月魚 (角川文庫)

著者 :
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本棚登録 : 6873
レビュー : 888
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043736027

感想・レビュー・書評

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  • 非常に読みやすい。一気読みしました。ただドキドキ感や感動する場面はなく、一定のリズムで経過する。
    気軽に読めば楽しめる作品。

  • 静かなんだけど、奥の方に激しさがある。セピア色のような淡い雰囲気なんだけど、一瞬鮮やかに世界が彩られる。
    言葉がなくともわかりあっているつもりなのに、ほんとのところはわかりあえていないというか、ほんとに微妙なところですれ違っているような。お互いがお互いのことを大切に想っていて傷付けたくないからこそ、深いところには蓋をしているのかもしれない。それは相手を思うやさしさなのかもしれないし、臆病な自分を隠そうとしているのかもしれない(たぶん両方なんだろうけれど)
    わたしはそっち系が大丈夫なひとだから、瀬名垣と真志喜の関係はほんとにおいしくて、すごく好みだった。直接的な表現はなかったのだけど、何気ない言葉で艶っぽさを表現してあるから、想像をかきたてられて。そこがすごくいい(ていうかわたしがただ単に周りのものを使っての間接的な表現で艶を醸し出しているものがすきだからかもしれないけれど)し、あきらかにこの2人はそんな関係ですよって書かれていないのもいい(ってBL前提で書かれてるわけじゃないからそりゃあそうだけど)行間が醸し出す色気というか、そこはかとなくうっすいような濃いような絶妙な色気が漂っている。
    そしてなぜかわからないけど、すごく泣きたくなった。冷たいわけでもないのに、ひんやりしているわけでもないのに、なんでこんなに泣きたくなったのか。再読時に、ちょっと考えてみようかと思った。

    (232P)

  • とっても良かったです。好き嫌いがわかれそうな本ですね。私はわかってて買いましたが(笑) 三浦さんの作品はこれが初なので他のも読んでみたいです

  • 素敵カバー。

  • 舞台は現代なんだけど
    古風というか幽玄な美しさが漂う作品
    けれどそんな上品で物語的な雰囲気を崩さない中にも
    登場人物の人間くささみたいなものがハッキリと描かれていて、そのギャップがいい


    真喜志と瀬名垣の曖昧に表されてる関係性も
    作品にマッチしてて、いい味だしてると思います。

  • 古本屋の若き2人を舞台にしたストーリー。

    「水底の魚」をはじめ全3篇詰められていますが、
    最も長い「水底の魚」が最もよくて、
    あとはおまけというか、蛇足って感じかなぁ。

    全体的にBL風味を醸し出しているので、
    そっち系か?と訝しげに思いながらも読み進めましたが、
    ま、楽しかったです。

    とはいえ、久しぶりにブックオフなんかじゃない
    古本屋に行きたくなる一冊。

    それにしても、神保町とかはともかくとして、
    町の古本屋って本当に見なくなったなぁと。

    気のせいかね?

  • さらりと流れるように読むことも、
    深く味わって読むこともできる。

    いわゆるジャケ買い。
    ある意味裏切られましたが、
    この空気感は嫌いじゃない。

  • 朝の登校電車で読んでびっくりした
    いやいやこの表紙でまさかほもだとは思わんで・・・(べつにほもきらいじゃないよ!)
    内容のほうも古本とか幼馴染のいいかんじのふたりとかうふふなかんじで いっしゅん明日美子さんの絵で漫画化しないかなとかおもったけどでもやっぱりぶんだけのほうがうふふかもとか思ったり
    古本いいなーほももいいなー幼馴染もいいなーとかもろ趣味でしたごちそうさまです

  • 三浦さんの作品、次に手に取ったのはこれでした。

    由緒ある古書店の三代目、真志喜と、その兄弟のように育ってきた瀬名垣とのお話。
    ある出来事のせいで、ふたりの間にはいつも見えない溝がある。
    表面上は分からないほどのものだけれど、決定的な溝。

    真志喜が葛藤していく様子や、それを支えていく瀬名垣の様子が、静かに描かれていて、「風が強く吹いている」から読んだ私には、また違った魅力が感じられました。

    男二人の話に、こんな感想どうかと思うんですけど、なんだか全体的に官能的な雰囲気が漂う小説でした。
    時々「ん?これはえーっと…?」という会話が出てきたのですが、察してください、なのかなと思って、スルーして読みました。笑

  • 秘密の共有、友情?愛情?匂い系かな?ドキドキしながら読みました。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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