傘の自由化は可能か (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 171
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043740055

作品紹介・あらすじ

駅やコンビニや飲み屋に、使いたい人がいつでも使用できる「自由な傘」を置いておく-パリのカフェで、札幌に向かう寝台列車で、日曜日の西荻窪の路上で、泡のように浮かんでくる思い。小説デビュー作『パイロットフィッシュ』で主人公の青年も夢みたシステムは、現実でも可能なのか?表題エッセイのほか、旅や言葉、本や大好きな周囲の人々など、作家ならではの思索的日常をさりげなくスケッチしたエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 思考の筋というか考え方の世界観を持っている作家さんの書くエッセイ、という印象が強い

  • 小説家になるために中学の時から綿密なカリキュラムを組んで、それを実行していたという。しかしいざ書くとなると何も書けない。結局41歳まで何も書けなかったという。結局「炎」が必要だったと。小手先の器用さではなく、必死さ。これが自分にも欠けている。

  • 同じネタが何度も繰り返されているが、作家って1つの出来事をこんな風に膨らませて物語にしていくんだなぁと、創作の過程が分かって興味深かった。

    優しさとは、気持ちではなく行動である
    なるほどなぁ、と感じた一文でした。

  • 2013/02/11
    自宅

  • 「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」「孤独かそれに等しいもの」を書いた作者のエッセイ集。

    著書にはノンフィクションもあるらしいのですが、私はもっぱら小説のファンです。

    小説について、将棋について、禁煙について様々な切り口で作者のものの捉え方を知る事ができます。

    特に、二十代を感性の世代として、三十代、四十代を記憶の世代として語るくだりは印象的です。

  • 初めて読む大崎さんのエッセイ集。
    それにしても小説の世界から想像する作家像と、この本で語っている人物が同一だとは思えない。
    大学に行かずに将棋に没頭していた大学時代と挫折、その流れで将棋関連の仕事につき・・・意外にも結婚したのは40代。パチンコが好き、釣りもする・・・意外な一面ばかり
    今度はドキュメンタリーを読んでみようかな。
    小説とはまた違った大崎さんを見つけられるかもしれない。

  • エッセイ。大崎さんの小説は読んだことがないのですが、タイトルと表紙に惹かれて手にとりました。
    「ヨーロッパの空」「記憶の湖」「言葉の宇宙」「世界の端で」の4節にわかれています。
    ひとつひとつが短いので、移動時間に読むのもいいかも。
    将棋連盟の方なのですね…将棋がやりたくなりました。

  • 大崎善生さんのエッセイ。

    大崎さん自身のこと、小説に対する思い、考えを知ることができます。
    この本を読んでからもう一度小説を読み直してみても良さそう。

  •  大崎善生のエッセイ集。
     最近の作家さまは、皆真面目なのである。
     っていうのは、失うことを恐れているからなんだろうか。それとも、自分の力を過信できない、過信することが許されないほどに情報があふれている社会にいるからなんだろうか。

     一見自由に生きている生活を描いているようだけど、実際には何かしらつながっているものがある。それとも、現代社会の自由というものは、所詮こういうつながれた範囲の中のものでしかないということなんだろうか。

     それでも、ぼんやり空を見てみたいなあと思った。
     空の青さや、雲の流れるさまを、それこそビール片手に見つめる。それができる贅沢や喜びを味わいたい。
     そういう気持ちにさせてくれるエッセイだった。

  • 見たこともない街がジオラマみたく浮かび上がる

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著者プロフィール

1957年、札幌市生まれ。大学卒業後、日本将棋連盟に入り、「将棋世界」編集長などを務める。2000年、『聖の青春』で新潮学芸賞、翌年、『将棋の子』で講談社ノンフィクション賞を受賞。さらには、初めての小説作品となる『パイロットフィッシュ』で吉川英治文学新人賞を受賞。

「2019年 『いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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