バッテリー (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721016

感想・レビュー・書評

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  • 想像以上に尖った主人公で、微笑ましかった。
    これを同年代で読んでいたらもっと違かったんだろうなあ。児童書読んでいると、ときどきこういう作品に出会う。もっと早くに読んでいたかった!とね。

    1人で勝てるという自信に溢れた主人公ピッチャー。
    野球を楽しめ、という伝説の監督のおじいちゃん。
    野球を楽しもう!と言ってるキャッチャー。

    主人公が尖りすぎてて心配になるんだけど、
    今後どうなっていくのか。
    意外とピンチに弱そうだし。
    怒りと負の感情を丁寧に追っているので
    思春期のこどもたちに刺さるのかな。

    青春すぎて涙出てくる。
    続きも読みます。

  • あさのさんの本はスラスラ読めて好き。
    おお振りとは違って、くらーい感じかな。


    親の何ていうか、子供を思う気持ちってなんだかねぇw

  • 豪が巧に「いや、おまえ、きっとな」「ピンチに弱いぜ」って言う。こんなことを言えるのは豪だからだ。豪には巧にはない余裕がある。青波には素敵なものを素敵に感じるまなざしがある。巧が持っているのは公害ですらある暴力的な自信だ。そして巧の野球はまるで格闘技のような一対一の戦いだ。いいキャッチャーさえいてくれればいいと思っている。絶対的な力で相手を打ち負かすことが巧の野球だ。ピッチャーはそれでいいのかもしない。豪のセンターフライを捕って喜ぶ青波のほうが野球の楽しさを知っているのかもしれない。豪も巧より野球の本質の近いところにいると思う。オイラはこの十二歳の巧は好きじゃない。楽しそうじゃないからだ。でも、豪とバッテリーを組むことは何かを期待してワクワクする。もうちょっと巧たちの成長をのぞかせてもらおうと思う。

  •  野球に打ち込む少年が主人公という情報しかなかったが、まさか小学生最後の春休みの数日間だけで、第一巻が終わってしまうとは。まだ中学にも入学していない。これは先が長くなりそう。
     主人公の天才エースがなかなか複雑な性格で、家族や出来たばかりの友達と素直に向き合えないところが妙に共感を呼ぶ。どうも野球の話だけをストレートに書いたものではなさそう。今後が楽しみ。

  • 昔読んだのに忘れちゃったから再読

    孤高のピッチャー巧君があまりもつんつんしてて
    ちょっとは妥協したほうがいいんでは~^^;て思った
    でもただの熱血スポコンで終わらないのがあさのさんだよね
    もちろん熱血もわたしは好きだけどたまにはそうじゃないのも読みたくなるものです
    でも中学生のときわたしあんなに考えたことないし、巧君ははやく大人になりすぎてるよ

  • 結構薄いのに6巻まであります

    まとめて上下くらいにしてくれたらいいのに…

    6巻買ったら お金が…(ToT)

    中学生高校生の時の やけに熱い部活を思い出します

    へんなところで意地を張ったり

    青臭い感じが凄くリアルです

    読みやすい作品でした~

  • 世の中に存在する天才と呼ばれる人間。天才ではない多くの人々は、その希有な存在に出会うと知らず惹かれ、圧倒的な力に何らかの形で巻き込まれてしまうのではないでしょうか。この物語の主人公・巧もまた、そんな一人の天才であり、彼と出会ってしまった豪にも運命を動かす転機が訪れます。揺るぎない自負と絶対の自信を持つ巧。決して人と馴れ合うことのない孤高の天才は、「誰も自分のことを理解できない」という孤独と背中合わせの存在でもあります。いわゆる一般人よりも、彼我の隔絶感は大きく感じられることでしょう。何かを得ているからには、何かが欠如しているものなのかもしれません。

  • えー、バッテリーです。
    児童書です。
    でも、そんなジャンルを抜きにして、面白い小説だと思います。

    野球好き、ピッチャー大好きな女が
    この本に手を伸ばすまでには
    「児童書」というジャンルが
    少々ひっかかっていたのですが、
    こっそり図書館で読み、文庫化を待って購入しました。

    感想としては…
    「 …あー、分かるよ、この頃の私もそうだった」
    という感じでしょうか。

    なんというか…自意識ばかりが過剰で、
    自分と他者、という括りでしか物事を見られなくて、
    でもだからこそ純粋だった頃。
    正しい、ということが善であったあの頃を思い出して、
    ちょっと感傷にも浸れます。

    大人になった今では
    そんな風に振り返りながらしか読むことのできないこの本を、
    まだ子供にもなっていないうちの息子が
    いつか読む日のために大事にしたい、と思う作品です。
    んで、その時息子がこの本に
    どんな感想を抱くのか、とても興味があります。

  • この主人公は、大人か?
    こんな子供いないよなと思うけど、
    今どきなのかな?
    もっと野球しているかと思えば
    そうでもない。
    多感な頃の子供のお話。

  • 感想記録なし

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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