トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て (角川文庫)

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  • 角川書店
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レビュー : 82
  • Amazon.co.jp ・本 (499ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043755028

作品紹介・あらすじ

日系自動車メーカーのイラン工場建設のため、一億五千万ドルの巨大融資案件がもちあがった。大手邦銀ロンドン支店次長・今西は、国際協調融資の主幹事(トップ・レフト)を獲得すべく交渉を開始するが、かつての同僚で日本を捨て、米系投資銀行に身を投じた龍花が立ちはだかる。そこに突如、世界を揺るがす敵対的買収が…。弱肉強食の国際金融の現場を余すところなく描いた衝撃のデビュー作。

感想・レビュー・書評

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  • 複数の銀行で巨額のローンを引き受けるシンジケートローンにまつわる話。重厚な金融小説。
    外資系投資銀行=証券会社のえげつないまでのお金への執着と、それに紐づいたトレーダーへの報酬制度があり、一方で、日本の銀行は社内政治に明け暮れて、賃金も安いし、成功報酬もほとんどないし、海外と戦う力ないという悲しき感じ。
    金融トレーダーとかスマートに見えて、結構ドロ臭い電話営業とかをこなさないといけないし、海外出張もしょっちゅうだし、当然言語の壁も超えないといけないし、突発的な作業もあるし、法律や海外政情にも詳しくないといけないしで、なかなか大変な世界なんだなというのが分かって面白かったです。なりたいとは思わない。
    素人向けにも分かるように金融用語を使ってくれているので、普通の小説としても楽しめるはず。駆け引きにつぐ駆け引き、そして用意された伏線とどんでん返しもあります。

  • 国際金融の世界を1つの大きなディールを軸に、日本の都市銀行(メガバン誕生日前)のロンドン支店で働く今西と、日本国籍を捨て米系投資銀行のロンドン支社で働く龍花の視点で描いた作品。

    金融知識は素人レベルですが解説のおかげで非常に読みやすかったです。
    自分は投資銀行の人間ではないですが、龍花に自己投影をする場面が何度かあり考えさせられるものがありました。
    場面と視点の切り替わりが激しく疲れますが、刻一刻と動く国際金融の臨場感が感じられる面白い作品でした。

  • 面白かったand金融系の知識がなさすぎて勉強になった。

    この業界にいる人曰く、
    「話がリアルすぎて仕事を思い出して嫌になる」
    と言ってたのはつい笑った。

    国際金融小説ではあるけど、
    あくまで主体、主人公は
    「日本」であるなと感じた。

    また、今と当時で
    日本の金融の位置は違うと思っていて、
    この頃の日本はまだ羽振りの良かった時代で、
    国際的なアクターになりやすい時代であったのだなと思った。

  • そう来たか!かなりエキサイティング。日本そして海外の金融の色々な方面からの描写がとても面白い。ただ15年近く前に描かれている外資の効率と日本の金融の効率の対比が現在でもよく見える対比であるのはとても見ていて悲しい。金融の世界に興味がある人には是非読んでほしい。

  •  どうして邦銀の上層部の人間はこうも無能になってしまうのか、またそのように描写されることに妙にリアリティを感じるのか?
     入行した当初はきっと今西や龍花のように、バンカーとしての誇りと大義に満ちていたはずなのに。

  • リアリティはあるけど、話が散らかっている印象は受ける
    小説としては面白い

  • 面白かった!が、読後感が良くないので通しての再読は無しかな…

  • まさに世界を動かす仕事。

  • ・10年ぶりに再読。
    ・金融業務の醍醐味を改めて感じさせてくれる。
    ・これを読んで、投資銀行や商社に就職したくなる学生は今でも多いのでは。

  • 基礎的な金融知識があれば非常に楽しめる小説だ。1998年当時と比べるとリーマンショックも挟み国際金融の景色は一変しているがそれでもダイナミックでスケールの大きなシ・ローンの醍醐味(ロマンに近いか)は不変だ。

    LTCM破綻のアジア通貨危機のFACTベースに、ウォールストリートではなくロンドン・シティを、西でもなく東でもなくトルコを舞台に繰り広げられる攻防は興味深い。筆者が書きたい事や知識を詰め込み過ぎて散漫さがあり物語展開もやや稚拙だが、国際金融を舞台にした金融マンたちの攻防は娯楽小説として面白い。

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著者プロフィール

1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社で23年あまり勤務し、2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。著書に『巨大投資銀行』『獅子のごとく』『法服の王国』『国家とハイエナ』『アパレル興亡』『冬の喝采』など。1988年から英国在住。

「2020年 『カラ売り屋、日本上陸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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