ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

著者 :
制作 : こなみ 詔子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 3240
レビュー : 470
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043736010

感想・レビュー・書評

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  • ずーっと積ん読していたのを、ようやく読破。
    何故もっと早く読まなかったのか自分!と、読んでみて思った。

    中世を舞台にしたロマンス小説と、その物語を翻訳する主人公あかりの現実世界を、行ったり来たり。
    一度で二度美味しい、何とも言えないワクワクがあった。ちょっとエロいのもご愛嬌。笑

    神名の存在がすごく好きかも。
    ロマンチックな関係ではないけれど、なんかいいなぁ。

  • 翻訳家の主人公あかりは、中世騎士ロマンス小説の締め切りに追われているのに、自分の周りでは彼氏からの爆弾発言やら浮気疑惑、おまけに父親は腕を骨折するし、どうも騒がしくて仕事に集中できない。そのうちハッピーエンドで終わるはずの翻訳中の小説が、いつの間にかあかりの創作になってきてしまいます。

    あかりが翻訳&創作中のロマンス小説とあかりの実生活が交互に7章/7日分で描かれています。
    あかりと一緒に彼氏、神名の爆弾発言にドキドキしながら読んでました。ハーレクインばりのなんとも言えぬ比喩表現があったり…電車の中で赤面と笑いをこらえるのに必死でした(爆)

  • ハーレークイン的な小説を翻訳している主人公のところに、「仕事を辞めてきた」と言う彼氏登場。そこから始まる不和によって、翻訳が脱線し始める話。

    それやっちゃダメでしょw!
    と思わず声に出して笑ってしまったw

    5年も付き合った慣れもあるんだろうけど、ケンカもするけど着地点の温度が低い。
    三浦さんも「燃えるような恋を描写できない」と言ってるくらいだし、書き手の傾向なんでしょうね。
    さらっと読めて面白かったです。
    あとがきの比喩表現のメモも面白かったw

  • ロマンス小説の翻訳を職業とするあかりとカンナの関係が、ロマンス小説の翻訳に影響を及ぼしてしまうお話。しをんさんの男性像ってどうしてこうもフラフラしてしまう方が多いでしょうか。でも愛着があって、読んでいてこんな彼氏許してしまうなと思ってしまいました。主人公のあかりもさばさばしていて好きです。作中に出てくる創作話が面白かった。

  • かなり初期の作品ですが、たまたまた『星間商事~』と前後して読んだら、『舟を編む』よりむしろこっちのほうが、『星間~』のテイストに近い気がしました。この作品における、あかりと神名の関係が、『星間~』の幸代と洋平に発展したのだなという感じ。小説内小説があるのも共通してますが、こちらは最初から恋愛小説、というコンセプトが明確だし、小説内小説の出来もこちらのほうがずっと必然性があって良かった。

    ただ、単純に面白くは読めましたが、三浦しをんという作家に恋愛もの作品はとくに求めていないし(恋愛ものでも短編には佳作がたくさんあるのでそこは好きですが)、恋愛小説が読みたい!と思って小説を読むことがないので、これが他の作家の作品だったらあえて手にはとらなかったかなあ。

  • ロマンス小説・・・という題に引っかかったが、三浦しをんさん著だったので手にしました。

    これがいきなり、中世の城を舞台に姫と騎士とのロマンス小説が登場します。それがなかなか面白いです。

    翻訳している主人公は、仕事を辞めてしまった彼に翻弄され、わりと現実派。自分の精神状態で、小説の中の姫の旦那となったばかりの騎士を殺してしまったり、浮気になったりとハチャメチャな方向に書き込んでしまったり。とんでもないロマンス小説になっていきます。

    翻訳家が原作のストーリーを無視してこんなに創作してしまっていいのか・・と笑えました。そして本格的なキラキラしたロマンス小説が読みたくなりました。


    余談ですが、三浦しをんさんの表紙センスがアップすると嬉しいな。。

  • 中世を舞台にしたアリエノールとウォリックとシャンドスの物語が、現実の神名とあかりの恋愛と精神状態によって、ストーリーが超翻訳へと変貌していく展開が面白い。それにしても、あのまま出稿して欲しかったなあ。ファンタジー好きで、中世設定に抵抗なければ気軽に読むにはもってこいの作品ですね。

  • ロマンス小説の翻訳をしている主人公と、主人公に何の相談もなく突然会社を辞め、更に外国に放浪の旅に出るという彼氏の七日間の物語です。
    物語は翻訳されたロマンス小説と、主人公の住む現実世界が交互に描かれながら進むのですが、同じように主人公の心情が表現されるのに、小説内はロマンスが飛び交うのに対し、現実世界はけっこう淡白で、その対比が面白かったかな。

    さらりと読める、気分転換に向いた一冊でした。

  • おもしろかった!
    今の私にベストヒットした!笑
    あかりすきだな、あかりの気持ちすごいわかった。

    久しぶりに本読めて、元気でた!研修がんばろう。笑

  • ハーレークイーン風なロマンスと現代の恋。二つのパラレル。

    初めは、何故この構成にしたのか読みにくて仕方なかったが、読んでいくうちに惹かれていく。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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