- KADOKAWA (2005年6月25日発売)
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感想 : 298件
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784043747023
作品紹介・あらすじ
ひきこもりの大ベテラン佐藤は気づいてしまった。人々をひきこもりの道へと誘惑する巨大組織の陰謀を!――といってどうすることもなく過ごす佐藤の前に現れた美少女・岬。彼女は天使なのか、それとも……。
みんなの感想まとめ
引きこもりの主人公が織りなす物語は、痛みや孤独をリアルに描写し、読者に深い共感を呼び起こします。特に、空から降りてくる美少女との出会いを通じて、オタク文化や青春の葛藤が浮き彫りにされ、心に残る印象を与...
感想・レビュー・書評
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わたしはなぜ社会で上手くやっていけないのだろう?という疑問を
ヘンな陰謀論で説明しようとする青年
「タクシードライバー」のようなカッコいいもんじゃないが
いろいろあって少女の命を救う
しかしその流れで彼自身は、自己責任論の自縄自縛に陥ってしまう
「NHKにようこそ!」では引きこもりが外に出られない理由として
「敵の不在」が挙げられている
自分はNHK(日本ひきこもり協会)の陰謀で苦しんでいるはずなのに
NHKの実態がどこにも見当たらないのだ
だから、「NHKはみんなの心にある!」という理屈を用いて
ひきこもりの原因を各自の自己責任に帰する
しかし心の中にしかないなら、それは単なる思い込みだ
なぜそう思い込むに至ったか?
問題の本質は人それぞれの心の外だろう
主人公が引きこもった直接の理由はわからない
宿命論を自己責任論にすり替えたのち
連帯責任の集団に組み込んでいくというなら
それは恐怖による支配となる
主人公が狂気を深めるプロセスに見るべきとこもあるが
結末のマイナスがデカすぎる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私のバイブル
オススメしたいが、したくない一冊。 -
小説には旬というものが確実にあり、読みたいな、と思った時期にさっさと読んでおくのが大切であると今更ながら気づかせてくれる一冊。27歳の自分には既に刺さらないものになってしまっているのが、ああ自分は成長しているんだな、と思うと同時に大変に悲しかった。
内容としては大変な鬱小説であった。
先輩と再会して不倫を求められるシーンは一際叙情的で参った。自分が好きだった女の子に、結婚したとか、国家公務員のハイスペ彼氏がいるとか、実は子どもができた、とか言われたら脳の色々なところが壊れるし、「不倫とか、しようか?」なんて言われたら、それこそ頭がおかしくなるし、不倫も首肯しかねない。
社会はもう少し我々に優しくても良い。確かに、かわいい女の子くらいは誰もが羨むような最大級の幸せを得てもらってもいいと思う。
あー岬ちゃんと一緒に自殺してえ〜 -
結局のところオタクってみんな中原岬ちゃんに出会いたいだけだから。空から翼の生えた女の子が降りてきてほしいだけだから。
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人生のある時期にはめちゃくちゃ刺さるけど、いつしかそれが刺さった時間のことすら忘れてしまうような、通り過ぎる作品があると思っていて、それはたとえば、滝本竜彦や西尾維新だったりする。
10数年ぶりに読んだ、NHKにようこそ。
痛みも、どうしようもなさも、いたたまれなさも、なんとも言えないあの読後感も、やっぱり昔ほど迫っては来なかった。
でも、作家自身が、これを読むと書いていたときの自分を思い出すと記していたように、読んでいたときの自分を思い出す。そんな本はきっと、世の中にそう何冊もない。
通り過ぎて忘れるけれど、またそのうち何年かしたら、読んで思い出す。ちょっと歪な青春時代のアルバムのような本。
あとがきまでは本編だと思います。
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引きこもりの引きこもりによる引きこもりのための傑作小説。引きこもりの体験者ならではの描写がすさまじくリアルだ。
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私自身、大学時代は引きこもっていた。主人公の心情はリアルに感じ取れる。引き込まれる。
この作品を読んで、現実世界の引きこもりは、「現実世界に岬ちゃんはいない」と嘆くかもしれない。しかしそもそも、主人公の社会復帰は、岬ちゃんの力によるものではない。それは、主人公自身の努力によるものだ。
むしろ、物語において最後に救われるのは、岬ちゃんである。この物語が絶望的だとすれば、現実に存在する岬ちゃんは、主人公のような人物を見つけられないであろうこと。なぜなら彼は引きこもりだからだ。 -
私たちは強大な敵を求めている。
どうしようもない位に強大で凶悪な組織の被害者でありたい。
抗いようのない陰謀に巻き込まれていたい。
そうだ、仕方なかったんだ。
どうしようもなかったんだ。
そう願う奴や
子供から大人になるときに集団の中で感じる孤独に
人間はしょせん一人であるという現実に
押しつぶされそうな
奴ら
が出てくる話。
今話題の(結構旬は過ぎた気がするが…)ひきこもりの話。
全国200万の引き籠りのうち何人かは主人公の様な理由で引き籠ってるんじゃないかと思う。
この作者の作品は正直嫌いじゃない。
ネガティブハッピーチェーンソーエッジの時もだけど、主人公が死にたすぎる気がする。
それが味なんだろうと言えばそうなんだろうけど。
そこらへんも含めて、嫌いじゃない。
ただ、この本を2冊持っているのはそれとは関係なくて間違って買っただけです。 -
ヤダこれ。何でこんなに胸が痛むんだろう。むちゃくちゃな話です。笑えるところもあります。でも何故か泣けるんです。胸がチクチクと痛むんです。最後に少しだけ希望が見えた事、これは読者にとっても大きな希望だったと思います。
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青春小説というと、いったいどういうイメージが浮かぶだろう。汗と涙の末の勝利。ライバルとの熱い戦いと、仲間の中で起こる喧嘩、そして深まる友情。最後は夕陽に向かって河川敷を颯爽と駆け抜ける姿よろしく、どこまでも広がる若人の未来を暗示するようなモノローグ……
FUCK!そもそもそんな青春97%の人間は送っちゃいないのである。アホで、堕落してるのはわかっちゃいるが、居心地はたまらなく良く、どうしょうもない日常。うだうだと堂々巡りの間に、本気だしてないまま終了な人生。だが、君たちがそんなにダメなのは君のせいじゃぁない。そう、それらの全てはNHKの陰謀なのだ!
