月魚 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 6876
レビュー : 888
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043736027

感想・レビュー・書評

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  • 秘密の共有、友情?愛情?匂い系かな?ドキドキしながら読みました。

  • 星の評価がもっと細かくあったら3.7とか。

    初めて読んだ三浦しをん作品。

    最初数ページ読んだ感じでは同性愛ものかと思った。
    でも、実際はもう少し複雑。

    老舗古書店『無窮堂』の3代目ましきと幼なじみで同業の背名垣の物語。
    幼い頃、古書をめぐって出来たトラウマがお互いの動きを鈍くしている。
    そんな2人の関係を動かす再会が古書買い付けの旅に待っていた。



    古書という地味なフィールドでこんな面白いのかと、感心しきり。
    古書には全く興味がなかった私も、若干神田とか行ってみたい衝動にかられた。
    私が影響をうけやすいってだけかもしれないけど。


    これを期に三浦しをん作品を開拓しようと思う。

  • 決して言葉では形容出来ないふたりの関係が魅力でした。
    http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-181.html

  • 古書店業界を背景に幼馴染同然に育った古書店『無窮堂』の
    若き三代目当主、真志喜と、「せどり屋」と呼ばれた父親を持ち、
    現在は卸をしている瀬名垣が過去の事件に縛られ、葛藤し、
    解放されるまでを描いてます。
    いたるところで月を意識します。

    耽美テイストを少しだけ仄めかしているので
    そっち系が許せない人には無理かも・・・。

    「水に沈んだ私の村」は、主人公たちが高校生の時のお話。
    「名前のないもの」は、真志喜の納得のいかない商いのお話。

    骨董業界を背景にした話も好きだけど
    古書業界も実に興味深く、本に対する愛情を感じる1冊でした。

  • 古書の世界を舞台にした、二人の男の物語。
    ある日を堺にしてお互いの胸に芽生えた罪悪感や悔恨などが、それぞれを縛り付けていると思い込んでいる彼等。
    同時にそうであることに甘美な満足感をも抱いている彼等は、相手の罪の意識を消すことができずにいる。
    恋とか執着心とは違う、何か別の染み渡るような感情が垣間見えました。
    月夜がものすごく似合う一冊。

  • 誰が何と言おうと、私にとって三浦作品の中ではこれがベストです! 最初に読んだ三浦作品。何度読み返しても飽きないくらいに、だいすきで仕方ない! すきすぎてどうしようと思うくらい。しかし、この頃のような作品は、もう書けないらしい……。ちょっと悲しい。それだけに、この作品が余計にいとおしくなる。

    いろんな箇所でときめき&妄想が止まりませんv 過去の罪悪を抱えながら離れられない2人の関係性は最高にツボ! どこまでも綺麗で透きとおるような文体が、世界観を一層美しくしています。BLが生理的にきらいという方はおそらく引いてしまうだろうくらいに、漂う雰囲気は濃密です。でも、関係性がだいすきな方には、諸手を挙げておススメします! 冬の話なのに、なぜか夏に読みたくなる物語です。

  • 主人公は古本屋の後継として生まれ、祖父から英才教育を受け、店を継ぐ。その幼馴染も子供の頃から店に出入りして古書に関する知識を得ていたが、主人公の父親が主人公や祖父と断絶するキッカケを作ってしまう。それでも主人公から離れず、自ら古書に関わる仕事をはじめるのだが、あるとき二人は父親と再会し、古書の見極めで対する事になる。
    三浦しおんの初期作品。ボーズラブ作品と分類されることもあるみたいだけど、青春小説でもあり、三浦しおんがその後、本領を発揮するお仕事小説とも言える。続編希望。

  • 古本屋の物語。古本の話ではビブリアも好きだったが、こちらもなかなか。

  • 著者が書きたいものを書いた小説。時間をかけてじっくりと咀嚼すれば都度、別の味がしみ出す。

  • 「ビブリア古書堂の事件手帖」とはまた一味違う三浦しをんさんが描く厳しくも心温まる古書と家族と友情の物語。「獄記」発見を巡る哀しいエピソードを読んで感じたのは、人間は複雑になり過ぎて随分と不幸な生き物になってしまったなという感慨でしたね。本の価値を知らなければ唯の紙に過ぎない訳ですし、こんなことは食べて生きる事が仕事の動物達に笑われる様な気もしますね。真志喜と瀬名垣の友情は永遠に続くでしょうけれど、真志喜と頑なな性格の父親との和解はかなり難しそうですね。唯一「無窮堂」の後継者問題がどうなるのかが心配ですね。

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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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