ロマンス小説の七日間 (角川文庫)

著者 :
制作 : こなみ 詔子 
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.37
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本棚登録 : 3257
レビュー : 473
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043736010

感想・レビュー・書評

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  • 素直にきゅんきゅんできた。

  • ラブコメと海外ラブロマンスが同時に展開するというユニークな構成。主人公のあかりは現在彼氏の部屋に同棲中。そして海外小説の翻訳の仕事をしているのだが、その彼氏とのちょっとしたトラブルや、父親との親子喧嘩などが影響して、翻訳中のストーリーをどんどん自分のイメージで展開させてしまう。翻訳は当然のこと書き直しになるのだが、あかりの妄想ストーリーもなかなかの出来でした。

  • 海外小説の翻訳の仕事を進める中何故かどんどん原作を離れ創作してしまう二十八歳のあかりと、半同棲中の神名や骨折した父親との日常。中世の騎士と女領主の作中作も現実も力まない自然体な魅力でするすると入って来て楽しめた。神名の海外行きがそのままなことが寂しいくらい引き寄せられた。面白可笑しいあとがきもすき。

  • 思いのほか楽しく一気に読めてしまった。そしてあとがきで初めて三浦さんが男性であることを知った。

  • イギリスを舞台にしたロマンス小説とそれを翻訳している女性の日常が平行して描かれている。
     主人公・遠山あかりは半同棲中の神名が突然仕事を辞めてしまい、さらに海外に行こうとしてることを神名本人からでなく、知り合いの女性から知らされ、抱えている翻訳の仕事にも大いに悪影響を与えている。小説中の準主役を殺してしまい、翻訳でなく自身の創作になってしまっている。だめだ、だめだと分かっていながら…私はロマンス小説ならやっぱりハッピーエンドがいいと思うけど…。現実世界では、知り合いの女性がストーキングされてて、そいつを台風の夜中に退治したり、父親が骨折したりと何かと忙しく、仕事に集中できない。海外に行く神名との今後の関係など、ウジウジしてないあかりの性格が好き。無事作品の翻訳ができるといいね。

  • 翻訳家のあかりが書いている物語と、あかり達の物語、ふたつの恋の行方を楽しめる一冊です。
    ハーレクイン的な出来事は現実にそうそう起こらないもんです。騎士だの領主だの海賊だの、生きている間にお目にかかる機会はないでしょう。
    それでもあかりの書いているロマンスにどうなるのかしらと乙女心をときめかせている自分がいる。
    それに気付いてクスッとさせられた。

  • 全体的に面白い小説ですが、1番面白かったのは、三浦しをんさんが書かれたあとがきです。いい感じに、三浦さんの腐女子感が、出ていて...クスッと笑えます。
    あとがきに

    私が考える「恋人」というのは、「酔っ払った深夜の帰り道、ふともの悲しい気持ちになったときに、携帯電話でなんの気なしに連絡を取れる相手」のことである。

    と書かれているのですが、めっちゃ共感します。
    こんな恋人僕も欲しい!笑

  • しをん嬢の文庫ということで無条件に購入し、しばらく積読(奥付はH21重版)だったが、「舟を編む」文庫を読了して、著者の積読を消化すべく手に取った。中世騎士ロマンスから書き起こされた本作品に戸惑ったが、読み進めていくうちに現代の翻訳家であるあかりを主人公に据えたラブコメだった。それにしても捏造中世騎士ロマンスも手を抜かずに良く練られた物語になっていて、現代のあかり達の日常とオーバーラップさせる手法は面白かった。あかり≒しをん、そんな図式が成り立ちそうな立ち居振る舞いも良し!

  • 170816*読了

  • 物語自体はまぁ言ったら普通かなと。
    特別どこが面白いとか惹かれるということもなかった。

    ただ、構成が面白い。
    現代と翻訳している中世時代が同時に進行して行く。
    この発想はとても興味深く一気に読んでしまった。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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