京都の精神 (角川文庫ソフィア)

著者 : 梅棹忠夫
  • 角川書店 (2005年9月22日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043764020

作品紹介

京都は日本文明の壮大な博物館であり、京都こそが日本文化を支えている。本書は、民族学の第一人者が京都の町並みや伝統産業、文化に見る京都独自の精神を平易に解き明かす。また、上ル下ル、祇園小唄、ブブヅケなど京都ならではのキーワードを取り上げ、京都人の常識や本音を忌憚なく語る。京の町とこころに触れ、日本文化の真髄を知る不朽の京都論。

京都の精神 (角川文庫ソフィア)の感想・レビュー・書評

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  • 「あなたも京都にきたばかりで、いろいろと京都のことがお詳しいですね。私は生まれも育ちも京都ですが、まだ30年とちょっとしか住んでいませんのに」という言葉をさらりと言う京都の人、京都っぽいなとわかる人しかこの本の本当の内容は理解できないと思う。完全に京都人の京都観を的確に記述している本もめずらしいです。さすが梅棹先生

  • 類書の「京都案内」とともに読了。
    1920年に京都に生まれた人の京都の見方がよく分かる本。ご本人がおっしゃる通り「京都中華思想」。京都は唯一無二の都市で、天皇は東京に行幸に行っているだけ。従って遷都はされていないとか、慣れ親しんだ寺社を観光客に荒らされるぐらいなら、観光都市になる必要はないとか、京都外から見ると、典型的な「京都人」に見えるであろう。
     天皇を京都に戻ってもらい儀典都市を目指すべきとの提言は近年でも「双京構想」などで現代に生きている。京都御所の小御所が花火大会の移り火で燃えたのは知っていたが、読売新聞社の主催で、しかも送り火の日に同時開催していたのは初めて知った。先生も大層お怒りだ。また、京都市民は防火意識が高いため、出火率が低く、火災保険に入る人も少ないという指摘など、具体的なデータを見てみたいと思った。

  • いわゆる「京都人」観、京都中心主義的なものが、よくあらわれてる本。
    京都人らしい遠回しな他の都道府県へのディスは、とても勉強になりました。
    とはいえ、博物館都市、体験情報という概念自体は、古びたものではなく、また、文化と観光を対立させる考え方も、有効だと思うので、京都の今を、考える上で面白いのかもね。

  • 京都人の筆者ならではの京都論が展開されており、切り口が面白い。また筆者の語り掛ける口調が丁寧すぎる?点も京都人らしさをうかがわせる。
    京都人ではない私からすると、些か理解に苦しむこともあるが、それも全部含めて京都らしさだといえるだろう。いずれにしても、京都が日本文化を支えているのは事実だ。本書を通して、観光都市の在り方そのものについても考えさせられた。
    しばらく京都に行っていないので、また足を運んでみようと思う。

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