さいえんす? (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
3.14
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本棚登録 : 1240
レビュー : 155
  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718030

作品紹介・あらすじ

「こいつ、俺に気があるんじゃないか」-女性が隣に座っただけで、男はなぜこんな誤解をしてしまうのか?男女の恋愛問題から、ダイエットブームへの提言、野球人気を復活させるための画期的な改革案、さらには図書館利用者へのお願いまで。俗物作家ヒガシノが独自の視点で綴る、最新エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • ふざけんな。お前はどのくらい偉いのだ。アホ

  • 短篇集かと思って買ったらエッセイだった。
    東野圭吾ならばエッセイも面白いだろうと思ったけれど、全編に渡りオチもなく、多角的であったり新鮮な考察というものも乏しく、大体は作者の主張に終始してしまっていて期待はずれだった。
    一番面白かったのはプロ野球改革案。首位がリーグを変えるシステムは新しく、興行面でも効果を期待できそうな名案だと思う。
    とはいえ自分の考えはちょっと異なり、暴力団絡みの問題を揉み消したばかりか疑惑の2名が監督に座るような業界は芯から腐っていて、もはや自ら改革ができるとも思えないし、社会的悪影響から看過すべき問題でもないと思うので、いっそプロ野球このまま没落した方がよいと思っている。

    一番困ったのはブックオフなどの古書店や図書館に対する批判。
    困った理由は主に2つ。
    ひとつは自分がまさにブックオフで買った本を読んでいたから。というのは冗談で、結局既得権の問題にすぎないと思えるから。
    作者の主張によると、出版社が本を売って作家に還元するから新しい作品や作家が生み出されるのであり、それに寄与しないブックオフや図書館は産業構造を壊すコバンザメだというわけだけど、この考えの基礎は要するに金を払うのは出版社であり、出版社に金を払うのは新刊を買った人だという事実に基づくんだけど、なぜ出版社を経由して作家が収入を得る構図を堅持しなくてはならないのか、という説明がない。
    本がなくて困るのはブックオフも図書館も一緒だ。極論すれば出版社が無くても彼らから作家に還元されるシステムがあればいい話なのではないか?
    電子書籍元年が何回訪れても一向に発展しないのは既得権者が足を引っ張っているからに他ならない。
    そこに読者の視点は無い。
    作者の主張によると、ブックオフで本を買っていた連中はそこがなくなれば本を買うことはなくなるということだが、なぜそうなるのか?
    理由は簡単、新刊では価格と内容が釣り合わないと多くの人が判断すると考えているからだ。
    だったらなぜ、価格を下げるなり内容を上げるなりの努力しないのか。

    例えば電子書籍。作者はあれにも反対していたが、同じ理由で努力の方向性がズレていると思う。
    自分は文庫派だか、その理由は単行本が高くて邪魔だからだ。
    読みやすく買いやすい電子書籍があれば本棚を気にすることもない、装丁も物流コストも抑えられる分お手頃価格になり、喜んで買うだろう。

    消費者がネットのサービスに慣れてお金を払わないのは、ネットのサービスがそれだけ安価でこなれているからにすぎない。
    作家も出版社もこの流れを排除するのではなく、取り入れるか実力で対抗するかの覚悟が必要だ。
    これは既存の商店や各種サービス業者が既に行っていることだ。
    作家と出版社だけがその流れから外れていられる訳がないじゃないか。

    作家の足を引っ張っているのは果たして誰なのか?

    ここの見解が決定的に違う。

    携帯でダラダラ書いたら無駄に長くなったが、2つめのは困ったことはこれ。

    大好きな作家と見解が合わずに、今後の作品を読む楽しみが濁ってしまいかねないことだ。

    作家の素顔なんて知らない方がよいのかもしれないが、好きになれば色々知りたいのは人の性で。

    人間って難しい。

  • 雑誌のコラムなら読めるし好感もてるが、短編集になると、さすがにつまらない。
    屁理屈集ってかんじですね。

  • 『東野圭吾はコンプレックスに囚われている』

    東野圭吾がこんなにおしゃべりだったなんて。だけど、逆に好感が持てた。天才じゃないことを確認できて安心もした。

    彼の作品がいかに完成度が高いもので、価値のあるものかこのエッセイを読めばわかる。彼を知れば、彼の産み出すものに曇りがないことを確信するだろう。

    東野圭吾は作家という名の芸術家であり、職人である。作者が神経質すぎる姿勢だからこそ、読者は安心して本を買い物語を楽しむことができる。

  • ダイエットのところは興味深く読みました。
    確かに、今はやたら痩せろ痩せろって風潮ですよね…。

  • パーソナルゾーン、MHC、容疑者Xにつながるような小話など、多彩な話柄で楽しませてもらった。サイエンスにクエスチョンマークがつく内容ではあったが、まっすぐに思いのたけを叫んでいる。好感をもって読んだ。本を読みたきゃちゃんと買えよとの恫喝も非常に良かった。この世に本がなくならによう精一杯貢献したい。

  • 理系はすごい

  • 2016年のことはどう思ってるかな。

  • 4
    評論家みたいな感じだけどいろんなことを考えてて面白い。理系は科学知識があるから自由な発想ができない的な考えはちょっと哀しい…

  • 科学をテーマ(?)に書かれたエッセイ。
    単純に面白かった。
    が、最後の図書館とブックオフの利用者は作家に還元していないとの主張は一概にはそうではないと言いたい。
    屁理屈かもしれないが図書館はものすごい数があり人気のある本は1館に1冊はあるとなると購入数はかなりのもんだ。
    ブックオフにしてもしkなk利用者が売って次作への資金とするわけなので循環している。
    図書館&古本屋愛用者の主張(笑)
    そのほかに数学の意味の功など私もエセ理系なのでおもしろく読ませてもらった。

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著者プロフィール

東野 圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。
1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。
テレビドラマ・映画化された作品が多い。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほか、映画化が決まっている作品に2018年11月16日公開予定『人魚の眠る家』、2019年公開予定の木村拓哉主演『マスカレード・ホテル』、同年公開予定に玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』。

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