- Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043718061
感想・レビュー・書評
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もし私が愛する人を殺されたら、主人公と同じように復讐すると思う。
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娘の仇討ちを図る父、人間の屑としかいいようのない息子を擁護する母、自分の息子だけは罪人にならないよう蔵匿する父。己のことしか考えていないエゴむき出しの姿が遣る瀬ない。自分さえ良ければ主義が闊歩するこの世の中にわびしさを感じずにはおれない。そんな中にあって和佳子の行動には一筋の光明のようなものを見出すことができる。ところどころに息を呑む場面も用意されておりそれなりに楽しめた。
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絶望的な話だな。
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結末はどう転んでも不自然ではなかった。誰しもがやるせない結果だったと思う。逃亡中の長峰の心情もわかりやすかった。娘を奪われた父親の気持ちが痛いほどわかった。最後に小さな驚きが隠されているところも東野作品らしい。少年法は多くの人が疑問に思っていることだろう。本当に更生させるべきなのか、そもそも本当に更生するのか?被害者遺族の心情は?いくつもの問題を投げかけた作品だった。
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うーん、ちょっと暗いです。重い小説です。
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私刑は許されるのかをテーマにしているのだろうと思いながら読んだ。でも結局何が正しいのかは、人間にはわからない。そのやるせなさや切なさが上手く表現されていたと思う。
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読んだ本 さまよう刃 東野圭吾 20230930
未成年の鬼畜少年に娘を凌辱された上に殺されて、父親が警察に追われながら復讐に執念を燃やすという話。
少年法に守られた凶悪な未成年犯罪者と、本来救われるべき被害者家族。復讐の是非やマスコミの報道など何が正義で、何が守られるべきなのかが主題。娘を持つ身では、圧倒的に復讐支持になっちゃいますが。その復讐が成功するかってのを読ませながら、問題意識を散りばめる。そして、最後に「あれっ」ていう違和感が、実は最初から読者をだましてた(本筋には関係ありませんが)なんて、東野圭吾ってホントに巧みです。
軽い読み物から、こういうテーマ性のある小説まで、変わらずに読ませる力がありますよね。 -
good
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映画を先に見てしまっていたのですが一気読み。
真底悪ガキに対して怒りしかなく
万が一現実的に身近で起きたらと思うとやり切れなく身体に良くないです。。