巨大投資銀行(下) (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
4.22
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本棚登録 : 690
レビュー : 69
  • Amazon.co.jp ・本 (592ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043755059

作品紹介・あらすじ

ウォール街での実績を買われた桂木は東京のM&Aチームに移り、多くの買収案件を成功に導く。一方、"伝説のトレーダー"ソロモンの竜神宗一は、金融工学を駆使して日本の証券市場に旋風を巻き起こす。バブル崩壊後、危険なデリバティブ商品が横行する中、米国投資銀行の幹部となった桂木は、一つの志を抱き、新たな世界へと転進する。世界金融の激変期を、圧倒的なリアリティと迫真の筆致で描ききった、俊英の代表作。

感想・レビュー・書評

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  • (上下巻合わせてのレビューです。)

    上下巻合計1000ページの大作ですが、とても面白い。
    就活時代、投資銀行を受ける人の
    バイブル的な本となっていた本です。
    投資銀行の実情、日本のこれまでの歩みが詳細に記述されていて、
    とっても経済の勉強になります。

    一部、フィクション
    一部、実話の構成ですが、
    僕はあとがきを読むまで、
    どこまでがフィクションで、
    どこからが実話かがわかりませんでした(汗)
    また、細かいスキームなんかも
    完全理解とまではいかず。。
    べ、勉強不足ですね。。
    仕事柄、ある程度の理解も必要なので、
    これからしっかり勉強ですわ。

    外資の儲かればええやん主義は
    個人的にはあんまり好きじゃないんですが、
    にいいようにカモにされる日本企業も悲しいというか、
    自己責任というか…。
    情報やノウハウがなかったので、
    仕方ないとは言え、もっと研究してよー、
    見栄え気にしてる場合じゃないでしょ…って感じです。
    色々と考えさせられた本です。

  • 『巨大投資銀行』下巻はアンシャン=レジーム崩壊後の日本の金融業界に再び身を投じる桂木が描かれる。成功を享受しながらも恩師の「日本のために」という言葉が心の刺となっている様は、日本のみならず世界中の外資に勤める人々共通の姿なのかもしれない。桂木
    が山一や日産銀の部長らをやりこめる場面があるが、当時ならそこまで無知ではないだろうと思いつつ(コミットメントレターを知らないって、、)外資から見た内資はそれくらい稚拙だったのかもしれない。同じ日本人として優越感とともに忸怩たる想いを抱く出来事だろう。

    本作を読んで特に驚いたのは参考文献の多さだ。黒木氏が綿密に取材と調査をし事実に基づいて本作品を書き上げたかがわかる。但し小説としての出来はやや凡庸で、本旨と無関係なエピソードや小ネタが挟まれたり、及第点レベルなのは否めない(やまとFGの抗争劇は池井戸潤小説のようだが、その部分はノンフィクションという事実!)一方で日本金融経済史やディール教科書という側面で貴重な資料であり楽しむことができる。読中の血肉湧き踊る感覚を味わっていただきたい。

  • この間のバークレイズのLIBOR操作の件もありますし、外資を美化しすぎじゃないかとの疑問は消えません。

  • 感動した。金融の世界でこんな風に働いて、死んでいけたら・・・
    金融を目指す方には是非一読してみて下さい。
    もちろん、金融工学や細かな取引の内容はわからないけど、
    そんな事はおかまいなしです。
    もお読み始めたら止まりません。

  • 投資銀行に憧れる1冊

  • 桂木という都市銀行で働いていたバンカーが、投資銀行マンとしてのキャリアを踏んで、奮闘する話。結構好きな本です。

  • 読了後の満足感が高い小説でした。1980年代から2000年までの金融市場で実際で起きたことと、桂木、竜神、藤崎を通して投資銀行で起きていることが素晴らしいバランスで交わり物語をどんどん引っ張っていきます。
    また桂木、竜神、藤崎の仕事を通しての人生観や仕事への姿勢や、旅行、絵画、食事やお酒などの描写が細かく、知っている内容だとそうそう、そんな感じだったと共感を覚えます。
    桂木は、銀行の会長職まで登り詰めるのですが、古巣のモルガンスペンサー東京支店副会長職を辞退する時のホウズィアとのやり取りがとてもアメリカ的な会話で銀行会長職以降、先の期待を予感させます。
    30代から50代の仕事が面白くなりつつまた責任やプレッシャーも重くなっていく中で、桂木、竜神、藤崎、登場人物の成長の過程をみて、会社をどう選ぶか、仕事で何を成し遂げていくか、誰と働くかなどについても考えさせられます。

  • フィクションとノンフィクションの狭間を行く黒木小説。これはもっと早く読んでおくべきだった。。。

    80年代から00年代にかけての投資銀行大河物語。まるで参考書のように手法が紹介され、手に汗握る交渉を体感できる。これはすごい。

  • 池井戸作品とはまた違った銀行の世界。

  • 1

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著者プロフィール

1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社で23年あまり勤務し、2000年、大型シンジケートローンを巡る攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。著書に『巨大投資銀行』『獅子のごとく』『法服の王国』『国家とハイエナ』『アパレル興亡』『冬の喝采』など。1988年から英国在住。

「2020年 『カラ売り屋、日本上陸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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