あしたはうんと遠くへいこう (角川文庫)

  • KADOKAWA (2005年2月25日発売)
3.20
  • (58)
  • (133)
  • (394)
  • (68)
  • (22)
本棚登録 : 1683
感想 : 202
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784043726035

作品紹介・あらすじ

泉は、田舎の温泉町で生まれ育った女の子。東京の大学に出てきて、卒業して、働いて。今度こそ幸せになりたいと願い、さまざまな恋愛を繰り返しながら、少しずつ少しずつ明日を目指して歩いていく……。

みんなの感想まとめ

人生のリセットや恋愛の葛藤を描いた物語が展開されます。主人公は、田舎の温泉町から東京に出てきた18歳の少女で、幸せを求めながら様々な恋愛を経験していきます。彼女の恋愛はしばしば危うく、時には自分自身を...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 2001年の作品
    両親が駆け落ちして住み始めた温泉街から、東京に出てきた18歳の少女
    何か足りないわけではない
    幸せになりたい、ただそれだけ
    自分を好きだと言ってくれる男にほだされる
    いつも危うい恋愛に自分を振り回す
    読んでて辛くなるのだけれど
    彼女は、旅に出て、引越しをして立ち直る
    全く支離滅裂な半生のようで、もっと良いところ
    もっと幸せを求め続ける女子達の代弁かもしれない
    32才本厄中
    最後に自分という柵を超えていきそうなのだ

    • 1Q84O1さん
      土瓶師匠

      やっぱり原因はそれですか…
      そーですよね…










      ってなるかーい(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
      土瓶師匠

      やっぱり原因はそれですか…
      そーですよね…










      ってなるかーい(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
      2024/07/05
    • 土瓶さん
      ちゃぶ台返し!┻⁠━⁠┻⁠ ⁠ヘ⁠╰⁠(⁠ ⁠•̀⁠ε⁠•́⁠ ⁠╰⁠)






















      師匠ではなーーーいっ!...
      ちゃぶ台返し!┻⁠━⁠┻⁠ ⁠ヘ⁠╰⁠(⁠ ⁠•̀⁠ε⁠•́⁠ ⁠╰⁠)






















      師匠ではなーーーいっ!!
      2024/07/05
    • 1Q84O1さん
      師匠でなければ上司ですね
      ということは、私よりも人望が…( ゚д゚)ハッ!
      師匠でなければ上司ですね
      ということは、私よりも人望が…( ゚д゚)ハッ!
      2024/07/05
  • 旅がお好きな角田さんならではのストーリー展開かな、と思いました。
    恋愛に、男に夢中になって、そしてふとしたきっかけで喧嘩して。
    そこでリセットして旅に出る。
    リセットはどうやるかというと、住み替えだったり、旅だったりするのです。

    世間一般にはなかなかリセットに踏み切ることはできないけれど、いずちゃんは家財すべてを捨ててリュックひとつで踏み出します。
    今住んでいるところをすべて捨てるので、戻るところはとりあえずなくなっています。そこまでリセットして大丈夫か? と不安になるくらいのリセットなのですけれどある意味潔い。

    こうやってときどきリセットする人は世の中に結構存在しているのかもしれない。
    でも、リセットにはお金と行動力が必要。できるひとは限られます。

    断捨離もそこまでとはいわないけれど、生きていくために必要なものって、そんなにないし、あの世にもっていけるもの、そんなモノなんてなにもないわけだから、そう捨てちゃっていいんだよな~、と別な視点で読んでいました。

  • 1人の女性の10代から30代までの恋愛を綴った小説。色んな男と恋愛して、いろんな影響を受けていくけど、別れれば何も残らない。それとは対照的に、町子との友情は途切れることはなかった。友情は誰でも自然と手に入るのに、恋愛は圧倒的に上手い人と下手な人がいると思う。

    「『ねえイズミ、たった数か月かそこらで、人の運命ってびっくりするほど変わることもあるのね。』数か月じゃない、人の運命を大きくかえる出来事が起きるのは、たった一日あれば充分なのに違いない。」

