バッテリー (4) (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店
3.69
  • (537)
  • (539)
  • (1126)
  • (45)
  • (10)
本棚登録 : 5901
感想 : 330
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043721047

作品紹介・あらすじ

「戸村の声がかすれて、低くなる。『永倉、おまえ、やめるか?』身体が震えた。ずっと考えていたことだった…」強豪校・横手との練習試合で打ちのめされ、敗れた巧。キャッチャーとして球を捕り切れなかった豪は、部活でも巧を避け続ける。監督の戸村はバッテリーの苦悩を思い決断を告げる。キャッチャーを吉貞に-と。同じ頃、中途半端に終わった試合の再開を申し入れるため、横手の天才スラッガー門脇と五番の瑞垣が新田に現れるが!?三歳の巧を描いた文庫だけの書き下ろし短編「空を仰いで」収録。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ああ、ハラハラもやもやした。
    姫さん姫さんゆーてイライラした。
    立ち直れて良かったー!

    こういう崩れ方があるのか、と
    切なかった。

  • 徐々に巧と豪以外のキャラクターが際立ってきた4巻。
    どの登場人物も私は好きです。

    野球がテーマだけど、よくあるスポーツの試合経過がメインのものではなく、野球と向き合う少年たちの一途な思いやそこでぶつかり合う友情、それぞれの成長がゆっくりと丁寧に描かれていて引き込まれるように読んでしまいます。

    巧と豪というバッテリーが今後どうなっていくのか。とても楽しみ。

    巻末についていた3歳の巧を描いた「空を仰いで」も
    なかなか良かったです。

  • 練習試合の後の2人の描写から始まる。何が起こったか、がだんだんわかっていくような構成。強豪校との練習試合で打ち負かされた巧とキャッチャーとし負けた豪。彼らが自分の弱さを認めて前を向こうとする今作だった。
    また、最後にライバルたちを交えて野球という遊びをしていたのが印象的だった。

  • 3.6
    →巧と豪のバッテリーが崩れてしまったのは衝撃的でした…毎回上手くいくのではなく、失敗しながらも成長していく姿がすごく良かったです!

  • 季節が変わる巻だったが、情景の描写が丁寧で自分も新田に行ってみたいと思えるほどだった。それぞれの思いが出てきて、上手く伝わらない、伝えられない葛藤があって、のめり込めるものがあるっていいなぁ。と思った。これからどんな展開になるのか気になる。

    ★自分をさらけ出せない人間は、脆いのだ。跪いて泣いて、弱さももろさもさらけ出せる者の方が、強くてしなやかなのかもしれない。

    ★野球が好きだと言う単純な想いをみんな、それぞれで形にしていく。

    ★いつ、どこで、何に、誰に出会うかなんて、わからないじゃないか。予測どおり、計画どおりの未来なんて、4見捨てられた広告ビラみたいに、意味なくて頼りなくて、どこかに飛んでいってしまう。ここを行けば安全で豊かな将来があるからと教えられた道が、色褪せて、薄れていく。足場もない岩壁と高くそびえる山の頂を見てしまった。もしかしたら、この壁を登れるかもしれない。そう思ってしまった。

    ★自分に向かい合うことが1番、しんどい。向かい合わなくてすむのなら、自分の限界や弱さから、目を背けることができるのなら、幸せだと思う。

  • 野球って楽しいだけじゃなくてつらくてくじけそうになる時もあるんだと知れた

  • この物語を読み始めて気がついたら巧には絶対的な力があると思い込んでいた、豪や門脇と同じように。門脇が豪快に三振したにも関わらず、瑞垣には打てるのだ。そもそも絶対的な力、誰にも打たれない球ってそうそうないような気がする。誰かにとってとても苦手なことが、他の人にとっては得意なことだたったりする。誰かと比べて何かが秀でている。そういういことじゃないかな。沢口や東谷、吉貞は巧が豪速球を投げれることしか取り柄がないことを知っている。それ以外はまるでダメなのだ。でもこの物語はそんな偏った天才ピッチャー巧を簡単に十三歳の少年にはさせない。楽しい野球を知らない巧は伝説的な選手になるか、ごく平凡な人になるか、どっちかだ。瑞垣って、あさのあつこ自身じゃないかなって思う。自分が描く主人公の力を試すように。

  • 2、3歳で巧と豪が、会っていたとは、ビックリした。

  • 5巻へつづく

    だからこの表紙なのかあ、、

  • 端垣ーーーーーー!!!!!

    ってなります。序盤から最後まで本当に。

    豪は真面目なんだよなーとつくづく思ってしまいます。見て見ぬふり、わかったふりをすればいいところをできない。物分りがよすぎるのか、悪いのか。真面目でやっぱりまだ中学1年生なんだよなと。
    端垣の言われた言葉がこんなに豪に重くのしかかるとは……。でも遅かれ早かれな気もしました。
    そして巧は本当に不器用!!!!お前は!なんでそんな不器用なんだ!とずーーーーっとはらはらしてしまいました。

    端垣によって崩されたバッテリーがどう復活をとげ進化していくのかが楽しみですね。

    端垣も門脇の傍にいることでいろいろと抱えていたものがあるからこそ豪にああいうことが言えたのかな。バッテリーを壊したのも復活のアドバイスをくれたのも端垣。

    端垣結構好きなキャラです。
    あと海音寺と端垣の会話いいですね。好きです。飄々とした端垣を戸惑わせる男海音寺。もぉ1度絡んで欲しい気もしますね。

全330件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

あさのあつこの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×