バッテリー (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
3.75
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721016

作品紹介・あらすじ

「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。-関係ないこと全部捨てて、おれの球だけを見ろよ」中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、それゆえ時に冷酷なまでに他者を切り捨てる巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、彼とバッテリーを組むことを熱望する。巧に対し、豪はミットを構え本気の野球を申し出るが-。『これは本当に児童書なのか!?』ジャンルを越え、大人も子どもも夢中にさせたあの話題作が、ついに待望の文庫化。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと前から気になっていた本。
    いつか息子に読ませたいだろうなと
    その前に自分が読んでおかなきゃなと
    読んでみた。

    児童文学という扱いになるのだろうし
    平易で読みやすく
    主人公の一人称視点ではなく
    三人称視点でそれぞれの登場人物の心情まで描かれているから
    私には逆に読みにくいけど
    小中学生にはきっと読みやすいんだろうなと思った。

    小学校卒業後の春休みという、
    たったそれだけの期間の物語。

    今後の話も読みたくてたまらなくなる。

    ときどき目頭が熱く、胸がつまる。

    いいなぁ青春だなぁ。

    親には一番に自分のこと分かってほしいよなぁ
    くどくど言われてうっとおしいよなぁ
    弟に辛く当たってしまって自己嫌悪するよなぁ

    共感できるとともに、
    ここまで無愛想なのはなぁ、
    と思ってしまうが、
    でもそれが思春期の難しさだもんな。

    ポケベル捨てるところとか
    もったいなくて許せないけど

    でもやっぱりいい作品だなぁ
    息子に読ませたいなぁと思う。

    それはまだまだ先のことなので
    自分の楽しみとして続編を読ませてもらおう。

  • 作家あさのあつこさんと行く『バッテリー』聖地巡礼ツアーin岡山|WILLER TRAVEL
    https://travel.willer.co.jp/entertainment/asanoatsuko_22sp/

    大ヒット小説『バッテリー』著者・あさのあつこさん 大人の世界に忍び込んだ小1時代のゾクゾク感 | 『小学一年生』
    https://sho.jp/sho1/9037

    『バッテリー』で伝えたかったこと: 日本経済新聞(2012年8月22日)
    https://www.nikkei.com/article/DGXNASFK1601T_W2A810C1000000/

    「バッテリー」 あさの あつこ[角川文庫] - KADOKAWA
    https://www.kadokawa.co.jp/product/200306000166/

    • kuma0504さん
      こんなん、あったとは知らんかった。
      まぁ値段的に私とは縁のないツアーですが‥‥
      旅行日程は参考になりました♪
      こんなん、あったとは知らんかった。
      まぁ値段的に私とは縁のないツアーですが‥‥
      旅行日程は参考になりました♪
      2022/04/04
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      kuma0504さん
      確かに、、、チョッと高額ですね。
      kuma0504さん
      確かに、、、チョッと高額ですね。
      2022/04/05
  • この作品は児童書の域を超えていると思います。
    子どもも大人も読んでいて共感できる所が必ずあります!
    中学生ぐらいの方だと巧や豪の気持ちがとても分かると思います。大人の方だと子ども時代の懐かしさやふっと笑える所があると思います(*^^*)
    シリーズ文庫なのでバッテリー2も楽しみです!

  • ずっと気になってはいたものの、野球のことがほとんど分からず手を付けていなかった。ただ実際には野球に全く興味がなくても読める本だった。野球に対するプライドが相当強く尖っている主人公であるが、病弱な弟や引越し先で出会った永倉を始め、様々な人間関係の中で悩み、向き合っていく姿がよかった。小中学生のときに尖ってた人は彼の心情に共感できるところが多いと思う。

  • 4.4
    →ずっと呼んでみたかった作品で、図書館で1巻を見つけたため借りて早速読んでみました!
    まだ物語の序盤といった印象ですが、すごく面白かったです。
    主人公がこの先、野球の面だけでなく人間としてどのように成長していくのかがとても気になります。
    2巻を早く読みたいです!

  • 中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきた巧。ピッチャーとしての自分の才能を信じ、ストイックなまでにセルフトレーニングに励む巧の前に同級生の豪が現れ、バッテリーを組むが…。
    続き物の物語の導入部。どこまで描かれているのかも知らずにスタート。全く児童書とは思えない一冊だった。
    生意気な巧がどう成長していくのかがとっても楽しみ。随所に見られる中学生らしい生意気な言動のところも良かった。
    中学入学前に相棒になるであろう豪との出会いが描かれており、次巻は中学入学かな?

  • 有名なので読んでみた。
    思っていたより面白く、改めてスポーツ系小説の良さを感じた。
    そして中学生あたりの複雑な心理もすごくよく描かれていて、ちょっと嫌悪したほどだった。

  • 想像以上に尖った主人公で、微笑ましかった。
    これを同年代で読んでいたらもっと違かったんだろうなあ。児童書読んでいると、ときどきこういう作品に出会う。もっと早くに読んでいたかった!とね。

    1人で勝てるという自信に溢れた主人公ピッチャー。
    野球を楽しめ、という伝説の監督のおじいちゃん。
    野球を楽しもう!と言ってるキャッチャー。

    主人公が尖りすぎてて心配になるんだけど、
    今後どうなっていくのか。
    意外とピンチに弱そうだし。
    怒りと負の感情を丁寧に追っているので
    思春期のこどもたちに刺さるのかな。

    青春すぎて涙出てくる。
    続きも読みます。

  • いい意味で裏切られた作品。とがっているけど、愚直に、真っ直ぐに野球に取り組んでいる感じがいい。心理描写がしっかりしていた。

  • ずっと気になっていた本。とても話題になっていたし、一度は読んでみたいなあと思っていた。子どもの国語ドリルで物語文として一部が抜粋されており、続きが気になって図書館で借りて読んだ。
    最初の数ページは入り込みにくかったけど、一度読み進めると止まらない勢いであっという間に読み終えた。春休みに母親の実家に引っ越した巧(小6)、青波(小3)兄弟。巧は少年野球でピッチャーをやっており、引っ越し先で豪というキャッチャーと出会う。
    思春期に入りつつある巧の自信といらだち、青波の母親から離れつつある心の動きがよくわかって、自分自身の子ども時代だったり、自分の子どもと照らし合わせてみたりしながら読んだ。父親、母親、兄弟、祖父、友人、いろいろな人の思いが文章の中から感じられてぐいぐい引き込まれていった。わかっているのについつっけんどんな態度をとってしまう巧の気持ちや、兄の後ろを追いかける青波の気持ちや、青波が心配なあまり口出ししすぎて煙たがられる母の気持ち、みんなよくわかるなあ。
    二人がいろんな壁にぶつかりながらも成長していく姿を今後読んでいくのが楽しみ。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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