  • いくつもの恋と無数の音楽を通じ、「私」が今と向き合う物語。
    「私」が受験勉強の合間のたばこに始まり薬物や二股など、折々で「よくない」遊びに耽るのが、見ていて痛々しく、共感は出来ないながらに、この人生がどうか良い方向へ転がっていってほしいと願わずにはいられない。
    また、多くの恋を経ていく「私」とは対照的な町子の恋愛も描かれ、二人は長く交流を続けるが、それがお互いにとって影響を及ぼしはしないのが、小説としては不思議ながらもリアリティがあり頷かせられた。
    角田光代作品にはありがちな終わり方であるが、他の作品に比べ少しオチが弱いように思われ、それが全体の印象をややぼかしてしまっておりやや残念。

  • 誰かを好きになって、その人に近づくうちに見えてくる嫌な部分は、なぜだか気にかからない。そしてある瞬間ふっと冷める。で、嫌悪する。その人じゃなく、その人に夢中になっていた自分自身を。恋愛は宗教だ。

    と、ポエムチックに吠えてみる

  • 久しぶりに角田光代の強烈な小説を読んだ。2001年にマガジンハウスから単行本で刊行されたそうで23年前になるけど、脇目を振らず真っ直ぐに突進するちから強い内容だった。もうこんな話は書けないんだろうな。

  • 色んな人と同棲していく話だったと思う。駅前の養老乃瀧しか飲み屋がないので、簡単に特定されるという話があったと思う。タイトルめっちゃいい。

  • おもしろかった
    恋愛至上主義のいずちゃんのはなし
    学生の頃からずっと好きになる人に影響された人生でそういう人がいなくなるたび自分がわからなくなる女の人
    結婚願望特にない、仕事でやりたいことも特にない、なにをしてても行き先がない私的に結構刺さった

    フラフラと突然海外にいって帰ってきたら彼氏に新しい女がいて住む場所がないから、クラブに行って男の家に泊まるのを繰り返したり、CD屋のバイト先の年下の男の子と付き合ってすぐ縁もゆかりもない場所に二人で引っ越したり、浮気してその人からストーカーされたり、平凡なようで割と波瀾万丈な人生で読んでて楽しかった

    年下彼氏のポチと同棲してる時にいずちゃんが浮気してた年上のジムのトレーナーを二人の間に挟むといずちゃんがポチに優しくできることで喧嘩が減り平和に過ごせるってなんかへええ、そんなこともあるのかぁとなんか考えさせられた

    浮気はバレたら相手を傷つけるしほとんど元のようには戻れないけど、それをすることによって恋人との関係が良好になるってなんか複雑だけどあり得ることなんだろうなって思ったら何が正しいのかわからなくなった

    話の中でアーティスト名、曲名がよく登場するけど全然知らないのばっかりなのが寂しかった、、
    もし自分が好きなジャンルと被ってたりしたらもっとどハマりしてたんだろうなぁ

  • 「だれかを好きになるという、ささやかな、無邪気で罪のない、こどもみたいにまっすぐで役たたずの感情が、突然私たちの日々に入りこんできて、信じがたい腕力でいくべき方向を捩じ曲げる。」

    あーーー、よくわかる。
    その時はどうしようもなく楽しいんたけど、やめたい。けど、離れようと思った辛くなる。
    誰にも相談できなくて苦しかったなぁ。
    あの頃のどうしようもない気持ちを思い出して、やるせない気持ちになると同時に、今の穏やかで幸せな暮らしを愛おしく思えた。

    音楽を聴きながら移動するのが大好きだったから、MDと最低限の荷物だけ持って旅に出る最後のシーンがとても好き。
    作中に出てくる曲でプレイリスト作りたいなー。

  • 恋愛至上主義になると、こんなふうに、自分でダメだとか思わないまま突っ走ってしまうんだろうか。
    多くの人が味わいたくない失敗、相手のことばかり見てしまってアホになる感覚。
    自分のこと大事にしなよって言われても、恋愛が突き動かしてくる衝動ってすごいものがあるし、なかなかそうはできないよね。
    苦い思いばっかりして、自分が悪かったんだって思って、自分のこと嫌いになって、ますますいい恋愛なんか程遠くなっていく。
    苦い恋愛なんて、誰だってしたくはない。
    頭の中が男のことばっかりになっているそんな自分にも、OKが出せるようになる小説でなんじゃないかと思う。

