殺人の門 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 7298
感想 : 614
  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718047

作品紹介・あらすじ

あいつを殺したい。奴のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。でも、私には殺すことができない。殺人者になるために、私には一体何が欠けているのだろうか。心の闇に潜む殺人願望を描く、衝撃の問題作!

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    何年ぶりかの再読!

    内容は終始ずっとワンパターンで、主人公の田島が友人(悪友)である倉持に人生を通してまるでコントのように何度も翻弄され、振り回され、嫌がらせを受けるといったもの。
    いやホント、鉄板のコントみたい笑。

    田島は本当に良いように利用され、捨て石にされ、不幸になっちゃうのに、肝心な時に倉持の良い面を見せられる事ではぐらかされてしまい、そしてまた騙される。
    分かっているのにまたハメられるのは、倉持が読者をも引き込む不思議な魅力の持ち主だからだろうなぁ。
    ある意味カリスマ性を感じる。

    あぁ、田島の人生の悲惨さが物語の面白さに輪をかける笑。
    最後まで救いようのない展開尽くしで、良い意味で最高に胸くそ悪くなる面白い作品でした。


    【あらすじ】
    あいつを殺したい。奴のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。
    でも、私には殺すことができない。殺人者になるために、私には一体何が欠けているのだろうか。
    心の闇に潜む殺人願望を描く、衝撃の問題作!

  • 特に大きな謎や仕掛けは無く、ミステリと分類するのはどうかと思うけど「キャラの考え」内面に謎の主軸をおいていて、読み応えのある作品だった。
    東野圭吾先生の作品は、ワシには合う、合わないが結構あるのだけど、これはばっちり合った。面白かった。

  • 人たらしって怖い。
    カリスマ性とやらと紙一重。

    テレビで上から偉そうに演説たれてる「やり手」には人たらしが多いのかも。
    皆、丸め込まれていないだろうか。

    一方私は、だれかを殺したいとまで憎んだ経験はないが、それは幸せなことだ。

    読後このような警告と安堵を得られた。

  • 長かった〜
    特に派手な展開があるわけでもなく、小学生から結婚し離婚してまでが綴られている。

    田島、騙されすぎや。倉持とはさっさと縁を切れと何度思ったことか。

    詐欺の手口や結婚感とかが、ちょっと懐かしい感じだった。

    全く飽きることなく、最後まで読めた。

  • 東野圭吾さんの作品を十数冊読んできましたが、こんな作品も書けるんだと驚きました。
    なんだか中村文則さんの作品を読んでいるような感覚に陥りました。
    主人公である『私(田島)』と『倉持』という男に出会うことによって人生が崩れ落ちていく様が描かれているのですが、もうなんとも絶妙でとても好みな作品でした。
    田島の人生のターニングポイントに倉持は必ず関わっていたし、そしてその田島のターニングポイントの選択は全て倉持にコントロールされていたというのがなんとも辛いけれども、田島と倉持の絆は崩れないというのがもう本当に絶妙。
    凄い作品。
    腐女子なので、こういう設定がたまりませんでした。
    田島は倉持に人生をめちゃくちゃにされているのだけれど、倉持は田島との関係を終わらせる気はなく、唯一信頼していたというのももうクソ萌えました。
    この二人はBLじゃないけど、こういうBLありそうだなぁなんて思いながら読みました。
    最後の解説にも『歪んだ友情の物語』とありますが、本当にその通りだなぁと思います。
    友情の教科書には絶対に載っていませんが、亜種的な男の友情を読ませていただきました。

  • う〜ん。暗い…。1人の男によって狂わされて落ちていく人生。ストーリーは面白いがもやもやする。何か自分の暗い過去を思い出してしまった…。

  • この世に蔓延る様々なネガティブな要素、人間の心の醜い部分など、心理描写が上手く描かれているからか、読んでてイライラさせられたりもどかしかったり、共感したりと気持ちが惹き込まれる。子供の頃、父親によく悪い友達とは付き合うなって言われてたことを思い出した。‬

  • 読んでいて「主人公はなんてポンコツなんだ!」「また倉持に騙されるだけ!」とイライラしながら読んでいました。余りにもイライラしてしまうため、途中で読むのをやめてしまおうと思ったくらいです。(実際、自分の父は半分でやめたらしい)

    しかし、終盤にかかるにつれて、怒涛の回収をして行きました。すっきりした〜!(笑)

    他人からすると「そんな小さなことで?」と思うかもしれませんが、人間の恨み妬みの心はこんなにも続くのかと怖さもありました。

    主人公はあの時鯛焼きで倉持を殺していれば…そんなことを思っていたでしょうが、自分にも同じような後悔はあります。
    あの時ああしておけば今違っただろうな…と。

    だから、後悔をゼロにする生き方は難しいかもしれないけれど、失敗を機にこれから後悔しない生き方をしたいと思うようになりました。

    また何年後かに読みたいです☺️(笑)

  • 東野圭吾×イヤミスということでかなり期待して読みました。

    倉持は確かに嫌なやつだけど、主人公も常に被害者ぶるのは違うのでは?と読みながらイラつくことが多かったです。
    可哀想な境遇ではあると思うけど、毎度毎度見事に丸め込まれて騙されすぎ。学習しなさすぎ。色々と気づくの遅すぎ。

    読後というより、読みながら嫌な気持ちになるイヤミスでした。

  • ほんまにイヤミス!

    主人公にイライラしっぱなし!
    絶縁したらいいのに流されまくる。
    他に友だち関係作れよ!はよ離婚しろよ!
    等々苛々。
    それにしても、倉持は芸達者やな。賢い奴。
    長編やったけど、一瞬で読めるのは東野圭吾さんの巧み。スゴイっす。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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