犬と歩けば (角川文庫)

  • 角川書店 (2004年10月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784043745029

作品紹介・あらすじ

愛犬、ビッキと散歩をしていると、ビッキの目の位置でさまざまなものを見る、思わぬ拾い物をする、いろいろな人と出会う。愛犬と妻へ限りない愛情を込めて、今は亡きビッキとの愉快な日々を綴る、心温まるエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 大好きな出久根達郎さんだが、ここ数年読むことがなかったですが、久しぶりに積読本の中からひっぱり出す。軽妙なのはいつも通りだが、内容は愛犬の介護と最期、古本屋の店じまい、親孝行、人生の終焉に向かっての日々、まさに私もその時期にさしかかたので、あと15年、いや10年は我が家の愛犬とは連れ立って散歩したいもんです。

  • 1997年~2000年に雑誌に掲載されたエッセイ23編が収録されています。

    そのうち犬が絡むものは7編ですが、ビッチについては他の本と一部だけ被り、他とはビッチが亡くなったあとの話とかに他の犬の話でした。

    こちらの本だけですと、筆者が犬好きなんだろうかと思ってしまします。

  • 【本の内容】
    夏の盛り、犬大将ビッキが病気になった。

    元気な頃は、毎日連れだって散歩をしていた。

    犬と歩くと、犬の目の位置でさまざまな物を見る。

    思わぬ拾い物もするし、いろいろな人と出会う。

    小さなビッキは、夫婦にたくさんの喜びをくれた。

    愛犬の介護と最期、古本屋の店じまい、相撲見物と親孝行…。

    犬と過ごしたなつかしい時間、夫婦の日常をこまやかに綴る随筆集。

    [ 目次 ]
    迷い犬
    夢道
    台風
    講演
    芋銭
    くれくれ月
    十七歳
    幸福の手紙
    火と雹
    紅鶴〔ほか〕

    [ POP ]
    東京から転勤し愛媛の地に移り住んで二年が経とうとしている。

    住めば都に違いないが、都市での生活(というより中央沿線に住む快楽と言うべきか)に対する断ちきれない思いというのは、やっぱりある。

    しかし、本書を読んでいると、不思議にいまの暮らしをしみじみ大切にしようという気になる。

    別に田舎暮らしについての本でもないし、何かを啓蒙しようとする類の書物でもない。

    ただ、読者の目を意識しながらも淡々と日々の生活を綴ることに努めている作者の不器用な姿が、自分をそういうふうな心持ちにしてくれたのだと思う。

    実にありがたいことである。

    「ついでに言うと、私は文学の根本は、やさしさだろうと思う。これのない作品は、どんなに派手派手しい装いをしていても、技巧をこらしたそれであっても、つまらぬと感じてしまう」。

    書きすぎである。

    しかし、どんなに不格好でも、飾らぬものであれば、それはたいそう美しい言葉になるのだということを知った。

    [ おすすめ度 ]

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    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
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    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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著者プロフィール

出久根 達郎(でくね・たつろう):1944年茨城県生まれ。73年から東京・高円寺で古書店・芳雅堂(現在は閉店)を営む傍ら、文筆活動に入る。92年『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞、93年『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞する。2015年には『短篇集半分コ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。著書に『おんな飛脚人』『安政大変』『作家の値段』など多数がある。

「2024年 『本の身の上ばなし』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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