殺人の門 (角川文庫)

著者 :
制作 : 角川書店装丁室 高柳雅人  角川書店装丁室 
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718047

感想・レビュー・書評

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  • 殺人の門。まさにそうですね。タイトル通りです。
    ラストにはまさに殺人の門が開けます。

    とことん主人公はツイてないし、悲しい話ですが
    ハマりました。面白かった。

    ただ、疑問に思ったことが一つ。
    これはバッドエンドなのか?

    受け取り方は人それぞれだと思いますが、
    ただのバッドエンドではないような気がします。

  • 面白い。600ページ強を2日で読み終えることになるとは思わなかった。とにかく一度読み始めたら、中々止めることができなかった。

    何がすごいって、倉持の人間設定の濃さがすごい。その設定と寸分違わぬ印象を持たせる文章がすごい。600ページ強というこの長さであるからこそ、主人公の生き様に影響を与えた倉持に嫌悪感を抱き、彼の話術にある種の”正しさ”を覚え、困惑させられる。実際にこういう人物とこのように接することになった場合、抱いた憤怒の矛先は彼への殺人として片付くだろうか。その答えを出すことは自分には難しかった。
    ひたすら不幸な主人公の一生を見せつけられることは少なからず苦痛ではあったが、それ以上に読み手の感情をここまで揺さぶらせる東野圭吾の文章に心底感心した。”さまよう刃”を読んでいる時も思ったことだが、こういうなんとも言えない感情を心中に渦巻かせる文章が本当に巧い。

    ”殺人”ということばは、遠いようで近いし、近いようで遠い。手繰り寄せるのも自分だし、引き離すのも自分である。人は生きていくうちに少なくとも一度は殺意、またはそれに近い感情を持ち合わせることになる。その時に現れるであろう門は、普段は気付くことはないが、いつでも自身の周りをゆらゆらと揺られているのであろう。読みながらそんなことを考えさせられた。

  • 何とも胸糞悪い小説。
    登場人物全員が馬鹿。騙す方も騙される方も全員馬鹿。
    あー胸糞悪い。

  • うーん、妙に心に残るのはなぜだろう。

  • やるせない。

  • 重いけど面白い…けど少し長いかなあ?
    もう少し短いともっと読みやすいと思います。

    読んでいながら主人公はとことんついてないなあと
    思わずにはいられませんでした。
    それもまあすべて倉持にはめられていたからなのだけども。

    倉持がなぜここまで田島に執着して
    いつまでも騙し続けるのかが最後に明かされるのだけど
    イマイチ共感できませんでした。
    確かに田島の家はお金持ちで幼心に嫉妬とか見返してやりたい
    みたいな気持ちもあったかもしれないけど
    だからと言って田島が倉持に対して嫌がらせをしたわけではないんだから
    ここまでしなくても…という気持ちになりました。
    まあでもこういうお金に対して見境がなく
    人の不幸が楽しくてしょうがない人もいるのかなあ?という感じ。

    そんな倉持につかまってしまって
    一生を狂わされる田島が哀れで仕方なかった。
    もう何度も同じように騙されてるんだからいい加減気付きなさい!
    と思わずにはいられなかったしちょっとイライラしたりもしましたw

    倉持と関わるとろくなことがないってことにさっさと気付いて
    逃げればよかったのになあと思いました。
    結婚から離婚に至るまでも
    一緒にいたって幸せになれるわけじゃないんだから
    だったらさっさと離婚すればいいのにって思いました。

    何度も騙されて嫌な予感を毎回感じつつも
    結局騙されてるんですよね。
    そこがやっぱりお父さんの血を継いでるのかなって感じでしたw

    ミステリーではないのかな?
    派手さはないけど重くて読後感の悪いというか
    スッキリした気持ちにはならない作品だとは思いますが
    そこがなんかおもしろいなと思いました。

    騙されないようにしなきゃなと勉強になりましたw

  • 最後のページを読み終わったときには、
    脱力感が残りました。

    主人公、どうなったんだろう。と。

    600ページで、途中おなじことの繰り返しで、
    またかぁ、なんて思いながら読みましたが、
    最後、ひとつひとつネタがばれていって、
    謎解きが、たまりませんでした。

    あと、この本を読んでいたおかげで、
    ねずみ講にひっかからずにすみました。

  • もう20年以上昔になるが、金の先物取引詐欺で多くの老人から財産を横領し世間を騒がせた豊◯商事の事件をそのまま彷彿させる内容で、欲に絡んだ者達の非情さに、読んでいて胸が痛くなった。最後は因果応報ともとれる結末に終るが、気の毒な主人公と思いつつも、父子ともども詰めがあまく、繰り返しそれぞれが利用される様は情けなく感じた。魅力ある蛇ににらまれたら最後!というべきか、、、。本を開いたらもうグイグイ引き込まれるようによんでしまった。

    • amunoaneさん
      マイナー作品かもしれないけど、これは東野作品のなかできっての名作かと思いますね!
      書き方としてはのんべんだらりとストーリー展開されてるはずなのに、全然飽きない!むしろグイグイ引き込まれる!
      引き込まれて引き込まれてハラハラと怖さまで!こんなのんべんだらりは初めて(笑)
      殺人という単発的なえぐい怖さでなく、
      人間の怖さ根本が絶妙に伝わる書き方でされており、ゾワゾワ、ハラハラする単発的ではない怖さで、
      ここまで人間の怖さを文章にして読み手に伝えられる東野圭吾は改めてすごい!
      ただしタイトルが私としてはあまり気に入りませんね!
      2012/09/16
  • 主人公のあまりの主体性の無さと、優柔不断さに終始イライラ。
    一度でも不信感を抱いたり、騙された、裏切られたと感じて、それを何度も繰り返す、むしろ自分から再会しに行っているように感じるこの主人公の精神がよく分からない。
    最後の方では倉持の方に共感しそうになったほど。それくらいイライラ度が高かった。
    ただ、小説の世界では殺人が軽く行われている事が多いけれど、現実社会では殺したいほど憎んでいても、その度に全員が殺していたら大変な事になっているはずで。そう思うとリアリティのある話だったのかな、と思う。
    また、面白くなければこんなに厚い本を最後まで読めないだろうし、イライラするという感情であっても、何らかの強い感情を持たされる小説、というのは(私にとっては)それほど多くないので、★3つではあるけれど、小説としては読めて良かった1冊。

  • 主人公と一緒に、奈落の果てまで落ちた気持ちが なかなか戻らない

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