シルクロードの滑走路 (角川文庫)

著者 : 黒木亮
  • KADOKAWA (2009年5月23日発売)
3.64
  • (14)
  • (30)
  • (23)
  • (6)
  • (2)
  • 本棚登録 :204
  • レビュー :25
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043755035

シルクロードの滑走路 (角川文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 途上国レバノンに航空機をリースしようと模索する商社マンの物語。
    国際トレードビジネスにおいて商社が果たしている役割や、意義に関して考えさせられる。
    知識も、ネットワークも、ファイナンス能力も有さない途上国において、商社という第三者が信用と金とネットワークを供与する。この意義は想像していたよりも大きい。
    また、トレードビジネスに関しては、自ら投資という直接的な関与をしないため、トレードの当事者にとってはその意義が分かりにくく、交渉力も制限される。
    そのような条件のなかで、解を見出し最後まで遂行する商社マンとしての粘り強さを持たなければならない。

  • 旧ソ連から独立した貧しい途上国キルギスタンの航空機買収プロジェクト。そのプロジェクトの競争を勝ち抜き、航空機販売契約を取りまとめることが、日本の商社マン、小川に与えられた任務だ。

    キルギスタン側にはカネもなければ、約束を守る誠意もない。代表者の考えることは、安く値切って、その一部をポケットに入れることだけ。そんな無責任団体を相手に小川は日本人らしい勤勉さとチームプレイで交渉に挑む。

    海外取引における専門用語を多く含むビジネス小説だが、ストーリー展開されるのは主人公小川の行動だけなので、読みやすい。2000年初頭のモーレツ日本商社マンと、無責任な賄賂政治が残る旧共産主義国家体質が対照的だ。

  • 海外ビジネスは難しいと、改めて実感。

  • 【No.251】読了。

  • 商社マンがキルギスの航空会社にボーイング737をリースするという航空機ファイナンスのお話。
    中央アジアの旧共産圏のタフさがよく分かるし、政治や歴史、宗教といった背景がリアルに描かれており、面白かった。

  • 商社マンがキルギスの航空会社にボーイング737をリースする案件をまとめ上げるまでの1年強を描く話。
    航空機ファイナンスの知識がつくし、中央アジアの旧共産圏のタフさがよく分かるし、政治や歴史の豊富な背景がふんだんに盛り込まれていて、かなり面白かった。
    それぞれの関係者の、国や故郷への執着が、端々に訴えられているところもこの作品の大きな特徴でもある。

  • 経済小説

    キルギスに航空機を納入するプロジェクトを行う日本人商社マンが主人公。旧共産主義圏国家の管理体制に悪戦苦闘しながら取引を完成していくというストーリーでした。

    経済小説な反面民族思想というような内容にも触れているので、スリリングな展開というより、他民族はそういう思考なのか。と、へーと思える箇所が多い印象

    個人的には可もなく不可もなしという感想

  • キルギスの航空会社が購入するボーイング737を日本の商社のモスクワ支店が動いて実現させる話。大きなお金が動くダイナミックな話がある一方で、現場での交渉は泥臭く遅々として進まないところなど、リアリティがあって楽しめました。

  • リアルなビジネスと歴史が交差する黒木さんの良著。キルギスタンの航空機ビジネス成約のため奔走する商社マンのリアルな姿、手に汗握るディールの展開、どんでん返しは良質な推理小説のよう。国際プロファイ、シルクロードの両方がお好きな方にはたまらない一冊。

  • 2011

全25件中 1 - 10件を表示

シルクロードの滑走路 (角川文庫)のその他の作品

黒木亮の作品

シルクロードの滑走路 (角川文庫)はこんな本です

シルクロードの滑走路 (角川文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする