夜明けの街で (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043718085

感想・レビュー・書評

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  • 不倫で誰も幸せな人が出てこない話。

    渡部は自業自得というか、典型的な一時の気の迷いに振り回された人という感じ。

    可哀想なのは秋葉と有美子。

    秋葉は父と伯母の不倫の犠牲とも言える。さらに利用しようとして近づいた渡部との関係にも傷付いた。誰が秋葉を救えるのだろう。

    有美子は渡部の不倫に気付きながらもそれを隠し気取らせなかった。一体どんな気持ちだったのだろう。この点は本当に渡部に腹が立つ。

    不倫なんてする奴は馬鹿だと思う。
    と渡部が本書の冒頭で言った言葉を私も思う。

  • すでに100冊越えの刊行だというのに
    初めて読みました!東野圭吾!!ついに!!
    ファンが多すぎて毛嫌いしてたけど
    オススメしてる人がいて
    これ系なら軽く読めるかなと思い挑戦。

    サザンオールスターズの
    「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」
    に感化されて書いた作品とのことで
    タイトルはその冒頭の『夜明けの街で〜♬』から。
    読み終わった後に1曲聴きました笑

    中盤から時効と不倫の結末が
    同時に迫り来る展開に拍車が掛かり一気読み。

    1冊まるまる不倫の話を書けるってことは
    経験あるんだろうなーと思った笑
    世の男性は妻への言い訳の参考に
    読んでみると勉強になると思う!
    ある意味オススメ。笑

  • 読んでいる間、ずっと腹が立っていた。
    男側から見たスリリングなドキドキ嬉しい不倫生活。
    身勝手な解釈は女側から見るとツッコミ所たくさんだ。

    東野圭吾氏が描く不倫小説にミステリーを絡めた作品。時効間近な殺人事件の真相。渡部と秋葉の行き着くところ。。。渡部の友人の『おまけ 新谷君の話』が解説のような役割になっていた。

    東野圭吾氏の作品に出てくる女性は、理想、幻想(笑) こんなに男性を甘やかすわけないない。

  • 本当に不倫をする奴なんて馬鹿だ

  • 不倫相手は果たして父の愛人を殺した真犯人なのか?という話し。
    特に主人公が謎解きをするわけでもなく、時効成立の日に不倫相手が本当のことを暴露するという内容になっています。それまでの間は延々と不倫関係に関する記述が続きます。そういう意味では推理小説としての盛り上がりに欠ける点は否めません。結論は予期していないものでしたので、その点では楽しめました。

  • 不倫や殺人がとてもリアルな描写で描かれている。
    体験したことないはずなのに気持ち悪くなるくらい想像出来てしまう。
    殺人の話かと思いきや、メインは不倫の話。
    旦那の視点から語られるが、たまに出てくる妻の気持ちが伝わってくるくらい辛く、一貫して話の語り方がすごく良い。

  • なんかもう果てしなく暗い気持ちになりました。
    不倫てもう…
    それ以前に結婚てなんなんだ…
    秋葉が最後悪者じゃないところが良かった。
    し、ミステリの部分はおお~と思ったので☆3つです。

    不倫されたらどんな気持ちになるか?予習が必要ないといいけど(笑)勉強になりました。
    不倫してる男の人がどんなこと考えてるか興味深かった。

  • 書店でゴリ押しされていた一冊。
    なかなか先を読ませないような展開で、あっという間に読んでしまった。
    それにしても渡部さんのおろかさにはあきれてしまうけど、男の人ってみんな家庭を捨ててまで女の人に振り回されてしまうものなのかな。

  • 不倫や浮気がどうこう、というより、やはり手に負えないイザコザがあるという事実。結果はそれぞれに。
    その導入と展開の妙、そして結末に至るまで、流石だ。
    まさかと思う事だって、ある人の人生の大半をと考えると何も簡単には行かない。

  • 今回は妻子ある平凡な家族を抱える主人公がふとしたことから、会社の同僚であり一年契約社員の秋葉と「不倫」関係となる。その秋葉にまつわる十五年前の事件。
    事件の真相に迫ろうとしつつ、平凡な家庭生活と甘い不倫の間で葛藤する主人公。
    ストーリーは意外な方向へと展開する・・・・・・


    東野圭吾独特の細かな人物描写、心理描写が読み手をストーリーへと誘うでしょう。

著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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