さいえんす? (角川文庫 ひ 16-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718030

作品紹介・あらすじ

「こいつ、俺に気があるんじゃないか」-女性が隣に座っただけで、男はなぜこんな誤解をしてしまうのか?男女の恋愛問題から、ダイエットブームへの提言、野球人気を復活させるための画期的な改革案、さらには図書館利用者へのお願いまで。俗物作家ヒガシノが独自の視点で綴る、最新エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 理系の作家さんってそんなにいないのかな。知る限りでは(この本で知ったけど)東野さんと森見登美彦さん、知念実希人さんくらいだけど、メリットがないことはない気がする。広い知識が必要だからどんなことでも知っていた方がいいに決まってる。全くわからないことよりもより少しは興味あることのほうが調べたり取材しやすいのでは。

    で、この本については、ちょっと興味の方向が違うようでなかなか難しい内容でした。オリンピックの話はリアルにその時でないとわからない。野球などのスポーツは興味もあるけどそのシーズンというのもあるので、ごめんなさいよくわかりませんでした。科学技術的なことは、わからないなりに面白いです。そういうことも踏まえてもう少し小説も読んでみたいです。東野圭吾さん。
    (2022/4/27読了)

  • ふざけんな。お前はどのくらい偉いのだ。アホ

  • 短篇集かと思って買ったらエッセイだった。
    東野圭吾ということでエンターテイメント性の高いものかと思ったら小説とは違い趣向を凝らすようなことはなく徒然なるままにといったスタンスだった。

    プロ野球改革案もなかなか面白かったけれど、ブックオフなどの古書店や図書館、電子書籍に対する批判が一番印象に残った。

    作家→出版社→書店→読者という経路で「本」と「お金」が交換されているので、枠外である図書館やブックオフ等の古書店は作家や出版界の利益に寄与しないという主張だった。問題提起としては理解できるが批判的論調が強く違和感が残った。

    著者によるとブックオフで本を買っていた人間はそこがなくなれば本を買うことはなくなるということだが、もしそうであるならばそれは「新刊の価格は内容と釣り合っていない(その可能性が高い)」と判断しているということであり、そうであるならば作家や出版社の取るべき対応は「そんな読者はお断り」で良いのだろうか?

    電子書籍も同様に、現状においても成功しているとは言い難いけれど今もなお将来的に有望なデバイスの一つであると思われ、「お断り」が正しいスタンスとは直感的に思えなかった。

    スマホ全盛時代、「書籍」も一つのコンテンツとして消費者の時間を争う立場だ。

    良質なコンテンツを選別・排出する出版社の役割は文化基盤として重要だと思うけれど、排除と選別に走ればその将来は危ういものになってしまうのではないかと危惧する。


    ということで個人的には見解が合わなかったが、異なる立場の、それも人気作家と意見交換できたような気分になり刺激的で、そういった意味では楽しめた。

  • 雑誌のコラムなら読めるし好感もてるが、短編集になると、さすがにつまらない。
    屁理屈集ってかんじですね。

  • 『東野圭吾はコンプレックスに囚われている』

    東野圭吾がこんなにおしゃべりだったなんて。だけど、逆に好感が持てた。天才じゃないことを確認できて安心もした。

    彼の作品がいかに完成度が高いもので、価値のあるものかこのエッセイを読めばわかる。彼を知れば、彼の産み出すものに曇りがないことを確信するだろう。

    東野圭吾は作家という名の芸術家であり、職人である。作者が神経質すぎる姿勢だからこそ、読者は安心して本を買い物語を楽しむことができる。

  • ダイエットのところは興味深く読みました。
    確かに、今はやたら痩せろ痩せろって風潮ですよね…。

  • パーソナルゾーン、MHC、容疑者Xにつながるような小話など、多彩な話柄で楽しませてもらった。サイエンスにクエスチョンマークがつく内容ではあったが、まっすぐに思いのたけを叫んでいる。好感をもって読んだ。本を読みたきゃちゃんと買えよとの恫喝も非常に良かった。この世に本がなくならによう精一杯貢献したい。

  • 理系の目から見た社会批評エッセイ
    血液型診断に批判的だが、姉(教師)は信者
    携帯の着信に違う番号を表示する方法
    ※米国のコールバックサービスを使う

  • 時代の移り変わりにより、技術の進歩により、トリックが使えなくなったり、様々な問題が起きるが、新しいトリックも生まれるのも事実。昔は売れない作家だったが、今は売れっ子作家となり、映像の世界でも引っ張りだこである。作者が図書館やデジタルを毛嫌いしてるのは印税が入らなくなるからである。そこで、図書館などで借りる方式を変えてやる事が変わる一歩では無いだろうか?早く借りたい人はお金を払う!まずは10円単位で初めてみる。500番目に予約した人が早く読みたければ100円払うと100円払ってもいいというところまでジャンプアップするのだ。同様にしていき、それを印税に当てる。そうすれば本を買わない人も作者にお金を払うことになるし、早く読みたい人もすぐ読めるようになる。

  • 著者は大阪府立大学の工学部電気工学科卒。自動車部品メーカー(デンソー)で生産技術のエンジニアとして勤務したが、その後、会社を辞めて作家になった。ネットに「良心と常識」は存在するか???人は匿名では、嘘をつく可能性があるので、見ず知らずの人間から送られてくる文章を鵜呑みにできない。日常生活で、生理的あるいは本能的に「この人とは合いそうだ」とか「この人は苦手だ」と感じることはよくある。人は自分と似ていないMHCタイプの異性に惹かれるらしい。一種の「匂い」によって嗅ぎ分けているそうだ(MHCは細胞膜表面にある糖タンパク質で、免疫反応に必要なタンパクの遺伝子情報を含む)。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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