てな感じで、どうしょうもない引きこもりの主人公の被害妄想から始まるこのストーリー。出てくる奴らどいつもこいつも自意識過剰なダメ人間ばかりで、まったく救いようがない。それでも、たとえ後ろ向きな自己否定を伴っていても、なんとかやらにゃいかんと必死に奮闘し力尽きていく様は、ギャグタッチで描かれていながらも非常に重いテーマ性を持つ。冒頭あげた青春小説のテンプレートは現実世界の青春を理想方向への引き延ばした姿だが、これも別方向への青春解釈とも言えよう。
ラストの余韻も、前章までの盛り上がりはどこへいったのか、淡々としていて寂しい。けれども、この作品はこれでよいのだ。名作。 -
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天才だよ!ばか!なにやってんだ。芥川賞に芸人とか俳優とか選んでる暇あったら、これみろよ!!!!!
あとがき見た
書いたことで作者の頭ぶっ壊したって
こんな小説あるか?どこにある?
こんは暴力的な……!!! -
漫画版を読んだので、続いて小説版を。
序盤以外はだいぶ漫画と展開違うので改めて面白い。
展開もテンポ良くすぐ読み終えました。 -
3.4
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初めて読んだ時の熱に浮かされたような印象は褪せてしまっていた。ただあの頃、小説はもっと自由であるということを教えてくれたことは確かだ。 -
誰の書評を見て読んだのだろう? 最初面白く無くても途中から変わることもあるから半分まで読み進めて見たけど、悪化するばかり
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3.4
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ひとりで生きていけるって信じてたころも僕にはあったけど、それでもやっぱり誰かに愛して欲しくて、愛してもらえなくて、そうして世界を嫌いになっていくんだよな。救いとは、つまり誰かなのだ。
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引きこもり当事者のものとして、昔話題になっていたことを思い出した。NHKだかの特集で、筆者の執筆している様子が流れていた。宇宙空間のような、引きこもっているような場所で、色白のスキンヘッドの男性が中空に浮かんだディスプレイに向かってタイピングしているものだった。分かりやすい生きる目標は無い。NHKみたいな分かりやすい敵なんていない。敵を倒す為になんて目標なんて無い。生きていても、どうしようもない。苦しいだけだ。実体験による生きることの閉塞感が感じられ、底が抜けたように自分の足下が崩れるような感じがした。
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とても面白く読めました。ただのロリコンひきこもりニートのギャグ小説というわけではなく、ひきこもりの実態や家庭環境の悩み、自殺など社会的な問題も含まれていて、少しほっこりする部分もあり、良かったです。佐藤に対する山崎の対応が段々と雑になっていく様子が特に笑いました。
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聖地巡礼として生田へ行った思い出
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☆4.5 実在する生なましさ
『鬱の本』を読んだら、『NHKにようこそ!』に共感した、救はれたといふ人がをり、また作者の滝本氏もすごい文章を書いてゐたので、読んでみた。
饒舌なモノローグ文体がつづくが、テンポとリズムがよくて読みやすい。展開もご都合主義だけど、気にならない。主人公はお先真っ暗と思うてるんやけど、文体が陽気。
隣の部屋のアニソンがおジャ魔女どれみだったり、主人公がナディア世代だったり、滝本の実体験だらう。だからこそ、ひきこもりを自虐的におもしろ可笑しく書けるのだらう。
主人公も山崎もみんな表現に生なましさがある。私も大学時代の人間関係を思ひ出した。
なにより凄みがある。トリップ描写も、岬ちゃんの真実も、おおと思った。最後の契約書もおれは好きである。
おなじモノローグ系の『イリヤの空、UFOの夏』は饒舌が長すぎて挫折した。森見登美彦の『四畳半神話大系』も原作は淡泊で、アニメの方がおもしろい。
しかし『NHKにようこそ!』は短くて読みやすく(原作はアニメより短い)、見てみたらアニメも演出がうまくかなりおもしろかった。
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著者プロフィール
滝本竜彦の作品
