青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)

著者 : 黒木亮
  • 角川書店 (2004年8月1日発売)
3.73
  • (29)
  • (53)
  • (58)
  • (5)
  • (0)
  • 本棚登録 :355
  • レビュー :48
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043755011

作品紹介

二〇〇一年十二月、米エネルギー企業大手エンロンが破綻した。一介の地方ガス会社は、いかにして世界にエネルギー革命をもたらし、なぜ突如破綻したか?同社と米国政府、ウォール街、会計事務所との癒着とは、いかなるものだったのか?エンロンが駆使した金融工学と会計操作のからくりに徹底的にメスを入れるとともに、貧困家庭から這い上がろうとして戦い、破滅した幹部たちの人間ドラマに光を当てるドキュメント経済小説。

青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 読み返してみた。

    エンロンのビジネスモデルは非常に優秀だと思う。
    マーケットメイキングも含めて自社で抱えてしまえば
    トレード(投機的な意味でなく)での利ざやだけでなく
    マーケット運営での利益も出る。

    結果、資産を持たないエネルギービジネスたれた唯一の企業。
    イノベーションだと思うけどな、純粋に。
    SPCを使った粉飾のせいで、完全に過去のものになったが
    その前の健全なエンロンの目指した方向性は宝のヤマのように思う。

    どうあれ、日本のエネルギー業界においては示唆の多い内容。

  • 淡々と書かれたドキュメンタリーって感じ。少し彼の作品としては毛色が違う。

  •  会計操作で利益を水増しし、自社株値を吊り上げ、手にした巨額の資金で次から次へと企業買収していく、実業よりも「エンロンオンライン」によるデリバティブがこの企業のメイン収益になり下がった頃には、全米7位の優良企業と言われていたエンロンの化けの皮がはがれ落ちる。日本でも、どこかで聞いた様なはなしの展開「ライブドア事件」を思い出す。破綻することを知りながらの会社経営って公人としての意識がまるでない、昨今大なり小なり、こんな会社はいっぱいあるんじゃないだろうか

  • 信用格付の課題を考えている中、本書を手に取った。残念ながら格付サイドからの展開はなかったが、小説としては大変おもしろいものであった。
    256ページに、日本人のアナリスト鶴田がエンロンの決算書をつぶさに調べていく様子が、似たような調査仕事をやっている者として非常に共感を覚えた。

  • エンロン事件について物語形式で知れて面白かったです。

  • 仕事関係で、紹介されたので読んでみた。
    かの企業のやり口を理解するという意味ではもっと簡潔なものがありそう。

  • エンロン事件の全貌を描いた作品。
    社内でのやりとりが細かく描かれており、臨場感がある。
    IR資料、監査結果を鵜呑みにしてはいけないと痛感させられる一冊。

  • エンロン事件の全貌を描いた作品。
    黒木さんらしく、綿密に練られた構想で、会社内と会社外で何が起こったかが手に取るように分かる。
    野心と暴走は紙一重であるということと、僅かな人間の暴走で大企業が狂ってしまうことの恐ろしさを感じた。
    銀行員としては人の情報を鵜呑みにせず、自分の分析を磨き真実に近づくことの重要性を思い知らされる一冊。

  • さいしょから全力で粉飾。
    さいごまで粉飾。

  • 巨大企業エンロンの破綻をテーマにした経済小説。電力トレーディングによって名実共に超巨大企業へと舵を切っていく中、オフバランスという麻薬にどっぷり漬かって後戻りできなくなる様がドキュメンタリー仕立てに描かれる。小説らしく、エンロン債により泡を食う日本人たちも登場するが、ほとんどは、当時のエンロンの上層部の狂乱っぷりが中心。
    しかし、司法取引をした元CFOファストウは懲役6年に対し、元CEOスキリングは懲役24年というのは、何とも感慨深い。

全48件中 1 - 10件を表示

青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)のその他の作品

黒木亮の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
黒木 亮
デール カーネギ...
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)はこんな本です

青い蜃気楼―小説エンロン (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする