The S.O.U.P. (角川文庫)

著者 :
制作 : 影山 徹 
  • 角川書店
3.59
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本棚登録 : 286
レビュー : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043748013

感想・レビュー・書評

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  • インターネットが普及しはじめた頃のサイバーテロの話だが、この本が書かれた時代にAIがこんなにリアルに書かれているなんて。

  • オンラインゲームとハッカーとネットの自主制をテーマにしている本作。自分が考えていたことにも活かすことができそうな内容だった。正直専門用語は難しいがそれを省いても面白い作品であった。

  • インターネット普及し始めの頃を描いた10年以上前の作品。
    今でこそ一般人もほぼ24時間オンラインの時代だが、当時は一部の人間のみがそのような環境にいたんだと思うと、時代の変化を感じる。
    インターネットとネトゲーを舞台にこそしているが、「本人の発言からAIを作成する」という発想が、「言葉が人間を形造る」的な感じがして好き。

  • パソコンとかネットに詳しくなくても面白い。10年以上前の本だから少し環境内容古いので、むしろ詳しくない方が楽しいかも。ただ指輪物語とゲド戦記が下敷きになっている箇所が多々出てくるので、その2シリーズを知っている方が多分楽しめるんじゃないかなと。しかし、読んでると半バーチャル、精神トリップしてるくらいのノリなんだけど、実際の設定はモニター越しの世界なわけだから、オンラインしてる人たちがほんとにこういう風にデジタルの世界を感じてるなら、想像力半端ないなという気もします。私個人は、チャットとかネット越しではむしろ会話できないんで、そういう知らない世界っぽいのが余計に面白かった。

  • MMOをプレーしていた経験もあり、非常に興味深い小説だった。
    オンラインゲーム小説というよりは、インターネット世界小説だったが。
    構成上の問題か、いまいち盛り上がりに欠けたのが残念。

  • ギークな人が主人公の本。ITの専門用語が小説中にどんどん出てくる。ギークな人の一つの世界観が垣間見れる。

  • この本が出たときは、まだまだオンラインゲームは一般的ではなかった
    と思いますが、今のならどうなんでしょう?

  • 現実と仮想の境界線がどこなのか
    本当にわからなくなってきた現代において
    それを端的に表した最良のレポートのような小説。
    大統領との会談が始まってからの
    スピーディな展開に釘つけになってしまった。

    『ネットの秩序はネットが創出する』
    この言葉に不思議な力を感じる。

  • 帯の文章に掴まれた。
    この作者の作品は、“男のための御伽噺”だと思う。

  • ★あらすじ★優秀なハッカーである周防巧は、仕事の依頼を通じてかつて自分と旧友が作ったオンラインRPG「S.O.U.P」の世界へ再びログインすることになる。自分達が作り上げられた世界は、「EGG」と名乗るクラッカー集団によって無残に書き換えられていた。サイバーテロを予告する彼らの狙いは?そして背後にいるのはかつての仲間なのか?
    ★感想★現実世界に対立しようとする思想が、遂には国家を巻き込んだバーチャル対リアルの攻防戦にまで発展していく過程は迫力があります。クラッカー集団・EGGの主張が一方的で幼稚であるが故に、かえって生々しいリアリティを感じました。最新技術を使ったRPGが「指輪物語」や「ゲド戦記」のような古典ファンタジー世界を継承していたように、バーチャルな存在に人格を持たせようとするほどアナログな人間関係に縛られてしまう。作中の「大切なのはどこにリアリティを感じるか」という言葉が心に残りました。

著者プロフィール

川端 裕人(かわばた ひろと)
1964年、兵庫県明石市生まれの小説家、ノンフィクション作家。東京大学教養学部卒業後日本テレビに入社し、記者として科学技術庁、気象庁を担当。
1995年『クジラを捕って、考えた』を執筆し、ノンフィクション作家としてデビュー。1997年日本テレビを退社後、1998年『夏のロケット』で第15回サントリーミステリー大賞優秀作品賞を受賞し、小説家デビュー。
その後も小説とノンフィクション二つのジャンルで活躍を続け、2000年『動物園にできること』で第31回大宅壮一ノンフィクション賞候補、2004年『せちやん 星を聴く人』で第25回吉川英治文学新人賞候補。2018年『我々はなぜ我々だけなのか』で科学ジャーナリスト賞、講談社科学出版賞をそれぞれ受賞した。

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