愛がなんだ (角川文庫)

著者 :
制作 : 角川書店装丁室 
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レビュー : 189
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043726042

感想・レビュー・書評

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  • こんな自分勝手なヤツをなぜ好きになる? なぜ自分を傷つけてまで尽くそうとする? なんでいつまでも未練がましいことをする? 心の通い合わない主人公、登場人物たちが、イライラするほどもどかしい。でもこれが恋ってやつだった、信じられないぐらい自分も不器用だったと、思い出した。いまでもそうかもしれない。

  • このリアル感が角田さんだな、と思った。

    ***最も気に言った部分***
    プラスの部分を好ましいと思い誰かを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、(略)そういう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。
    ***************

    片思いの終わりは振られた時ではない。
    自分の中で終わりにした時だ。
    大人になるほど、はっきり振られることなんてなくなる。
    関係性があいまいになる。
    片思いって認識をしても
    相手にとって都合のいい存在だと理解しても
    ずるずるその状態を続けていく
    でも、
    その時間が長くなればなるほど
    自分の意思で
    終わらせることなんてできないんだなと思う。
    それが当たり前になってしまうから。

    駆け引きをしかけたつもりで
    それが上手くいかないと
    逆に自分がはまっていってしまう
    そんなとき
    相手は駆け引きなんて考えてないことが多い気がする。
    不思議なものです。

    深読みして空回りするなんてよくある話で。
    自分が好きでやってるんだからって言いつつ
    相手に振り回されてることに気づきたくなくて。

    相手が、自分に話があるって言ってきて、
    「もう会うのやめよう」
    って言われているシーンは
    直視できなかった。

    相手が、自分を必要としてくれている
    それが自分の存在意義になってしまう。
    好きな人の好きな相手と仲良くなることで
    好きな人と会う口実を作る。
    好きな人の友達と親しくする。
    そんな最後も角田さんらしい。リアルだった。
    ここで、あきらめて踏み出そう!って終わりだったら
    評価の星数は減っていた。
    そう、そんな簡単にいかないのが現実だろうと思う。



    さすがに
    仕事ほったらかしてとまではいかないけど
    なんにも他人事じゃなかった。
    自分のことを言われている気がした。
    そんな
    本気で片思いした人には
    本気でリアルな小説。

  • 自分に全く興味のない人をあそこまで追いかけることができるなんて、ある意味羨ましい。そこまで人を追いかける情熱は今まで経験したことないから。切ない話を淡々とつづられてる。

  • この主人公に救いがあるのか、気になって一気に読んだ。
    途中、気分が悪くなるような錯覚に陥いりながら、読んだ。
    これだけ人に執着する内容を書ける作者に脱帽しながら読んだ。
    けど…
    読後に出た言葉は「怖っ!」でした。


    果たして自分の中には、この「狂気」は存在しているのだろうか。大なり小なり、みんなあるのか?


    主人公の行動は理解できないけれど、それだけ人を好きになれるならそれはそれで幸せなのか…?


    人を好きになれないよりは、寂しくないのか?

  • 主人公のあまりにも盲目に片思いするする感じ、内容は一部極端じゃないかって思うほど、不器用なんだけど、共感できる所もある作品。

    テルちゃんは自分のためになってないのに、好きだからって気持ちで都合のいい女となり、流されちゃう感じとか、俺もあるあるって思っちゃった。。。

    って私は男だけどね。

  • 勘違い恋愛 あるある!
    同じような思いをしたことがある。
    報われない恋とか思っていたけど、後で思い返すと恥ずかしいくらいバカ!
    ファミレスでごはん食べているとファミレスの顔に100均でコスメ揃えると100均の顔になってしまうって 怖かった
    神林君を誰か助けてあげてほしいです

  • 久々に読みたかった恋愛小説〜秋口にぴったり

  • 自分が見えてないときの自分を見ているようでただただこわい。

  • 実写がとても楽しみな作品。
    悔しいけれど共感できる部分がたくさんあった。

  • どうでもいいけど今年(2018)のカドフェス「感動する!」のページにこの本あったけど何でだろう。読んでいて一切共感できない登場人物たちに興味は沸いたものの、あまり残るものもなく…でもなんとなく「周りにいたなぁこんな人」と昔の同僚を思い出した

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著者プロフィール

角田 光代(かくた みつよ)。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。

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