鳥人計画 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.18
  • (139)
  • (546)
  • (1417)
  • (276)
  • (58)
本棚登録 : 7662
感想 : 546
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718016

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 約30年前に書かれた東野圭吾の小説。
    なんとなく、題名が好きになれなくて今まで読んでいなかった作品。

    札幌が舞台で、題材はスキージャンプ。
    初期の東野圭吾らしく、科学を駆使してスキージャンプの覇者になろうというのが、本作のメインテーマ。
    まさしく、題名にあるとおり鳥人計画。

    まだパソコンも普及していなかった時代にこれだけのものを書いたというのはさすが東野圭吾。

    そして、本作は早々に真犯人が判明する。
    真犯人を警察に密告したのは誰か?真の殺害方法は?そして犯人の動機は?
    これらの謎に迫るのが本作のストーリー。

    最終的に、どんでん返しが待っており、ミステリーとしてもかなり面白く読めた。

  • 科学が登場してからの、それに対する人間の想いがおもしろかった。

  •  スキージャンプ系はやはり冬のうちに読んでおきたいと思い再読。東野氏のウィンタースポーツミステリの中では1番好きな作品。単なる倒叙ものに留まらず、ホワイダニットに密告者の真相も二重に仕込まれていて読者を飽きさせない。スポーツをまったくやらない上に観戦もしないので、動機があり得る範囲なのかはわからなかった。子どもに自分の夢を託す親は、やはり始末が悪いの極地。

  • 犯人はかなり序盤に捕まり、そこからの展開があるがそこはある程度面白いくらいだった。そのまま終盤まで大きなものはなくそれで終わると思ったが、残り数ページでどんでん返しとまでは言わないが大きな展開があり結果としては結構面白かった。

  • この作品、平成元年の作品だったんですね。
    たぶん今の技術なら可能なような気がします。
    この作品に描かれたような非人道的なトレーニングといのも現実的にあるのかもしれないなと想像しました。

  • 【1行ネタばれ感想】





    どうせ狙うなら泰介やろ!

  • 逮捕された犯人が密告者を推理するというちょっと変わった趣向に興味を惹かれます。
    題材となるスキージャンプの知識は無くても、競技にかける思いや勝負の駆け引きなどの描写には引き込まれました。
    また、スポーツと科学の関係性について考えさせられるところもあり、ミステリ以外の部分でも読み応えを感じる作品でした。

  • 東野圭吾はどの作品も私にとっていまいちなんだよなぁ。

  • 久々の東野さん。
    どんなジャンルでも緻密で勉強家な作家さんという印象。

    スキージャンプを題材に、殺人事件が起きるという話。
    相変わらず最後は一筋縄ではいかないなーと思いました。
    楡井さんはみんなからの証言でしか人間性が分からないけど、印象に残ったし、天才的な人のオーラを感じました!
    タイトルの「鳥人」だが、どうしても「トリジン」と読んでしまう(笑)
    星は3.5。

  • 読み初めはスキージャンプに詳しくないため
    難しいと感じるが、読み進めて行くとグイグイ
    引き込まれる。

    読み終えた後の何ともせつない感じが
    残るのもまたこの本の一つの魅力だと
    感じる。

    ちなみにこの本が上梓された約10年後に
    長野オリンピックでのジャンプ団体優勝が
    起きることも偶然とはいえ感慨深い。

全546件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

東野圭吾の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
東野 圭吾
東野 圭吾
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×