    いつも満たされなくて、誰かを好きになってしまうと後先考えない、ダメ女な泉が主人公。
    高校時代から始まり、1年から2年くらい次々と時代が進んでいく小説。
    いっときはラブラブだった男子ともひどい別れ方をしていたり、恋人との関係をやり直したくて旅に出たり、愛した人がストーカーになっちゃったり。
    恋に溺れてここまで行動力を示せるのがすごい。
    昔読んだ「ハッピーマニア」という漫画ばりにいきすぎた女性目線。

    自分自身も好きな人ができてアホみたいになっちゃったことがあったので、恋愛至上主義な人にちょっと軽蔑する気持ちがある方なんだけど、
    恋愛至上主義な人たちも、男の人が自分の価値観を作ってしまっていることに悩んだり、逃れようとしたり、自分に言い訳してみたり、そんな堂々回りを繰り返すことがあるんだろうと思う。
    そのときそのときでダメな男を好きになったり、恋愛に失敗したり、何度同じことを繰り返してしまうんだろうって、怖くなる気持ちはわかる。
    ダメならダメで突っ走ってみればいい。

    こんな恋愛したいと思わせる小説も素敵だが、世の中には上手くいかない恋愛の形の方が多いように思う。
    恋に溺れたら、その方がドラマチック。
    恋に溺れても、少しずつ成長できる。

  • こういう恋愛小説はあんまり好きじゃない
    好きな人は好きなんだろうけど
    嫌悪感が若干あった
    表紙は綺麗ですね

  • ボロボロになってもたくましく生きる女の子は美しい。

  • こういう小説は嫌いだし、評価もしたくない。
    そう一言で切ってしまいたくなるのだが、一応。

    そもそも、エッセイか何かと間違えて買ったんだよねこの本。この作家は「八日目の蝉」以外読んだことがなかったのだけど、本書では、マガジンハウスの見開き小説みたいな、「おしゃれっぽく、文章はブチブチにちぎって書きました」というノリで、冒頭からなんだこれ?ですよ。

    目次で何となくわかるわけです。90年台のイギリスを中心とした、ロックの曲に絡めた誰かの人生という話なのだけど、絡んでない。単に自分が知っている曲を、年代に合わせて散りばめただけで、「私ったらこんな曲まで知ってるんですのよ」という嫌味しか感じない。

    内容も、疲れたOLが好んで読みそうな、ステレオタイプの蓮っ葉女がふらふらふらふらしているだけ。この展開はどこかで見たと思ったら、「八日目の蝉」の第2分ですわ。つまんないと書いた第2部。あれを1冊分読まされるわけ。何かの拷問でしょうか?

    最終的に、また「八日目の蝉」みたいな展開になるわけで、同じ時に書いたダメなプロットじゃないか。

    あちらの評でも書いたように、途中で時代背景を「ちょっとだけ」まぶすのがこの人流なようだけど、本書では完全に上滑りしていて、ネットで「90年代、秋葉原」→チーン「スケボー」というレベルの浅くて薄っぺらい時代背景しか出てこない。

    また、一番テレビの影響が大きかった80年代後半から90年代初頭にかけて、本当にここに書いてあるような言葉で、高校、大学生が話してたか?同じ世代を生きてきたからわかるのだが、あの頃はあの頃独特の言葉というものがあって、この本の中に書かれているのは紛れも無く2000年代の前半の若者言葉なのだ。ざっくりと「80年代のいつか」なんていう小説じゃないんだから、若者の言葉遣いの移ろいを書けなければ、何の意味が有るのか。

    山田詠美とか岡崎京子を狙って書いてるんだろうけど、こんなもん小説ちゃうわ。ダメ。

    (余談)
    この作家は、上記のようなステレオタイプなわけわからんふらふらしてる女が大嫌いなんでしょう。いちいち小物や行動で、嫌がらせ的にちくちくと主人公に嫌味を飛ばしている。わかるんだけど、そんなに嫌がらせされる主人公に、感情移入出来ますか?

