愛がなんだ (角川文庫)

著者 : 角田光代
制作 : 角川書店装丁室 
  • KADOKAWA (2006年2月24日発売)
3.34
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  • レビュー :182
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043726042

愛がなんだ (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • このリアル感が角田さんだな、と思った。

    ***最も気に言った部分***
    プラスの部分を好ましいと思い誰かを好きになったのならば、嫌いになるのなんかかんたんだ。プラスがひとつでもマイナスに転じればいいのだから。そうじゃなく、マイナスであることそのものを、かっこよくないことを、(略)そういう全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになるということなんて、たぶん永遠にない。
    ***************

    片思いの終わりは振られた時ではない。
    自分の中で終わりにした時だ。
    大人になるほど、はっきり振られることなんてなくなる。
    関係性があいまいになる。
    片思いって認識をしても
    相手にとって都合のいい存在だと理解しても
    ずるずるその状態を続けていく
    でも、
    その時間が長くなればなるほど
    自分の意思で
    終わらせることなんてできないんだなと思う。
    それが当たり前になってしまうから。

    駆け引きをしかけたつもりで
    それが上手くいかないと
    逆に自分がはまっていってしまう
    そんなとき
    相手は駆け引きなんて考えてないことが多い気がする。
    不思議なものです。

    深読みして空回りするなんてよくある話で。
    自分が好きでやってるんだからって言いつつ
    相手に振り回されてることに気づきたくなくて。

    相手が、自分に話があるって言ってきて、
    「もう会うのやめよう」
    って言われているシーンは
    直視できなかった。

    相手が、自分を必要としてくれている
    それが自分の存在意義になってしまう。
    好きな人の好きな相手と仲良くなることで
    好きな人と会う口実を作る。
    好きな人の友達と親しくする。
    そんな最後も角田さんらしい。リアルだった。
    ここで、あきらめて踏み出そう!って終わりだったら
    評価の星数は減っていた。
    そう、そんな簡単にいかないのが現実だろうと思う。



    さすがに
    仕事ほったらかしてとまではいかないけど
    なんにも他人事じゃなかった。
    自分のことを言われている気がした。
    そんな
    本気で片思いした人には
    本気でリアルな小説。

  • 自分に全く興味のない人をあそこまで追いかけることができるなんて、ある意味羨ましい。そこまで人を追いかける情熱は今まで経験したことないから。切ない話を淡々とつづられてる。

  • こんな自分勝手なヤツをなぜ好きになる? なぜ自分を傷つけてまで尽くそうとする? なんでいつまでも未練がましいことをする? 心の通い合わない主人公、登場人物たちが、イライラするほどもどかしい。でもこれが恋ってやつだった、信じられないぐらい自分も不器用だったと、思い出した。いまでもそうかもしれない。

  • この主人公に救いがあるのか、気になって一気に読んだ。
    途中、気分が悪くなるような錯覚に陥いりながら、読んだ。
    これだけ人に執着する内容を書ける作者に脱帽しながら読んだ。
    けど…
    読後に出た言葉は「怖っ!」でした。


    果たして自分の中には、この「狂気」は存在しているのだろうか。大なり小なり、みんなあるのか?


    主人公の行動は理解できないけれど、それだけ人を好きになれるならそれはそれで幸せなのか…?


    人を好きになれないよりは、寂しくないのか?

  • 大人の片思いも辛いんだなぁ、大人のが辛そうだと思った

  • 昔、片想いをしていた人がいて、その人の姿を一目見たくてわざわざその人の勤務先まで行き、遠くから出勤姿を見ていた時期があった。今考えるととてつもなく気持ち悪いなと思うが、そういう相手がいたからこそ、テルちゃんの気持ちを馬鹿にしたり笑ったりしないでいられるのかと思う。今は面倒くさくてしんどくて絶対に片想いとか出来ないけど、会社までクビになっちゃう程、マモちゃんのことを好きなテルちゃんがすこしうらやましかったりする。

  • 主人公が好き。不器用で切ないなー。大人になってから片思いって出来なくなったから、久しぶりににがくてあまい気持ちになった。好きになっちゃった人って、なんであんなかがやいてみえるんだろう?なんでもない人なのにね。

  • 大人になって片思いしたことがないので共感できず。

  • 共感。

  • 「私はただ、ずっと彼のそばにはりついていたいのだ」-OLのテルコはマモちゃんに出会って恋に落ちた。彼から電話があれば仕事中でも携帯で長話、食事に誘われればさっさと退社。すべてがマモちゃん最優先で、会社もクビになる寸前。だが、彼はテルコのことが好きじゃないのだ。テルコの片思いは更にエスカレートしていき…。直木賞作家が濃密な筆致で綴る、全力疾走片思い小説

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