あしたはうんと遠くへいこう (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 167
  • Amazon.co.jp ・本 (230ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043726035

作品紹介・あらすじ

泉は田舎の温泉町から東京に出てきた女の子。「今度こそ幸せになりたい」-そう願って恋愛しているだけなのに。なんでこんなに失敗ばかりするんだろ。アイルランドを自転車で旅したり、ニュー・エイジにはまったり、ストーカーに追い掛けられたり、子供を誘拐したり…。波瀾万丈な恋愛生活の果てに、泉は幸せな"あした"に辿り着くことができるのだろうか?新直木賞作家がはじめて描いた、"直球"恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 誰かを好きになって、その人に近づくうちに見えてくる嫌な部分は、なぜだか気にかからない。そしてある瞬間ふっと冷める。で、嫌悪する。その人じゃなく、その人に夢中になっていた自分自身を。恋愛は宗教だ。

    と、ポエムチックに吠えてみる

  • こういう小説は嫌いだし、評価もしたくない。
    そう一言で切ってしまいたくなるのだが、一応。

    そもそも、エッセイか何かと間違えて買ったんだよねこの本。この作家は「八日目の蝉」以外読んだことがなかったのだけど、本書では、マガジンハウスの見開き小説みたいな、「おしゃれっぽく、文章はブチブチにちぎって書きました」というノリで、冒頭からなんだこれ?ですよ。

    目次で何となくわかるわけです。90年台のイギリスを中心とした、ロックの曲に絡めた誰かの人生という話なのだけど、絡んでない。単に自分が知っている曲を、年代に合わせて散りばめただけで、「私ったらこんな曲まで知ってるんですのよ」という嫌味しか感じない。

    内容も、疲れたOLが好んで読みそうな、ステレオタイプの蓮っ葉女がふらふらふらふらしているだけ。この展開はどこかで見たと思ったら、「八日目の蝉」の第2分ですわ。つまんないと書いた第2部。あれを1冊分読まされるわけ。何かの拷問でしょうか?

    最終的に、また「八日目の蝉」みたいな展開になるわけで、同じ時に書いたダメなプロットじゃないか。

    あちらの評でも書いたように、途中で時代背景を「ちょっとだけ」まぶすのがこの人流なようだけど、本書では完全に上滑りしていて、ネットで「90年代、秋葉原」→チーン「スケボー」というレベルの浅くて薄っぺらい時代背景しか出てこない。

    また、一番テレビの影響が大きかった80年代後半から90年代初頭にかけて、本当にここに書いてあるような言葉で、高校、大学生が話してたか?同じ世代を生きてきたからわかるのだが、あの頃はあの頃独特の言葉というものがあって、この本の中に書かれているのは紛れも無く2000年代の前半の若者言葉なのだ。ざっくりと「80年代のいつか」なんていう小説じゃないんだから、若者の言葉遣いの移ろいを書けなければ、何の意味が有るのか。

    山田詠美とか岡崎京子を狙って書いてるんだろうけど、こんなもん小説ちゃうわ。ダメ。

    (余談)
    この作家は、上記のようなステレオタイプなわけわからんふらふらしてる女が大嫌いなんでしょう。いちいち小物や行動で、嫌がらせ的にちくちくと主人公に嫌味を飛ばしている。わかるんだけど、そんなに嫌がらせされる主人公に、感情移入出来ますか?

  • 登場人物が好きになれなかった。ただ、主人公が空っぽな自分に気付いていくところは、自分にも重なるところがあるなと、どきり。

  • だめんず好きなのか?って位よく分からない男の人を好きになる泉。お友達の町子も10年以上妻子ある人と不倫。かなりグズグズなんだけど、好きな人が出来たときの思い込みの激しさとか、相手を美化しすぎてる感覚とか…十代の頃の自分思い出した。今でも気をつけてコントロールしないと危ういけど…考え過ぎて伝えられないのも考えものだしなぁ。

    作中では高校~32歳までの恋愛運遍歴が面白おかしく書かれていて、2人のパワーに圧倒される。リアルなら25過ぎたらもう少し慎重になると思うけど、フィクションだからむしろこの迷走する感じがいいなぁ。安野モヨコさんのハッピーマニアっぽい。

  • ○2009/09/02 
    タイトルから青春ものかな、と思って手に取ってみたら、見事に地雷になりつつある女の子の恋愛を中心に据えた人生論だったのでどうしようかと思った。読んだけど。
    色々理解できない範疇のものが多いなー。逃避したくて、ってとこでうんうんなるほど、と思ったらすぐに場面が変わってまったく繋がりのない、あの考え方はどこやった?って生き方になってて。
    そりゃ一貫した人生なんてそうないと思うし、むしろ難しい類のことだと思うけど、これはどうなのかしら。
    私だめだこんな生活だめだ帰る場所も頼る人もいないし、とか思っておきながら結構自由奔放に生きてますよね。突き抜けてるとこは羨ましい。きっとわたしは全部内に閉じ込めて終わりだ。そんでそれが爆発するのを恐れながらしか生きていけない気がする(笑)
    そしてなんて言うかいずちゃんといずちゃんの恋愛があまりにも痛々しい。これ若いというか幼めの人とかが読んだら恋愛したくなくなっちゃうんじゃないだろうか(笑)

  • 各章ごとに主人公が高校生の時から30歳を過ぎるまでの恋愛の話。前の経験は何だったの?と少しあきれるくらい、危なっかしい話ばかり。あまりつながりがないし、一つ一つの恋の年月が私には短くて、そのこともちょっと合わないと思ってしまう一因かもしれない。随所に出てくる歌手や曲名が分かればもっと面白いのかもしれないけど、私は詳しくないので残念。

  • ボロボロになってもたくましく生きる女の子は美しい。

  • タイトルを見て旅行エッセイだと勘違いして購入。
    洋楽と男にだらしない女のぐだぐだ話のようだったので、飛ばし読み。

  • この魔の堂々巡り。不快感が募るばかり。リアルに描けていていい。ただし後味はめちゃくちゃ悪い。

  • 主人公がダメダメw
    なんで薬物のことなんか小説に書くんだろう?
    作家は経験なくても書くの?

    娘が生まれたばかりだから思うだけだけど
    こんな娘にはなってほしくないなぁ…
    男に振り回される人生。。

    この主人公、今もうアラフィフ。。ちょっとひいちゃう。

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著者プロフィール

角田 光代(かくた みつよ)。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。

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