  • 登場人物が好きになれなかった。ただ、主人公が空っぽな自分に気付いていくところは、自分にも重なるところがあるなと、どきり。

  • 大学生活から30歳くらいまでの、
    人生がうまくいかない様子が描かれています。
    解説の人も書いてましたが、
    角田さん本人のイメージと、
    ヒロインの生き方は正反対というかんじでしたので、
    プロの作家はすごいと思いました。

    角田さんのコミュニティで、
    この本の評判がいいので読んでみましたが、
    ほんと共感できる描写が多くて、
    自分自身も社会人になってから、
    うまくいかないことが多いけど、
    勇気づけられました。

  • だめんず好きなのか?って位よく分からない男の人を好きになる泉。お友達の町子も10年以上妻子ある人と不倫。かなりグズグズなんだけど、好きな人が出来たときの思い込みの激しさとか、相手を美化しすぎてる感覚とか…十代の頃の自分思い出した。今でも気をつけてコントロールしないと危ういけど…考え過ぎて伝えられないのも考えものだしなぁ。

    作中では高校~32歳までの恋愛運遍歴が面白おかしく書かれていて、2人のパワーに圧倒される。リアルなら25過ぎたらもう少し慎重になると思うけど、フィクションだからむしろこの迷走する感じがいいなぁ。安野モヨコさんのハッピーマニアっぽい。

  • ○2009/09/02 
    タイトルから青春ものかな、と思って手に取ってみたら、見事に地雷になりつつある女の子の恋愛を中心に据えた人生論だったのでどうしようかと思った。読んだけど。
    色々理解できない範疇のものが多いなー。逃避したくて、ってとこでうんうんなるほど、と思ったらすぐに場面が変わってまったく繋がりのない、あの考え方はどこやった?って生き方になってて。
    そりゃ一貫した人生なんてそうないと思うし、むしろ難しい類のことだと思うけど、これはどうなのかしら。
    私だめだこんな生活だめだ帰る場所も頼る人もいないし、とか思っておきながら結構自由奔放に生きてますよね。突き抜けてるとこは羨ましい。きっとわたしは全部内に閉じ込めて終わりだ。そんでそれが爆発するのを恐れながらしか生きていけない気がする(笑)
    そしてなんて言うかいずちゃんといずちゃんの恋愛があまりにも痛々しい。これ若いというか幼めの人とかが読んだら恋愛したくなくなっちゃうんじゃないだろうか(笑)

  • 各章ごとに主人公が高校生の時から30歳を過ぎるまでの恋愛の話。前の経験は何だったの?と少しあきれるくらい、危なっかしい話ばかり。あまりつながりがないし、一つ一つの恋の年月が私には短くて、そのこともちょっと合わないと思ってしまう一因かもしれない。随所に出てくる歌手や曲名が分かればもっと面白いのかもしれないけど、私は詳しくないので残念。

  • 暖かくなったし旅に出たい!と思って読みました。

  • すごくイタイ女性の半生…
    幸せはワンパターンだけど、不幸には幾つものパターンがあるみたいなことを誰かが書いてたけれど、まぁ見事に次々と泥沼に入っていくというか…自分に自信がなさすぎるというか、粗末にしすぎているというか…
    この本を読んでるあいだ、まるで貧乏神か疫病神に取り憑かれたみたいにやたら疲れて気分だだ下がり。
    題名と表紙に惹かれて読み始めたのだけど…

全182件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

角田 光代(かくた・みつよ):1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒。90年「幸福な遊戯」でデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、11年『ツリーハウス』で伊藤整文学賞、12年『かなたの子』で泉鏡花文学賞また『紙の月』で柴田錬三郎賞を、14年『私のなかの彼女』で河合隼雄物語賞、21年『源氏物語』の完全新訳で読売文学賞を受賞。その他の著書に『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『わたしの容れもの』『月夜の散歩』などがある。

「2025年 『韓国ドラマ沼にハマってみたら』 で使われていた紹介文から引用しています。」

角田光代の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×