雷桜 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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本棚登録 : 1916
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043739011

感想・レビュー・書評

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  • 全体としてはスッキリしないけど、
    野性児とお殿様が恋に落ちるというストーリーが、よくあるパターンで楽しめた。
    桜が出てくるので、藤沢周平のバリエーションだとわかる。

  • 切ない恋愛ものということで読んでみたが、ちょっと内容が物足りない感じ。

  • とても美しくて切ない恋のお話でした。

  • 殿がなかなかかっこいい。
    狼女も魅力的。
    やはり登場人物にひかれる物語はいいですね。

  • 美しいお話・・・この一言に尽きます。
    物語の後半部分から、何故か目頭が熱くなる場面が何か所かあり、各ページの場面が頭の中で映画のように流れていきました。主人公の「遊」と「殿」の間の愛は絆の深い愛でした。二人が生まれ変わったら、雷桜の下で寄り添って花見を・・・と願います。

    初めてこの作家さんの本を読みました。綺麗で切ないラブストーリーの主人公が殿様と狼娘という設定が意外で、物語に引っ張られるように読み進められました。

  • 設定が複雑だが、面白くてスイスイ読み終わった。恋愛物だとは思っていたが、このような話だったとは。積読していたので、もっと早く読めば良かった。

  • この小説は身分違いの恋がテーマになっているにも関わらず、その2人が出会うのは中盤以降になっている。前半丁寧に2人の背景が描かれていることによって、人物に厚みが出て出会いの井戸の場面も鮮烈だし、気の病のある殿様と「おとこ姉様」と呼ばれる遊が惹かれあうことにも、最後の選択もすんなりと納得できる。
    巻末の解説にもあったけど、2人が馬に跨っているシーンや、千畳敷の雷桜など情景の描写も美しくて、絵を想像しながら読むことができて愉しかった。

  • 初読作家さんかつ、追悼読書。時代物に恋愛要素が合わさったもので、どちらかというと恋愛要素の方がやや強い印象。自然豊かな風景、桜咲く春の空を脳裏に浮かべつつ、遊が降りかかる災難などに翻弄されながら愛とは何かを自分自身に問いながら生きる姿を感じながら読了、決して不幸な運命ではないと思う。時が進むごとに様々な出来事が起こるが、村の様々な人々と関わりながら自分の人生を生きていたことは潔さ、芯の強さを感じる。切ない余韻が残る読後。映画の方は見ていないのでDVDを視聴したいと思う。心からご冥福をお祈りします。

  • とても心に残る一冊でした。
    なんといっても遊というこの女性が本当に好きで愛しくて仕方ありません。助次郎も。榎戸も。最初は嫌だったけれど斉道も。登場人物がみんないい味を出していました。お話自体が切なく美しいのに加えて、さらに季節や自然の細やかな描写も物語を美しく彩っています。もっぱら涙が止まらなかったのは最後の助三郎と榎戸の会話です。いままでの経緯を思うとたまらなく切なくなります。すばらしい小説でした。読むきっかけをくれた女優の杏ちゃんに感謝しています。

  • なぜか登録し忘れていた・・・いつ読んだんだったかな~( ̄ω ̄;)

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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