殺人の門 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.30
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本棚登録 : 9135
感想 : 672
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718047

感想・レビュー・書評

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  • 人間がぶっ壊れてる
    生々しい本音が描写されてて面白い
    確かに感情を持続させるって容易ではない
    反動で明るい本が読みたい、、涙

  • 主人公が間抜け過ぎて、いつ怒りMAXで限界突破するかと。殺人者になるために何か欠けている、のではなく、騙されない危機管理と自己防衛能力に欠けている、究極のお人好し。ま、私も似たような人間だがな。青春の門にはくぐった後の人生はあるが、殺人の門の外には、どうかな。いずれにしても、遅かりし由良助だな(我が名は黛内蔵助だが)。

  • 生い立ちの事情から殺人に興味を持った主人公の話。
    小学生からの同級生である倉持に知らないうちに人生をコントロールされ、何度も殺意を覚えてはそれを実行せず、お人好しの性格が災いし繰り返し同じような罠にはめられる。
    600ページにわたる長編作品だが、ほとんどが主人公の不幸話の連続で、そのお人好し加減に溜息をつきたくなる。
    はじめに興味を持った方法は毒殺だったはずで、毒も盗み出したはずなのに、なぜかナイフやら手やらで毒を使わず、疑問が残った。

    最大のテーマである、殺人の門を越えられるのかといった疑問は最後に読者に語りかけられる形となり、結果どうなったのか、こちらもやはり疑問が残った。

  • ※ネタバレあり






    大変な実験小説
    倉持を主人公にしたダークヒーローものなら分かりやすいところを、何もしない主人公にひたすら我慢を強いて、どこまで負の感情が積もれば人を殺せるのかをテーマとした話
    主人公が殺人について異常な感情を持っている設定は、現実との線引きなのかな




    ↓読み終えた直後の感想
    ※あまりの重さに冷静になれてなかった…

    重い…
    体力の無い時はおすすめできない
    下り坂を落ちて、落ちて、
    その先でタイトル回収にたどり着く
    ひたすらこのラストに至るまでの負の積み重ねに付き合わなければならない
    正直もう嫌だと何度も思ったけれど
    圧倒的な筆力で読まされてしまった
    一気読み
    胃が痛くなった

  • ページ数が多かったから3回くらいに分けて読み終えた。

    タイトルには「殺人」とあるけど殺人は全く行われない。主人公、田島和幸の小学生からの生涯が淡々と綴られている。
    主人公の身に起こることは波乱万丈なんだけど、感情が表されてないからずーっと淡々としてると感じた。
    地味でパッとしない。いつまでも煮え切らない主人公と好転しない物語にイライラ。
    次こそは事態が良くなってるかもしれないという気持ちで続きが気になった。


    作中に出てくる詐欺が色々あって、それを紹介したいがために主人公を貶めていってるんじゃないかと思った。
    それと、別の本(カード詐欺を働く女性の話)を思い出した。

    しかし主人公がいちいち騙されるのにイライラ。
    世間知らずなのか疑うことを知らないのか。時代が古いから情報が今より簡単に手に入らないからなのか。

    結婚するにも相手をよく知らないでしてしまうのは、世間体を気にする時代のせいなのか…。怖い。
    主人公の奥さんになった人が「働きに出たい」と話してるシーンがあった。共働きが多い今の時代、『結婚したら女は寿退社して家庭に入る。仕事をするなら夫の許可がいる。』っていう時代があった事を1回思い出さないと、主人公の奥さんの言ってることが分からなかった。
    そこはちょっと時代を感じるなと思った。

    主人公には、温かいご飯を作ってくれる女性と家庭を築いて欲しいと願ってしまう。

  • 3
    なんとなく予想通りだった、、、

  • 人はいつ「殺人の門」をくぐるのか。

  • しつこいくらい何度も繰り返す騙しにさすがにうんざりしました。

  • あなたの近くにも、いませんか?

    他人との巧みな距離をとった結果の一例。
    物事は裏表だけではないこともあり、事実は人の数だけ。真実は一つ。

  • 読みにくくて進まない。2年間くらい読んでるが、まだ終わらない

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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