- 角川グループパブリッシング (2010年6月23日発売)
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感想 : 59件
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784043740062
作品紹介・あらすじ
情報誌編集部で同僚だった由香を捨て、僕はアシスタントの由布子と付き合い出す。尽くせば尽くすほど、恋愛の局面はのっぴきならなくなっていき……恋人に寄せる献身と狂おしいまでの情熱を描いた恋愛小説。
みんなの感想まとめ
恋愛の深淵を探る物語は、献身と情熱が交錯する中で、選択の悲劇を描いています。主人公は、かつての恋人由香を捨てて新たな恋人由布子と関係を築くものの、その道のりは決して平坦ではなく、愛の形がもたらす苦悩に...
感想・レビュー・書評
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あまりにも辛く哀しい物語。由香の選んだ道も、由布子のたどった道も、どちらも悲痛に満ちている。確かに愛し合ったことが、あるいは自分を守ってくれたことが、その過去だけが頼りだったその最期は本当に山手線を降りるようなものだったのだろうか。
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この先、何度も読む。
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ダメダメ、気分悪い。
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無言電話は止めてー
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勝手な男の話。
疲れている時に読んだからか、それとも私が女だからそう感じてしまうのかもしれないが、すごくイライラさせられた。
私には合わなかった。 -
途中で読んでて悲しくなってきた。。。でも悪くはないか。
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これ。
名古屋に帰る新幹線で読んでて、そのまま実家に置いて帰った。
勝手な男の勝手な話。 -
携帯電話がなく、連絡の手段は電話だけ。
もちろん私の恋愛時代も当然そうだった。
この時代、電話が鳴ると、心がときめいた。
ただ、この物語はときめきと恐怖が隣り合わせのベルの音…。
主人公が昔の彼女と新しい彼女の間に板挟み。そしてはっきり気持ちを伝えないために、彼女たちは心を病んでいく。
人間の精神なんて、ちょっとしたバランスを崩したのをきっかけに、どんどん崩れていくんだと、この二人の彼女を見て、そう感じました。
ラストはさすがに涙した私。
こんな恋愛もあるんだと、そしてこんなに人を想うことが重いことだと…。 -
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切ない3人の恋。
三角関係から成る見えない負の連鎖と、一向に終わることのない病的な主人公の献身ぷりが、本当にいたたまれない。
ここまでして一体何がこの人たちのプラスになるんだろうかと、すごく疑問に思うほど、ある意味異常なほど。
こういう愛の形もきっとあるとは思うけど、現実はとても辛いはず。
たまに比喩表現が突飛なのもあるけれど、切ないラブストーリーとしてはありですね。 -
最後まで読むとそこまで悪くはなかったなぁ…みたいな感慨を抱きますけれどもやっぱし前半から中盤まではダルかったです…誰かさんが指摘していますけれども、なんとなく村上春樹のノルウェイの森を彷彿とさせる何かが今作には含まれているのであって、それもちょっと僕的には興ざめでしたかね…
ヽ(・ω・)/ズコー
リアリティがあるようでないような? または、ないようであるような? 物語でしたねぇ…個人的には主人公に対し、女性がああいった取り乱した行動を取るのがどうにも解せないのですけれども…現実にはああいった女性もいるのでせうか!?
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、何はともあれ物語は読みえましたよ、ええ…途中で挫折などせずに。それでもやっぱし、個人的にはアジアンタムブルー、パイロットフィッシュなどの方が好みでしたねぇ…おしまい。
ヽ(・ω・)/ズコー -
無償の愛とはこの事なのか・・・
読み終えた瞬間、何かが心に住み着いている。
薄い愛でも深い愛でも厚い愛でも無い。 愛以上のもの・・・ 今の自分では言葉がない。 想いだけである。
人を想う気持ちと行動をどのようにつなげてゆくのか、言い現しようの無い気持ちである。
想いが、言えないからこそ小説で表現できるのか。
風景、色、匂いが、心に写っている。
自分に問いかける小説である。
ぜひ読んでもらいたい。
《本文より》
由香はどこへいってしまったのだろう。あの空のどこを捜しても、もう二度と見つけることはできないのだ。
「良ちゃん」
大空の彼方から声が聞こえたような気がした。
「頑張れ」
由香の声だった
僕は目を凝らして満天に星の輝く空を見上げた。
たとえ、二人が別れたとしても二人が愛しあっていたという事実が消えるわけではない。そうでしょ!
胸の中に別れ際に何度か口にした由香の言葉が蘇った。蕾として摘み取られてしまう自分の思い、
それを彼女自身が納得するための最後の叫びだったかもしれない。
どんなに厳しい条件にあるときでも僕は一握りの希望をもって彼女の側にいることができた。
由布子が最終的の力を振り絞り発露した優しさー。
それが、最終的に考えることができるようになっていた。
「甘えて、甘えて、甘えて」
そうゆう和子の頬を涙が伝っていく。
「どのくらい、甘えたかわからない。あのころはわからなかったけれど、
自分の人生で最高にしょうもない自分を、体を張って守ってくれた。
篠原さんあんたのことよ。」
「私が死んだら、この写真を一緒に焼いてください。」
「何これ!」
「東山ハイツって、私がはじめて一人暮らしをした部屋。」
「何もないじゃない。」
「ううん。 私には見えるの。」
「何が?」
「いいの。 それを私と一緒に焼いて」
「何が写っているの?」
「人の・・・。 人の優しさ。 思いやり。
私を守ろうとしてくれた、ただ一人の息吹が・・・。
そこに写っている。 私にはそれが見える。」 -
鬱々とした感覚が残る
それくらいのめりこませるこの本がすごいのか、
その印象しか残さないと言ってしまうのか…
そういう本。 -
携帯電話もメールもなかったころ、恋愛は・・・
口下手な私としては
その当時携帯・メールがあったらなって恋もあります。
でもこの時代だったとしても
もっと上手くできなかったのかい、良ちゃん。
あんたが悪いよ。 -
とても重い話ではありますが、深い愛情を感じました。考えさせられましたし、涙してしまいました。私の中のベストセラーです。
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においがキツい。好きになれなかった。
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思っていた以上に重い話だった。
同僚の由香と別れ、同じ職場のアルバイトの由布子と付き合うようになった良。
女性二人は同じ職場の中で、精神的に追い詰められていく。
ちょっとしたドロドロな状況。
最期はうまくまとまっていたけど、間のドロドロ感はいまいちだった。
2012.11.10 -
同僚の恋人がありながらアルバイト女性に恋をする。結末は誰も幸せになれない。
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大崎善生のスワンソング読了。救われないな…今のわたしにはこのものがたりに救いは見出せなかった。アジアンタムブルーやドナウはあれでも、救いがあったと思うのだけれど。もっとうまく…生きれたんじゃないの?しかし文章に降り注ぐ光は相変わらず。浸れる。
著者プロフィール
大崎善生の作品
