光さす故郷へ―よしちゃんの戦争 (角川ソフィア文庫)

  • 角川書店
4.20
  • (2)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 8
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043717019

作品紹介・あらすじ

「初代ちゃん、がんばろうね。死んだら負けだものね」。敗戦後の満州から、なんとしても光さす故郷へ帰ろうと決意したよしは、日本への引き揚げ船を目指す。長い逃避行のなか、親を失う子、子を亡くす母親。避難民となり薮をかき分けた200キロの山越えで、足の裏は血だらけだった…。昭和18年、満州国軍歩兵中尉に嫁ぎ満州へ渡ったよしは、熱河省最大の都市で夢のような暮らしをしていた。だが、同20年8月、ソ連軍の奇襲で、幸せな日々はあっけなく壊される。400日余りの逃避行を終え、念願の故郷の駅に立ったよしの手には、小さな遺骨だけが抱かれていた。戦争の悲劇を語る真実の物語。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者の大叔母が経験した満州から日本へ引き揚げてくるまでの過酷な日々。昨年亡くなられた藤原ていさんの「流れる星は生きている」などで満州から博多港に着くまでに、たくさんの人が大変な苦労をされた話は知ってはいましたが、一人ひとりに違う人生があって、その経験を辛く苦しい思いをしながらも話してくれる人がいること、それを朝比奈さんのように本にして伝えてくれる人がいること、それを無駄にはしないように語り継いでいかなくてはならないと強く思いました。間違った方向にいかないように、皆が自分の故郷に帰りたいと思えるように。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

朝比奈あすか

一九七六年生まれ。二〇〇〇年、大伯母の戦争経験を記録したノンフィクション『光さす故郷へ』を発表。06年「憂鬱なハスビーン」で群像新人文学賞を受賞。著書に『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『天使はここに』『自画像』『人間タワー』『人生のピース』『君たちは今が世界』などがある。

「2019年 『さよなら獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

朝比奈あすかの作品

光さす故郷へ―よしちゃんの戦争 (角川ソフィア文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする
×