな。
    最近いい出逢いがありすぎだよ!


    なお、続編の『ダンデライオン』は現在連載中。
    さらに構想としては、完結作としての『チェリーブロッサム』も
    用意されているらしいです。
    楽しみなシリーズがまたひとつ増えた。

  • 今ベッドサイドに積みあがっている、文庫になった、単行本だったときおもしろかった本、の山を飛びぬかして、一気に読んだ。どんだけ、恩田さんの文章を、この作品を待っていたことか!

    「ガラスの仮面」のオマージュ的位置づけのこの話には、おそらく実際の演劇人たちをあてがきしたものであろう・・・と思われる。
    松たか子さんと寺島しのぶさんは、わたしのなかで確定で、しかし肝心の「あすか」役は、話の中でも突如としてあらわれた天才という役付けなので、実在人物でこれは、という名前を挙げられないでいた。
    単行本のときは。
    今は、いえます。ここはぜひ、宮崎(漢字がでてこない・・)あおいさんで!

    続きは連載中、三部構成ということなのでぜひぜひ、書き継いでいただきたいものです。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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