バッテリー (角川文庫)

制作 : 佐藤 真紀子 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 9161
レビュー : 1207
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721016

感想・レビュー・書評

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  • 母に薦められて。ただ、彼女は物語の最初の方で主人公に反感を抱いたといっていたが、私はむしろ主人公の母親に苛立ちを感じた。この読後感の違いは、きっと子育てをしたことがあるかどうかによるものだと思うのだが、それだけ作者が、子供の視点を模索しようとしたからだろう。まだ子供の視点から読める時代に出会っておいてよかった。

  •  野球関係の小説は、なんとなく今まで敬遠してきました。
    ノンフィクションとか、実際の試合を生で観るほうが
    面白いなと思ってました。「バッテリー」も本屋に並んでいたのは目にしていたけど、手にしたことはなく。

     ちょっとしたきっかけで図書館で借りて読みましたが、
    スラスラ読めて面白かったです。

     1巻は、自分に絶対の自信を持つピッチャーが転校先の中学校で
    キャッチャー候補と出会います。捕れないストレートって
    ないような気もするけど、それも小説の良さの一つかも。

     

     

    • まろんさん
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      かなりの運動音痴で、小学校で初めて野球をしたときには
      奇跡的に打...
      はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。

      かなりの運動音痴で、小学校で初めて野球をしたときには
      奇跡的に打てたのに、1塁ではなく3塁に向かって全力疾走した私ですが
      『バッテリー』は、とても好きな本です。
      感情を素直に伝えられない巧が可愛くて
      おおらかで、中学生にしてあの包容力の豪が素敵で。
      男の子が心も身体も加速度的に成長する中学時代を
      丁寧に、鮮やかに描いた傑作ですよね!

      お仕事柄、とても難しそうな本がいっぱい並んでいるSSSさんの本棚に比べて
      私の本棚はミーハーを絵に描いたようでお恥ずかしいのですが
      これからもSSSさんのレビュー、楽しみにしています。
      どうぞよろしくお願いします(*^_^*)
      2013/01/25
  • 児童書、なんですか。というか、児童書、ってなんですか?さすがに絵本じゃないだろうし・・・国語の教科書とかに載ってる話?
    確かにいわれてみれば、教科書に載っててもおかしくない!
    「下線部の主人公の気持ちを30字以内で表しなさい(20点)」みたいな。
    そういえば嫌いだったな~、国語の問題。「気持ちなんて分かるかよぅ!」と、小学生ながら思ってまして、そういう気持ちは今も変わらずありまして。そもそも基本的に、言葉は額面どおり、態度は表のみ受け取るタイプですので、深読み・裏読み完全に無理です!
    こんな感じで、「げー、また話し読んで気持ち考えるの~?」と、小学生の時は教科書に載ってる話があまり素晴らしいとは思いませんでしたね、ごんぎつね読んで号泣しましたけど。

    そして成長して、テスト抜きで読んでみるといいもんですね~、児童書も。
    作者の後書に、「スレてない青少年が書きたい」みたいなこと書いてありましたけど、その通りです。素直すぎてかわいいです。
    大人からみれば、たかが野球、たかがサッカー、たかが・・・なんてことは山ほどありますけど、子供にとってはそれが人生の中軸なんですよね。自分もありました。自分の人生、主人公は自分とチームメート。取り巻くものは高校とサッカー。大人?通行人でしょ、って時期が。
    こういう時、"大人"はどうしても子供の世界に入り込めません、実体験から申すに。
    そういう態度が現れまくってます、主人公。
    ただ、他人を見下してきた態度は、新たな友人の出現により改められてきますけどね。
    そうやって、他人を自分の物差しに当てて評価しなくなった時、「人間が成長する」って言うんでしょうね、世の中では。

    成長したいかどうかは別ですけど。

    読んだ時、事あるごとに、「いいなぁ~青春っ!」な~んて感動してましたけど、実際に中学生が読んだらどう思うんでしょう?
    大人が描き出す子供の世界だから、大人の自分の想像にピッタリはまって感動するだけなのかな?

    中学生の評価が知りたいです。中学生・・・ゆうやに頼むか!

  • 何かに打ち込んだり、悔しくて泣いた経験のある方におすすめしたい作品です。
    あっさりした易しい文章ですが、その分、少年や大人たちの生々しい感情が刺さるように入ってきます。
    全巻読んだ後に1巻を読むとその穏やかさに泣きたくなります。決して優しくない、春の直前の冬のような空気に包まれた作品です。

  • スポーツ青春モノ。自分の好きなジャンル。中一の天才ピッチャー・巧とそのバッテリー・豪を中心にした青春ストーリー。巧だけじゃなく、色んな人の視点で物語は進む。まっすぐで直球の話が気持ちよかった。巧の異様なまでのプライド、自信が潔かった。

  • 出てくる、出てくる、思春期野郎。

    田舎町の中学に転校してきた巧、中学1年生。
    こいつの生意気さ加減が、半端じゃないから面白い。
    投げる球が速い。練習をサボったりしない。投球ミスがない。

    だから、ちんたら練習する先輩が許せない。
    顧問の威圧的な態度も納得いかない。
    下手な奴には用がない。

    そんなツンツンしてて、とげとげしい彼が、キャッチャー、豪とバッテリーを組むところから、少しずつ人間の幅を広げていく様子が、描かれます。
    (実際には中1で思春期迎えてる男子なんて、超少ないけどね)

