バッテリー (角川文庫)

制作 : 佐藤 真紀子 
  • KADOKAWA/角川書店
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本棚登録 : 9161
レビュー : 1207
  • Amazon.co.jp ・本 (262ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721016

感想・レビュー・書評

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  • NHKドラマで観た「バッテリー」のイメージが残っているので、どうしてもあの兄弟とじいちゃんがドラマのキャストで思い浮かんでしまう…(豪のコはまだジュニアにいるのかな?)

    巧の弟に対するコンプレックス、母に対するコンプレックス、どうにもうまくコントロールできない自分、わかりすぎてイタイ。でも止まらない。
    豪ってホントにいい子だな。
    巧は豪ちゃんに出会えて幸せ者です。

  • ずっと楽しみに本棚で温めていた1冊です。
    読む前から絶対にいいものだってわかっていたので、もったいなくてすぐに読めなかったシリーズです。

    低空飛行な今の時期、読んだら元気になるかなと思って読んでみたら、元気になるというより・・・心の底まで何かが染み込んで浄化されました。
    美しいものを見ると自然と心が動くような、そんな感覚です。

    今度中学生になる天才野球少年「巧」と、喘息があって病気がちな弟「青波」
    そして、引っ越した先で出会った少年「豪」
    巧と豪の年齢は13歳。ちょうど一番澄み切っていて、それでいて尖っていて、少し苦味が混じりはじめたような年頃でしょうか。

    驚かされるのは、巧の真っ直ぐなプロ意識、というか好きなものをとことんやるという姿勢。
    中学生って、正直もう子どもじゃないですよね。
    まだまだ感情と向き合うのが上手くないところもあったりするけど、真剣に物事を考えられるし、挫折や失敗が少ないから真っ直ぐに自分を信じられる。
    一方で、彼らなら挫折をしても真っ直ぐ進んでくれるんじゃないかと思わせてくれるようなひたむきさがあって。

    病気がちで今まで運動はあまりしてこれなかったけど、すごくたくさんのことを考えている青波も、
    くまさんみたいに大らかで優しくて、頼もしい豪も、
    これからの成長が楽しみな人ばかり。

    まだまだ物語は始まったばかりで、これからどんな出会いを繰り広げていくのか楽しみで仕方ないです。
    1冊ずつ丁寧に読んでいこうと思います。

  • あっっっという間に読めた。
    巧くんは、超生意気だけど、きっとどんどんいい男になっていくんだろうな。

    私は豪くんが一番好き。
    医者の一人息子なんだけど、それを鼻にかけず、おおらかで純粋で。

    豪くんの将来も楽しみだ。

  • やっと読み始めました『バッテリー』

    甲子園の再試合から始まって、『おおきく振りかぶって』で、自分自身に野球熱が到来
    といっても、プロ野球は見ないけど。

    うん、『バッテリー』面白いわ。
    小学生から中学生へと変わる時期の、親や弟との関係、友人との関係、そして野球
    精神的に成長していく時期のあの熱さとか、言葉にならない苛々とか泥くらい感じ。

  • 若さゆえの自信、欲求、親や周りへの苛立ちがたっぷり。周りは全然理解してない、そんな気持ちになって自分の世界をつくるのだろう。でもこれから変わっていく、人に関心を持って何かを掴んでいくのだろうと感じさせる。

  • 長い時を経て開くことで、巧のその、選ばれた人間であること、しかし未成熟であることが当時より一層リアルに、香り立つ。

  • 自分が中学の時はこれほど鋭い感情を持っていなかった。
    さわやかなスポ根、というわけではなく、子供の激情をくっきり描いた本。

  • スポーツ青春モノ。自分の好きなジャンル。中一の天才ピッチャー・巧とそのバッテリー・豪を中心にした青春ストーリー。巧だけじゃなく、色んな人の視点で物語は進む。まっすぐで直球の話が気持ちよかった。巧の異様なまでのプライド、自信が潔かった。

  • 出てくる、出てくる、思春期野郎。

    田舎町の中学に転校してきた巧、中学1年生。
    こいつの生意気さ加減が、半端じゃないから面白い。
    投げる球が速い。練習をサボったりしない。投球ミスがない。

