中空 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 143
感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043731022

感想・レビュー・書評

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  • 荘子の思想を規範とする隠れ里的な村で起こる惨劇。主人公の猫田女史の軽い独特の語りがとっつきにくかったですが、だんだん味わい深く感じてきた。重めの舞台と設定、深刻な事態に比して軽めの文体でさくさく楽しめる。
    推理という点では、三人三様の推理が披露され、多少強引でもユニークかつ筋は通っていて面白い。伏線も丁寧で、ああなるほどそういうこと、という納得感は気持ちよかった。

  • 160608読了。
    鳥飼さんのデビューさく、きちんとミステリしてるじゃないか。

  • 本を開いたら始まる「注意書き」から最後まで、始終面白くない本です。

    竹取物語伝説(というか、宝)と竹の花を求めて、警察も及ばぬ九州の山奥の村へ旅する2人。そこで荘子を敬愛する村人と出会うが、数々の事件が起こり…。

    いやーつまんない。設定が独りよがりで、「警察も及ばぬ土地」ってのが好きな作家にろくなのがいないのを象徴するかのよう。ダメな女性作家らしく、竹取物語や、それのSF解釈、荘子などの解釈は一見頑張っているようにも見えるが、ストーリーと全く絡んでおらず、調べたものを引き写しているだけである。

    また、設定が雑ならば登場人物も雑で、断りもなく知らない土地から来た人間にニックネームを呼ばせるというのがいかがなものか。まともな編集が入ったら、読者に不親切ということで書き直しがされるはずだ。

    文章自体(主語と述語がちゃんとある等)はそれなりに頑張っているようには見えるが、全てにおいて同人誌に書いた素人文章の悪い版というような話なので、一切のめり込まない。

    節をこまめに設けて、ブチ切れにされているのだけがとりえって、どんな話やねん。

  • 設定、舞台ともに良いのだが、どうしても軽さを感じてしまい、ストーリーにのめり込めなかったミステリー作品。軽さを感じた理由の一つは登場人物の名前がカタカナで表記されているためだろうか。

    鳶猫シリーズの第一弾とのことだが、恐らく続編は読まないと思う。

  • 荘子の教えを大事にしている人里離れた
    小さな村という物語の舞台設計は良く出来ていて
    雰囲気も作りこみもしっかりしているけど
    残念ながらそこで展開される事件やストーリーが
    イマイチ惹きつけられるものがない。

    時折挟み込まれる竹の植生や荘子の思想の薀蓄は
    興味深くはあるし、事件に深く関わってくるのだけど
    最後までいくとトンデモになっているし、
    作者のやろうとしていることに中身が追いついていない感じがした。

  • なーるほど、九州ならではのミステリと言える!
    数十年に一度一斉に咲くという竹の花の撮影に出かけた女流カメラマン(と呼ばれたくはないらしいが)と、先輩の「観察者(探偵)」鳶さんが、桃源郷のような隠れ里の連続殺人事件に巻き込まれるお話。
    続きも読もうっと♪

  • 竹林に囲まれ竹を利用した生活を送る陸の孤島、竹茂村。
    そこで起こる連続殺人事件。
    珍しい竹の花から連想される「かぐや姫」のエピソード。
    そして何より村に息づく『荘子』の教え。
    いろいろネタはてんこ盛りで雰囲気出そうなのにあまり出ない。
    何かちぐはぐというかとっ散らかったイメージ。
    多分語り手役の猫田夏海さんのノリが軽すぎました。
    個人の好みにもよると思いますが、
    事件の陰惨さや歴史のミステリアスさに浸ろうとすると、
    決まって腰を折られる感じがしました。
    表紙から受けるイメージも歴史を紐解くような文章も、
    もっと重厚な感じがするので、
    その方向で進めた方が読み応えがあった気がします。

  • 鳥飼 否宇さんの、凝りに凝った世界にどっぷり浸ることができた。色々なことを知らないと、こんな物語は創れないんだろうなと思う。

  • 他所者はまず笑わせる。

  • 2011/12/26
    復路

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著者プロフィール

1960年福岡県生まれ。九州大学理学部卒業。編集者を経て第21回横溝正史ミステリ大賞優秀賞を「中空」で受賞しデビュー。同作に連なる“観察者”シリーズを各社で発表している。一方で『痙攣的』などの綾鹿市シリーズに代表される奇想に満ちあふれた作品を数多く発表。また、碇卯人名義で、テレビドラマ「相棒」シリーズのノベライズも執筆している。2016年『死と砂時計』で第16回本格ミステリ大賞(小説部門)を受賞。

「2020年 『パンダ探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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