夜の果てまで (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (525ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043743018

作品紹介・あらすじ

二年前の秋からつきあっていた女の子から突然の別れ話をされた春、俊介は偶然暖簾をくぐったラーメン屋で、ひそかに「Mさん」と呼んでいる女性と遭遇した。彼女は、俊介がバイトをしている北大近くのコンビニに、いつも土曜日の夜十一時過ぎにやってきては、必ずチョコレートの「M&M」をひとつだけ万引きしていくのだった…。彼女の名前は涌井裕里子。俊介より一回りも年上だった-。ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた、感動の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 21歳、新聞社に内定済みの北大生が一回り年上の人妻との道ならぬ恋に溺れ、逃避行する。裕里子が最初に俊介をデートに誘ったせいで、順調だった彼の人生が狂ってしまったと思うと本当に恋というものは恐ろしい。身を引こうとするなら、最初から誘うなよ…と感じる部分もあり、何とも言えない読後感。今までに身を引くという選択はしたことがないけれど、自分の幸せより相手の幸せを願えるのは、それだけ本気で愛しているからなのだろう。

  • 何年ぶりかの再読。本棚で目につき、何の気なしに手にとり読み出したら、そのままやめられなくなった。結局最後までほぼ一気読み。そうだ、最初に読んだときもそうだったんだなあ。

    胸が詰まってくるような苦しい恋愛小説だ。盛田さんは細部の描写が本当にリアルで、主人公の大学生俊介の心の動きとともに読み手も翻弄される。俊介が好きになってしまうのは(いやもう実に好きになって「しまう」としか言いようがないのだ)たいそうややこしい事情を抱えた年上の人で、自分の人生を丸ごとその人のために投げ出していく事になる。深い畏れを抱きつつ、その裕里子という女性をひたむきに求めていく姿がつらく切ない。

    まったく人は何で恋なんかするんだろう。この小説を読むとそう思わずにはいられない。自分も周囲もずたずたに傷つけるような二人の恋は、でもそれゆえにかけがえのないものとして心にしみてくる。お金のこととか、将来のこととか、現実の厳しさがきっちり書き込まれているからこそ、そういうものを超えてなお、恋を貫こうとする俊介に共感を寄せずにはいられなくなる。

    また、前に読んだときにはあまり気がつかなかったのだが、裕里子の義理の息子である正太が実に不憫で泣けてきた。正太は中学生で、決してかわいげのあるタイプではない。でも、みながそれぞれゆがんだ家族の中で、必死に生きていこうとする姿が心に残って離れなかった。

    俊介が暮らすのは札幌の街だ。このことは記憶になくて、そうだったんだ!と驚いた。札幌は、昨春息子が大学生として住むようになって以降、何度も訪れてすっかり好きになった本当にきれいな街だ。俊介が歩く大学から駅へと続く道、大通りの賑わい、ススキノのイルミネーション、ひとつひとつが胸に迫って、いっそう忘れられない物語になった。

  • ちゃんと最後まで読めたので、詰まんなくなくはなかったんだけど。
    最初から最後まで好みの話ではなかった。
    誰にもまるで感情移入できなかった。
    しいていえば、正太かなぁ?
    でももうこの子にしても少し何とかならないのだろうか。
    彼らの恋愛にはネガティブな感情しかもてない。
    結末も、むしろバッドエンドな印象で後味悪い。

  • 男女の間で性愛が大きな比重を占めることは否定しません。でも”それだけか”と言いたくなる様な小説でした。
    いっそ、それだけだと割り切って書かれたのなら、それはそれでスッキリするのでしょうが、それをあたかも純愛のように描いたり、家族のゴチャゴチャを持ち込んだ家族小説のような仕立てになっていたりで違和感を感じるばかり。
    ”ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた”と裏表紙の紹介にありますが、どう読んでも”向き合う”のではなく”優柔不断に流された”としか思えませんしね。
    真ん中あたりで放棄しかけたのを、何とか読了。
    ------
    上記の感想は、あくまでも私の個人的意見です。
    ちなみにAmazonの書評では賛否両論ですが、全体としては高評価が多いようです。

  • わかっていても泣ける話、必読書。

  • 愛を貫き通したお話という点では良かったけど、昼メロ感が強すぎて、読んだ後の深みを感じなかった。

  • ただひたむきに互いの人生に向き合う二人を描いた感動の恋愛小説

  • 俊介、今なら戻れるぞ。まだ間に合うぞ。そんな女からは早く逃げろ。と思いながら読んだ。意地悪な気持ちで読んでしまうのは、わたしが女だからでしょうか??裕里子嫌い。

  • 人ってどこかで軌道修正しないと、同じことの繰り返しなように思う。 道ならぬ恋なら、自分だけではなく色々な人も傷つけてしまう。
    これは小説で、あくまでフィクションなのだけど、色々考えてしまった。
    このような結末だったとは〜。

  • 一気に読めるが、そんなに愛せるものか私には理解不能。

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