長い腕 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 1824
レビュー : 324
  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043746019

作品紹介・あらすじ

東京近郊のゲーム制作会社で起こった転落死亡事故と、四国の田舎町で発生した女子中学生による猟銃射殺事件。一見無関係に思えた二つの事件には、驚くべき共通点が隠されていた……。

感想・レビュー・書評

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  • ずっと読みたかった。ようやく読めた。
    テーマが「歪み」だそうで、家の歪みの話は勉強になった。ゲーム制作の部分も。錯覚の部分が家の歪みと繋がった。
    とてもおどろおどろしい、暗い、負の感情や狂気がいっぱい詰まったミステリー。主人公は気が強すぎて、小説の登場人物としてあんまりみりょくてきではない。いい人ポジションの石丸もどこかおかしい。救いは中学生の祥一郎?と、お父さんが作ってくれた山桜の板の机。
    読んでいて暗い気持ちになるのは間違いないけど、次がどんどん読みたくなる、スリリングで先の読めない展開や問題解決におけるテンポ?腑に落ちる感、文章の淡々とした感じはかなり好み。西英子はとても怖かった。
    続編もぜひ読みたい。物語としてとても面白いけど、読んでいる間暗い気持ちになるのは爽やかな本を同時に読めばなんとかなるかな…

  • 同僚の死から始まる疑惑
    キーワードは「ケイジロウ」

    四国の故郷に帰って真相を探り始めた主人公は
    やがて恐ろしい事実につきあたる。

    かなり強引な展開で「ここまでやる?」って感じがする。
    田舎の古臭い恐ろしさはよく出てたけど・・・

  • 前半はゲーム制作会社が舞台で、中盤ではインターネットに関する話が出て来ます。重要な部分もありますが、だらだらした感じで少々苦痛でした。もう少し簡略化して欲しかったです。
    後半になると、やっとミステリーらしい展開になります。歪んだ家が歪んだ人間を生む真相は恐怖感と臨場感があり、読み応えがありました。
    ただ、真犯人がどうやって事件を起こしていたのかは説明不足で腑に落ちませんでした。

  • うう~~ん 私にはちょっと合わない文法だったかなー、まあまあだった。

  • これまた会社の方に貸して頂いた一冊。

    全然知らない作家さん。本屋さんでも見かけた記憶が無い。
    でもジャンルがミステリということで期待大!

    電車で起きた殺傷事件、空港で起きた落下事故、会社で起きた転落事故、そして自身の両親が起こした心中?

    時間も場所もバラバラな事件を、あるキャラクター「ケイジロウ」というキーワードで結ばれているのでは?と気づいた主人公 汐路 は、真相解明に乗り出す。

    伏線の貼り方も、ミスリードの持っていき方もなかなか好み。主人公はゲーム制作会社で働いていたという設定だったが、ちょうど最近息子とマリオカートで遊んでいた為、一文一文説得力があり、面白かった。

    最後はハラハラドキドキ場面もあり、なかなかに盛り上がった。

    ミステリはやっぱり面白い!

  • 著者の経歴が、元IT企業に勤めていた、というのが変わっていたので読んでみました。お話自体はまあおもしろかったのですが、ところどころ無理があるような気がしました。

  • 「長い腕」3部作のなかでは、いちばんおもしろい。
    前半、事件とは直接的には関係のない話に終始するが、3作品読んでみたら…いや、本作品を読み終えただけでも「ああ、これが、書きたかったのかな?」と察するものはある。
    屋敷に入り込むシーン、すっと背筋が凍りつくような現代的な怖さをたたえたエピソードに手が止まらず、結局、最後まで夢中で読んだ。こういう怖さもあるのか。

  • 会社で起きた事件と、地元で起きた事件につながりはあるのか。
    主人公は謎を解けるのか。
    前半は都会の先端業界ともいえるゲーム会社の内幕が描かれ、後半は汐路の故郷瀬戸内の閉ざされた地域が描かれる。
    対極にあるような互いの世界の共通点は?

  • 第21回(2001年) 横溝正史ミステリ大賞受賞
    ゲーム業界のことが非常に詳しく描かれていて、話の筋に深くかかわらない部分がちょっと多い感じがしました。一方で、古い日本家屋についての部分はとても興味深かったです。思っていたより面白みに欠ける部分もありましたが、色んな意味でミステリー小説な感じでした。

  • ストーリーの世界観に入り込める作品。
    「歪み」がもたらす事件に伏線が張られているのですが、その伏線が回収しきれない「消化不良」感があります。
    風呂敷を広げて過ぎているが、その風呂敷から出てくるネタは食いつきたいコンテンツなのでそれが楽しみでもあります。
    私は主人公の汐路に私は感情移入できませんでした。
    冷静かと思えば感情的、執着がなくクールなのに執着を見せたりと、彼女の人格が決まっていない感がある。

    彼女の上司である石丸圭一の絡み方を見ていると彼がキーマンになってくるのか…?
    先が気になります。

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著者プロフィール

1961年愛媛県生まれ。京都大学理学部動物学科卒業。セガ・エンタープライゼス、バーチャルゲームセンターなど、ゲーム制作会社に勤務。『長い腕』で第21回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。2012年、その続編『長い腕』を11年ぶりに発表し、話題に。

「2016年 『疫神』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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