いつも旅のなか (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.79
  • (73)
  • (78)
  • (104)
  • (6)
  • (4)
本棚登録 : 819
レビュー : 80
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043726066

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 以前読んだ「世界中で迷子になって」という角田さんのエッセイで、角田さんが世界中を旅する旅好きであることは知っていました。

    このエッセイは、角田さんが初めて旅について綴った記念すべきエッセイです。

    角田さんにとって旅をすることとは、いわゆる「純粋趣味」。
    純粋、というのはつまり、なんの役にもたたなくとも、あるいは損をしたって、好きでいることをどうにもやめられない、というような意味だ、とあとがきで述べています。
    旅、いいですよね。
    読めば読むほど、本当に旅をしたくなる。

    そして、旅の仕方は人によって千差万別ですが、角田さんのような2週間~1ヶ月程長期に滞在することの多いスタイル、すごく憧れます。
    それに、あっという間に現地に溶け込んでしまう部分も。私もわりとビビリなので、おっかなびっくり勇気を出して旅に出るあたりは共感できますが、なんだかんだで角田さんの思い切りのよさが素晴らしい。

    モロッコからはじまりキューバまで、22の国と地域が書かれていて、それぞれの国の空気感を再現されてます。エッセイだからさらりと読めて、ちょうどいい。
    本書は、角田さんが20代から30代半ばくらいに旅したものが書かれていますが、心に刺さる文章がありました。

    すなわち、
    「旅にも年齢がある。その年齢にふさわしい旅があり、その年齢でしかできない旅がある。そのことに気づかないと、どことなく手触りの遠い旅しかできない。旅ってつまんないのかも、とか、旅するのに飽きちゃった、と思うとき、それは旅の仕方と年齢とが噛み合っていないのだ」、というもの。

    これは、確かにそうなのかもしれないですね。実体験として経験してはいませんが。
    これからの旅もまた若い頃のように安宿を渡り歩いて…という旅で完結する、というのはさみしいかも。
    とはいえ、年齢に縛られるということではなく、自分の変化に敏感でいたいと思います。

    長く旅に出たいなあ。

  • いやはや・・・すごすぎるw
    こんなふうには、とてもじゃないけど旅はできない。
    言葉が通じないと無理!!
    一人で異国になんて行けない。
    角田さんはホワホワしているようで、こういうところがすごすぎて、張り合う気にもなれませんw

  • この人の旅行記は、ほんわか読めてすごく素敵♩著者の世界に引き込まれます。お風呂タイムの相棒になっとる♩w

  • 角田さんの行動力は凄いなぁと感心。
    こんな気楽気ままな旅に憧れるなぁ。
    現地でのコミュニケーション力の高さが見聞を広くしてるよう。
    小心者の私には無理~な旅行エッセイ。

  • 恐らく自分ではすることのない旅の数々にただひたすら驚き引き込まれ一気読みしてしまいました。

  • 角田光代さんの旅エッセイ。

    角田さんの旅はパワフルでアグレッシヴ。そしてフットワークの軽さがなんとも羨ましい。

    旅の恥はかき捨て、後は野となれ山となればりに面白いエピソードがいっぱいで、思わず声に出して笑ってしまう事も。
    かと思えば日本にいて生活していると気付けないこと、普段は忘れてしまっている事にハッとさせられる文章も。

    読んでいて旅に出ている気分になれて、楽しかった!
    あ〜旅にでたいなあ(笑)

  • Rさんの話が印象に残った。
    彼の複雑な折り合いは分かるようで分からない、ただ読んでいて何だか喉に詰まるような思いを感じる。9ヶ月、どこまでもフェアな与えられた日常をこなして残りの3ヶ月はベトナムで過ごす。片耳にイヤホンを突っ込んで水平線を眺める日々に彼は何を思い出すのだろう。

  • 旅を擬似体験させてもらったよう。
    自分では絶対に選択しないだろう、ゆえに、一生行くことがないであろう国々。
    すごく濃くて、リアルで、温度や湿度や音まで伝わってくるような文章。
    これぞ、旅エッセイという感じ。

  • 旅にも年齢がある。その年齢にふさわしい旅があり、その年齢でしかできない旅がある。このことに気がつかないと、どことなく手触りの遠い旅しかできない。旅ってつまんないのかも、とか、旅するのに飽きちゃった、と思うとき、それは旅の仕方と年齢が噛み合っていないのだ。

  • 旅のしかたって人によって全く違うものなのだなとつくづく思った。

全80件中 1 - 10件を表示

プロフィール

角田 光代(かくた みつよ)。
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。
1990年、「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞し、小説家としてデビュー。受賞歴として、1996年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞を皮切りに、2005年『対岸の彼女』で第132回直木三十五賞、2007年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞、2011年『ツリーハウス』で第22回伊藤整文学賞、2012年『紙の月』で第25回柴田錬三郎賞、同年『かなたの子』で第40回泉鏡花文学賞、2014年『私のなかの彼女』で第2回河合隼雄物語賞をそれぞれ受賞している。
現在、小説現代長編新人賞、すばる文学賞、山本周五郎賞、川端康成文学賞、松本清張賞の選考委員を務める。
代表作に『キッドナップ・ツアー』、『対岸の彼女』、『八日目の蝉』、『紙の月』がある。メディア化作も数多い。

いつも旅のなか (角川文庫)のその他の作品

いつも旅のなか 単行本 いつも旅のなか 角田光代

角田光代の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
東野 圭吾
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印

いつも旅のなか (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする