雷桜 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (383ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043739011

感想・レビュー・書評

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  • 話はすごく好き!!

    でも、遊(雷)と斉道との恋が最後にポツンとあるだけのような…

  • 映画を見てから読みました。
    なんであんな話になったんだろう、と思うくらいに厚みのあるお話。本の方がよかった。

    こういうお話は現代では生まれにくいだろうな。身分差や生き方が決められていた時代だからこそ。
    山の桜が目に見えるようでした。

  • すごく綺麗でせつないお話。
    時代小説だけど読みやすいです。

    一番好きな人と結ばれたらそれはそれでものすごい幸せなことだけど、人生の中で一度だけでも一番好きな人と思い合うことができたなら、それだけでも幸せなのかな。

    遊みたいな強い女性に憧れます。

    風景描写がとてもきれいだから映画で観たいです。
    2010年10月10日

  • 将軍家斉の時代。瀬田村の庄屋瀬田家の一人娘遊が、初節句の夜に何者かにさらわれた。行方知らずとなったまま15年の月日が流れ、なお遊の帰りを待つ瀬田家の人々は・・・。
    春眠暁を覚えず、の今日この頃、久々に眠気も忘れて夢中で読んだ。登場人物もストーリーも舞台設定も、憎らしいほどよくできている。瀬田家の次男助次郎が、主君である斉道(家斉の十七男)と初めて心を通わす場面では思わず涙が出てしまった。(なので、後半大人になってしまった助次郎は、遊の言葉ではないがやはりちょっと物足りない。)解説(北上次郎氏)では、遊と斉道がつかの間(ある意味では永遠に)結ばれた、そのシーンを一番に上げているが、私はやはり上記の場面が一押しである。

  • 2012/8/1 了/しみじみ。この人の作品ははずれがない。映画にもなっているみたい。

  • 生まれて間もなく誘拐され、人里離れた山奥で獣のように暮らしていた庄屋の一人娘・お遊。
    将軍家斉の17男として幼少時より親兄弟と引き離され次第に心の病を抱えるようになった清水家当主・斉道。
    雷で折れてしまった銀杏の幹に桜が芽吹き精一杯に花を咲かせる「雷桜」の木が、トラウマを抱えながらもがき生きる二人に重なるようで、単なる身分違いの恋愛にとどまらない物語の奥行きを感じることができ胸打たれた。

  • 映画で見たい

  • 将軍家斉の子息と山育ちの娘の刹那の恋。だがそこまでたどり着くのが長い。小藩の領地争いや気の病な殿を持つ家臣の苦労が興味深く読めた。

  • ともかく皆が潔い。
    みんなが自分の分をわかってて、かと言ってそれは悲しいけど不幸じゃない。

    自分はあんな風にはできないけど、切なくていいお話しでした。

  • 結構重い内容のにさわやかに感じたのはそれぞれのキャラクターの描き方がよかったのと、「江戸時代」という時代だからか。江戸時代の言葉使いや言い回しはいいものだ。

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著者プロフィール

1949年函館生まれ。95年、「幻の声」で第75回オール讀物新人賞を受賞しデビュー。2000年に『深川恋物語』で第21回吉川英治文学新人賞、翌01年には『余寒の雪』で第7回中山義秀文学賞を受賞。江戸の市井人情を細やかに描いて人気を博す。著書に『十日えびす』 『ほら吹き茂平』『高砂』(すべて祥伝社文庫)他多数。15年11月逝去。

「2023年 『おぅねぇすてぃ <新装版>』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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