    だから、ちんたら練習する先輩が許せない。
    顧問の威圧的な態度も納得いかない。
    下手な奴には用がない。

    そんなツンツンしてて、とげとげしい彼が、キャッチャー、豪とバッテリーを組むところから、少しずつ人間の幅を広げていく様子が、描かれます。
    (実際には中1で思春期迎えてる男子なんて、超少ないけどね)

    人間的成長とか葛藤は、ヤングアダルト文学のお約束だと思うんだけど、『バッテリー』の主人公は、弱い子、普通の子じゃない。孤高の少年。
    彼が、その強さの裏にある脆さに気づいていく様が、面白い。
    大人が読むと、くすぐったくなるような思春期の香りというか臭いというか(ただし、決して甘酸っぱくないのが『バッテリー』・・・ホントに色気ないっすよ。野郎ばっか!)・・・そんなものが全編に盛りだくさん。巻が進んでいくごとに、思春期野郎も増えて、ますます面白い。(海音寺くんの 真面目なお坊ちゃまぶりが好き)

    中学生にも、ぜひ1~6まで通して読んでほしいなあ。
    野球がわからなくても、ピッチャーとキャッチャーが何なのかさえわかれば、まずは大丈夫。ただし、思春期を迎えた方が読むように。

    真面目な成績の良いアナタ、優秀なのに友達少ないアナタ、
    スポーツ命の練習好きのアナタ、オレ様意外はみんなバカと思っているアナタ。そういう中学生、読みなされ。同時期に読んでた『ダレンシャン』より100倍面白いから。

  • すごく読みたかったものの、
    なかなか手を出すことが出来ずにいました。
    とうとう手を出してしまいました。…の、バッテリー。


    1巻から見事にはまってしまった気がします。笑
    想像していた「スポ根」小説へはまだ序章…なのかもしれないし、
    寧ろ、私の想像していた「スポ根」ではないのかもしれませんが、
    人間模様や心理描写が本当に繊細に表現されています。

    ひとりの人間を中心に、
    周りのキャラクターが本当に濃くて素敵。

    天才ピッチャーとしての才能を充分に持った主人公(巧)の
    見てみて”痛い”と感じるまでの自信の強さ。
    努力を怠らないストイックさが故に、他人にも厳しくなってしまう部分や
    自分と同じ視線で考えない周りの人たちを切り捨ててしまう未熟さは、
    自我が芽生えた思春期そのものな気がします。

    素直になりたい、と言う純粋さがあるのに、
    それに自分自身が気が付いていなかったり、無にしようとしたり、
    全てが思うようにいかない歯がゆさや苛立ちが、本当にイタイ!(>_<)


    そんな巧を傍で見守るようにいるのが、
    正に「お母ちゃん」的なバッテリーの相棒の豪ちゃん。
    彼の優しさ、懐の広さ、良いことを素直に良いと認める潔さ。
    小学生にしては出来すぎてる人格とも思えるけれど、
    いつでも両手を広げてどっしりと構えている彼は本当に魅力的。

    病弱ながらも天真爛漫、純粋無垢の言葉がぴったりな巧の弟、青波。
    巧のブラックな部分を吸い取ってくれて、
    弟なのに、全てを見透かしたような気の使い方や空気の読み方が
    周りのバランスを保ってくれる。


    野球だけじゃなく、両親や兄弟・家族、友人…と
    新しい環境で、変動的な不安定な少年の心がとても読み取れます。

    可愛くない!と思った途端、愛おしいとも思える巧のキャラクター、
    今後どう変わってくるのだろう。

著者プロフィール

あさの あつこ
1954年生まれの小説家、児童文学作家。岡山県英田郡美作町(現:美作市)湯郷出身。幼少の頃から本に親しみ、中学の頃から創作日記をつけはじめ、中学2、3年生の頃から作家を志す。青山学院大学文学部入学後、児童文学サークルに入り活動。卒業後小学校の臨時教諭を2年間務め、結婚。日本同人協会「季節風」同人となり、そこに連載した『ほたる館物語』で作家デビュー。
代表作に、1996年から執筆を続ける『バッテリー』。97年野間児童文芸賞受賞、99年『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、2005年『バッテリー』全6巻で小学館児童出版文化賞をそれぞれ受賞。シリーズ1000万部超の大ベストセラーとなり、映画化・アニメ化された。

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