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Amazon.co.jp ・本 (576ページ) / ISBN・EAN: 9784043711017
作品紹介・あらすじ
平安時代・中期。葛城山で神狼とともに育った志狼は、死して怨霊となった母との戦いに終止符を打ち、陰陽寮の賀茂忠行と都に登る。そこで彼は、笛吹きの美少女と金髪の獣のような少年の姉弟に出会う。安倍晴明出生の
感想・レビュー・書評
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夏の角川ホラー月間。今年はこの辺か?
葛城の山に住む鬼の子孫と、亡者と交わったせいで呪われた娘率いる妖怪ども、更には陰陽師の賀茂家が、京(みやこ)の平穏を取り戻すために、血で血を洗う争い。
ホラーというより、「南総里見八犬伝」のような冒険ファンタジー小説。小道具として、人間に取り付いて臓腑を食い荒らし、血と脳漿を撒き散らしながら操る虫のような妖怪など、この辺は「帝都物語」等の、一時期のグロ志向な映画の影響であろう。
第一印象は、とにかく長く読みにくい、である。というのも、非常に長い本である以上に、序盤はなぜか「はるはあけぼの」のような、古文散文で書かれており、中途半端に古語を散りばめて主語はなく、単語と単語が読点で区切られるように書かれる。
そのノリが最後まで続くのかと思いきや、真ん中付近で会話の一部を除いて、童話調の漢字も少ない文章に変わっていく。
一方で、改行があった所で視点やシーンをポンと飛ばす。これはわかりやすいっちゃあわかりやすく、後半になると、誰の話かを注意するようになる。
序盤の古語調の文章から、古文の現代訳なのかな?と思ったのだけれども、後半の視点飛ばしや「内なる声」みたいなのは、明らかに現代の少年漫画のノリなので、オリジナルなのであろう。
こういう歴史小説っぽい作品は、史実に乗っ取らざるをえないために、必要のない固有名詞(登場人物)を増やす傾向にあるが、この作品はかなり少ない。その人物も「平将門」「菅原道真」「保憲(加藤?)」など、なんか聞いたことのある人ばかりなので、あまり混乱を来さないのは評価する所。
ストーリー自体は本当に単純で、変な古語調を現代風に書き直し、性描写はオブラートに包んで、もう少しコンパクトにしたら、子供には受けそうだと。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
安倍晴明誕生秘話…かな?将門や純友もおいしいトコをさらいつつつ登場してます。メインは葛城の志狼と葛葉の純愛なんだけど。大人向けらしく生臭い描写もそこかしこにあります。ただ、なんだろな、悪役にもそれぞれ事情が…みたいな援護射撃が、ちょっと気に入りませんでした。悪役には、心おきなく悪を極めて欲しかったりします。頭の良い悪役には、特に。
五代ゆうの作品
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