    人間的成長とか葛藤は、ヤングアダルト文学のお約束だと思うんだけど、『バッテリー』の主人公は、弱い子、普通の子じゃない。孤高の少年。
    彼が、その強さの裏にある脆さに気づいていく様が、面白い。
    大人が読むと、くすぐったくなるような思春期の香りというか臭いというか(ただし、決して甘酸っぱくないのが『バッテリー』・・・ホントに色気ないっすよ。野郎ばっか!)・・・そんなものが全編に盛りだくさん。巻が進んでいくごとに、思春期野郎も増えて、ますます面白い。(海音寺くんの 真面目なお坊ちゃまぶりが好き)

    中学生にも、ぜひ1~6まで通して読んでほしいなあ。
    野球がわからなくても、ピッチャーとキャッチャーが何なのかさえわかれば、まずは大丈夫。ただし、思春期を迎えた方が読むように。

    真面目な成績の良いアナタ、優秀なのに友達少ないアナタ、
    スポーツ命の練習好きのアナタ、オレ様意外はみんなバカと思っているアナタ。そういう中学生、読みなされ。同時期に読んでた『ダレンシャン』より100倍面白いから。

  • すごく読みたかったものの、
    なかなか手を出すことが出来ずにいました。
    とうとう手を出してしまいました。…の、バッテリー。


    1巻から見事にはまってしまった気がします。笑
    想像していた「スポ根」小説へはまだ序章…なのかもしれないし、
    寧ろ、私の想像していた「スポ根」ではないのかもしれませんが、
    人間模様や心理描写が本当に繊細に表現されています。

    ひとりの人間を中心に、
    周りのキャラクターが本当に濃くて素敵。

    天才ピッチャーとしての才能を充分に持った主人公(巧)の
    見てみて”痛い”と感じるまでの自信の強さ。
    努力を怠らないストイックさが故に、他人にも厳しくなってしまう部分や
    自分と同じ視線で考えない周りの人たちを切り捨ててしまう未熟さは、
    自我が芽生えた思春期そのものな気がします。

    素直になりたい、と言う純粋さがあるのに、
    それに自分自身が気が付いていなかったり、無にしようとしたり、
    全てが思うようにいかない歯がゆさや苛立ちが、本当にイタイ!(>_<)


    そんな巧を傍で見守るようにいるのが、
    正に「お母ちゃん」的なバッテリーの相棒の豪ちゃん。
    彼の優しさ、懐の広さ、良いことを素直に良いと認める潔さ。
    小学生にしては出来すぎてる人格とも思えるけれど、
    いつでも両手を広げてどっしりと構えている彼は本当に魅力的。

    病弱ながらも天真爛漫、純粋無垢の言葉がぴったりな巧の弟、青波。
    巧のブラックな部分を吸い取ってくれて、
    弟なのに、全てを見透かしたような気の使い方や空気の読み方が
    周りのバランスを保ってくれる。


    野球だけじゃなく、両親や兄弟・家族、友人…と
    新しい環境で、変動的な不安定な少年の心がとても読み取れます。

    可愛くない!と思った途端、愛おしいとも思える巧のキャラクター、
    今後どう変わってくるのだろう。

  • 高校野球を描いた最近の名作は、やはりおお振り。
    高校生ともなれば、反抗期も終わって自分の力もある程度分ってきているものだ。
    しかし、本作の巧はまだ中学生にもなっていない。ギラギラした、今にも爆発しそうな少年。
    自分の手足すら思い通りにならないと感じる、あの焦燥感と苛立ちを思い出して共鳴した。
    彼はこれから、どんな風に成長してゆくのだろう。あの鼻っ柱を折るのは誰だろう。
    彼の将来が楽しみです。

    あとがきにある、「ただ十代であるというその一点の他に、何の条件も無く、少年であるがゆえに発光するもの」に目が眩みっぱなしの私。

  • なんでここまで真っ直ぐでいられるんだろう――
    中学生たちのあまりに真摯な想いが、痛いほど胸に突き刺さってくる。そんな感じがする。

    受験の真っ最中に読みました。
    とってもモチベーションが上がるのでお勧めです。勉強しろよって感じですが(笑)

    本棚には一巻しか置いていませんが、もちろん最後まで読破しました。皆さんも是非。

  • 昔読んだのに忘れちゃったから再読

    孤高のピッチャー巧君があまりもつんつんしてて
    ちょっとは妥協したほうがいいんでは~^^;て思った
    でもただの熱血スポコンで終わらないのがあさのさんだよね
    もちろん熱血もわたしは好きだけどたまにはそうじゃないのも読みたくなるものです
    でも中学生のときわたしあんなに考えたことないし、巧君ははやく大人になりすぎてるよ

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著者プロフィール

あさの あつこ
1954年生まれの小説家、児童文学作家。岡山県英田郡美作町(現:美作市)湯郷出身。幼少の頃から本に親しみ、中学の頃から創作日記をつけはじめ、中学2、3年生の頃から作家を志す。青山学院大学文学部入学後、児童文学サークルに入り活動。卒業後小学校の臨時教諭を2年間務め、結婚。日本同人協会「季節風」同人となり、そこに連載した『ほたる館物語』で作家デビュー。
代表作に、1996年から執筆を続ける『バッテリー』。97年野間児童文芸賞受賞、99年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。シリーズ1000万部超の大ベストセラーとなり、映画化・アニメ化された。

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