夜明けの街で (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.30
  • (446)
  • (1395)
  • (2101)
  • (622)
  • (120)
本棚登録 : 14272
レビュー : 1298
  • Amazon.co.jp ・本 (391ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718085

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 中年サラリーマンの不倫の話。

    読んでて、主人公の気持ちがどんどん変わって行くプロセスが興味深い。

    ただ、気持ちよく読める部分は少なかった。

    スッキリしない読後感。

  • 不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。
    ところが、僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる。
    不倫相手は15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、容疑者とされてしまう。
    たはして彼女は真犯人なのか!?
    まもなく事件は時効を迎えようとしていた・・・。
    なんて話やねんけど、今回の東野圭吾作品は、サスペンスは2割ぐらいで、残り8割は人間の心理を事細かに書いた内容やった。
    うわぁ~、そっか・・・、騙された!!って思う爽快感は少なく、
    うへぇ~、そうか・・・、参りました!って思う悲壮感が強かった。
    話の全体の内容うんぬんではなく、1人1人の登場人物の心境が、そうなんや!?って思ったり。
    やっぱり、東野圭吾は人の心理を伝える天才やな!!って思った。

  • 事件の謎と不倫の結末が気になって一気に読んだ。

  • 不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。ところが僕はその台詞を自分に対して発しなければならなくなる―。建設会社に勤める渡部は、派遣社員の仲西秋葉と不倫の恋に墜ちた。2人の仲は急速に深まり、渡部は彼女が抱える複雑な事情を知ることになる。15年前、父親の愛人が殺される事件が起こり、秋葉はその容疑者とされているのだ。彼女は真犯人なのか?渡部の心は揺れ動く。まもなく事件は時効を迎えようとしていた…。

  • ハマル人はハマルのではと思いました。男性は女性の魔性には弱いのでしょうね。マジメな人ほど怖いんだと思います。

  •  「不倫する奴なんて馬鹿だと思っていた。」から始まる小説は、事件が起こらない・・・・のかと思っていたら、事件は15年前に起こっていた。

     最後は、どんでん返し、と言っていいのだろう。読者は何重にも裏切られる、というか・・・・ええっそうなの、という感じを何回も味あうことになる。真相を知りたくてページをめくる手が止まらない。

     それにしても、人は15年間も恨みを抱き続けることができるのか? 15年間もその計画を成就させるために、そのことを人生の最大の目的として行動し続けることができるのか・・・・。出来るのかもしれないなー。つらい人生だけど。

  • 映画化されて話題になっていたのと、父が既に買っていたので、実家から拝借してきた。
    結論から言うと、「不倫は良くない」ってことですね。したとしてもやはりバレてはいけないものですね、きっと。っていうのを示唆していると感じた作品でした。

    物語としては、秋葉が犯人じゃないの?とずーっと読んでいて感じてしまっていたので、最後のひっくり返しにはややびっくりしたかな。でも秋葉が犯人と見せかけて、まぁ違うでしょと思っちゃうから『容疑者Xの献身』ほどの衝撃はなかったかなぁ。

  • 東野圭吾は2冊目。
    スリランカ旅行で泊まったホテルの人に「日本人でしょ?昨日泊まっていた日本人が日本語の本を置いていったからあげる」と言われもらう。
    帰国後、岸谷五朗と深田恭子で映画化されることを知る。

    サクサク読めた。先が気になるからだとおもう。面白かった。気ななった。

    こういう本読んだの久々でした。
    2011/10/20読了

  • やはり不倫はパンドラの箱なのか?
    自分で精魂込めて作った卵のサンタを潰していく
    妻の心境を思うとパンドラの箱は開けられない。

  • 不倫なんてするやつは馬鹿だ、とあれほど思っていたのに、その気持ちに反して自分がその当事者になってしまった男性のお話。

    私もそう思う
    愛人に対する恋心が増していく抑えられなくなっていく
    だけど、安定した家庭(役割を立派に果たす妻、可愛い娘、数年前に購入したマンション)も壊したくない
    でも40にもなりこんなドキドキしてしまう感情、甘い世界があると知ってしまった以上はもう簡単に一度限りの「浮気」に止めてはおけない。
    そして妻に、嘘に嘘を塗り重ねていく。こんなに立派な妻を、もう女として見られない。一途に愛せなくなったことに自己嫌悪を抱きつつも、嘘をつき続け、愛人との関係を紡いでいく。
    帰宅時にドアを開けるときに「今日こそ何か妻に感づかれているのでは」と怯える日々。
    (読んでる私までどきどきする!ほんとこのシーンが一番嫌いでした)
    彼は不倫生活を「甘い地獄」と表現した。

    一方で一生の愛を誓って結婚した相手が、自分以外の相手と関係を持ってしまった、つまり「不倫される側」の人間の立場からその者が負う傷を、一つの事件として、描写として描いているのが印象的。

    私は結婚式が大好きで、大好き過ぎて大学時代に結婚式で歌う仕事をした。
    しかも最大の愛を誓い指輪を交換したりキスをするタイミングでのBGMを奏でるお仕事だった。
    その一方で、ゼミでは日本でも離婚率は3割を超えてきたというデータと向き合っていた。もちろん離婚の原因はそれぞれだと思うが、永遠の愛を誓った相手と別れるという事実には変わりない。
    その中で不倫が原因だというのは、いったいどれくらいの割合であるのだろうか。

    不倫によっていろんな人を傷つけるから、
    なにもかもをめちゃくちゃにしてしまう不倫は本当によくないと思う。

    でも客観的に考えてみると
    恋人がいても「他の人のこと好きになっちゃったから」と言って別れることなんてよく聞く話。
    女の子が「とりあえず今の彼はキープするけど、素敵な先輩がいるからデートするの♥」なんてのもガールズトークでは飛び交う話じゃない?
    それが結婚してからはぴたりと無くなる、結婚はそういうシステムだから。なんて言い切れる訳がない。
    恋なんて予測もしないところで起るものだし、こんな人好きになるはずじゃなかったのに
    って人まで好きになる。
    遠距離て分かってても好きになる、国籍が違う人とか、友達と好きな人がかぶった、とかはたまた同性なのに、とか。そんなことだってあると思う。
    だから世の中にはこんなにも人を想う歌がうたわれて、物語があふれていて、それらは支持されているのだと想う

    どうして結婚前はあんなに望んでいた生活も、やはり手にしてしまうと「退屈」と思ってしまうのかな。
    願ったものが手に入った幸せ者なんだと言い聞かせて、そんな神経がすり減っちゃうことなんて辞めればいいのに、と当事者でない私は思うけど
    「そんな常識や理性で抑制できるものなら話は簡単なんだよ」という主人公の声が今にも聞こえてきそうだ。

    ほんとに人間の感情は刹那的だなってなんだかしみじみ思ってしまったのと
    そして結婚という社会的装置はそれをカバーしてくれるまでの機能はないのかしらという疑問を残しこの本を読み終えた。

    けれどやっぱり、どんなに感情に振り回されそうになっても
    本当に守るべきもの、自分にたいせつなもの、そんなものを冷静に立ち止まり振り返れる
    「コントロール能力」がとっても大事なのだなと思いました。

全1298件中 81 - 90件を表示

著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

夜明けの街で (角川文庫)のその他の作品

夜明けの街で 単行本 夜明けの街で 東野圭吾

東野圭吾の作品

ツイートする