ニコチアナ (角川文庫)

  • 角川書店 (2008年8月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784043748020

作品紹介・あらすじ

アメリカで煙の出ないシガレットを売り出そうとしそうとしていた二人のビジネスマン。売り込みのため、タバコの歴史を追うち、いつのまにかタバコが孕む神話に絡めとられ・・・。

みんなの感想まとめ

新しいタバコの開発を目指す若い女性の奮闘が描かれ、タバコにまつわる神話や歴史が絡み合う物語が展開します。ビジネスの視点からタバコの文化や社会的背景を探求し、民族や宗教、企業の陰謀が絡むサイエンスフィク...

感想・レビュー・書評

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  • ちょっと長いけどカバー裏のあらすじ引用。

    メイは、火を使わない無煙タバコ開発に情熱を注いできた。日本国内では開発の難しい事業。そこに食指を伸ばした米国アズテック社のCEO・デュークは、煙害のない新製品として記者発表した。だが、会場でニコチンテロが発生。さらに、既に同様の特許を申請する人物の存在が疑われだす。タバコ畑では葉に異常な斑が━━。疫病を防ぎ特許を護るため、メイは秘蹟を描いた絵文書を探しに、大陸横断の旅に出る。


    ↑を読むとすごくつまらなそう。どんな話なのかもよくわかんないし、作者がこの人じゃなきゃ絶対買わない。まぁこの人ちょいちょいはずすけどさ・・・。

    で、読んでみたらビックリ。これがとんでもなく面白い。やっぱり話の中にビジネスを絡ませた作品は文句なしに上手い。「はじまりの歌を探す旅」もこの作品の文脈から出てきたんだねぇ。

    モチーフが大好きなタバコだからちょっと甘い評価になってるかもだけど、面白さは保証します。喫煙者はぜひ読みましょう。

  • タバコを巡る民族や人種、宗教、さらには企業や世界を巻き込んだサイエンスフィクション。

    基本的にはフィクションだけど、自分みたいなたばこ好きはちょっとタバコに詳しくなれるかもw

    っていうか、実際電子タバコのように新しいスタイルのタバコが出回っている今、
    全くのフィクションとは言い難い雰囲気を感じ取れるが。。。

    自分はかなり好きな雰囲気を持った作品でした。

  • 新しいコンセプトのたばこを開発しようとする若い女性が、世界をまたにかけて奮闘する話。これに、南米の得体のしれない部族の世紀を超えた陰謀(トランスポゾンを活性化して、世界中のたばこの葉をダメにする)が加わって、話が展開するが、なんしろ、たばこに興味がないので、幻覚作用のあるたばこでミステリアスなストーリーを語られても、話が見えにくくなるなあ、程度の感想しかもたなかった。最後の会議もどうもしょぼかった。要するに、作者に意図を理解できませんでした。ちゃんちゃん

  • 新大陸発見? からあっという間に世界中に広がったタバコ。私はタバコは吸いませんが、タバコに対する理解が深まったとともに、「時間を微分する」というデュークの言葉はコーヒー好きの私も納得できました。

    たまたまでしょうが、JTより無煙タバコ「ゼロスタイル」が発売された、という広告を見て、なんと時代を先取りしていたんだ、この小説は、と感じました。

  • 私自身はタバコは一切飲まないし。
    嫌いな方ですが、タバコという存在と世の中を考えさせられました。

  • 最近読んだ中から。
    タバコはナス科とか、喫煙がどういった目的で用いられてきたのとか、シガレットとシガーの違いとか、これも日常当たり前のことをあれこれ気づかせてくれるお話しの1つだと思います。

  • 無煙タバコというものを売り出そうとする会社。タバコとは。喫煙とは。利権や欲が絡む中、マヤの文化や儀式としてのタバコや、現代社会の中のタバコについて幅広くそして的確に物語が進みつつも触れ、不思議な方向へと導かれていく。喫煙者をけむたいって嫌っている人にも、タバコを吸う人にも、オススメです。自分は喫煙者です。マナーは守ります。時間を微分します。

  • 2008/12/21

    買っては見たものの最初の2ページ読んで、しばらく放置。
    中盤までは面白かったものの、終盤に来て失速。

  • 面白い。タバコ吸う人にも、吸わない人にもお勧め。なんだろう、社会問題を入口に周辺情報をインプットしていくと、行き着く先は思想だったり哲学だったりしてしまう。その展開がミステリ風で、読んでいくうちに乗せられていくのが心地いい。不思議な読書体験ができる。川端裕人さんの本はどれも内容が濃くてよい。

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著者プロフィール

川端 裕人(かわばた・ひろと):1964年兵庫県明石市生まれ、千葉県千葉市育ち。文筆家。東京大学教養学部卒業。『ドードーをめぐる堂々めぐり──正保四年に消えた絶滅鳥を追って』『おしゃべりな絶滅動物たち──会えそうで会えなかった生きものと語る未来』(ともに岩波書店)、『我々はなぜ我々だけなのか──アジアから消えた多様な「人類」たち』(講談社、科学ジャーナリスト賞・講談社科学出版賞受賞)、『科学の最前線を切りひらく!』(筑摩書房)、小説に『ドードー鳥と孤独鳥』(国書刊行会、新田次郎文学賞受賞)、『川の名前』(早川書房)、『銀河のワールドカップ』(集英社)など多数。色覚をめぐる絵本に、『いろ・いろ 色覚と進化のひみつ』(絵・中垣ゆたか、講談社)がある。

「2025年 『新版 「色のふしぎ」と不思議な社会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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