猛禽の宴 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2008年12月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (480ページ) / ISBN・EAN: 9784043765058

作品紹介・あらすじ

NYマフィアのボスを後ろ盾にコカイン・ビジネスで成功してきた朝倉恭介。だがマフィア間の抗争で闇ルートが危機に瀕し、恭介の血は沸き立つ。”朝倉恭介vs川瀬雅彦”シリーズ第3弾!

みんなの感想まとめ

主人公の朝倉恭介が、ニューヨークのマフィア抗争に巻き込まれる物語が展開されます。コカインビジネスで成功を収めた彼が、ファルージオの元での休暇中に、黒幕コジモとの対決に挑む姿は、手に汗握る緊張感を生み出...

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    前作のクーデターよりは面白かった。
    やっぱり朝倉恭介はカッコ良すぎる!!

    ただ、本シリーズ全てに言える事だが、あれだけ作中で強さを誇示させまくった悪役の最期がいつも呆気なさ過ぎて、尻すぼみ感が拭えないのは如何なものか・・・・
    途中で、「こんな強敵どうやって倒せるんだ」と読んでいて絶望感を覚えさせるクセに、今までの凶悪さが嘘のように呆気なく、かつドジな終わり方で悪役が死んでハッピーエンドっていう展開は、次回作からは御免ですね。
    「ちょっとした偶然」くらいはイイけども、重なりすぎると興醒めしちゃうよ。。。

    朝倉恭介シリーズはあと3巻か!
    次回作「クラッシュ」に期待してます。


    【あらすじ】
    日本でコカインを売り捌く朝倉恭介のビジネスは順調に推移するかにみえた。
    だが、この頃、NYの裏社会では新興組織がマフィアの領域を荒らし始めていた。
    マフィアのボス、ファルージオは抗争を諌めるが、部下のコジモが新興勢力の排除を強行、その報復としてファルージオが襲撃されてしまう。
    機に乗じてボスの座を勝ち取ったコジモは、恭介のビジネスを手中に収めようとするが…。

    「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾。


    【メモ】
    猛禽の宴


    p92
    チャイニーズは、そもそもが風に飛ばされる種子のように世界中に散らばり、その地に根付く華僑の血を持つ人間たちである。
    その行動原理はずばり金であり、テリトリーなどといった概念は極めて希薄だ。
    金になることならば、それが他人の領域であろうともお構いなし。
    そうした民族的特性は、ここにおいて一気に爆発し、活動の範囲を広げていった。


    p110
    「親父も焼きが回ったもんだぜ」
    部屋のドアが閉まるなり、コジモが低く唸った。
    コジモの言葉を咎め、あるいは批判する者は一人もなく、むしろその顔に苦々しげな表情を浮かべながらわずかに首を縦に振り、同意を示すばかりだった。

    猛禽の群れの頂点に立つ者には絶対的な指導力、財力、知力、そして恐怖の力が要求される。
    そのどれもが絶対的な必要条件であり、どれ一つ欠けても群を統率することは難しくなる。
    そしてそうした兆候が現れたときには、必ずそれに取って代わる若い猛禽が現れるものだ。
    この摂理がこの組織に於いても例外ではないことを、ファルージオはまだ気づかなかった。


    p297
    コジモは、無表情の中にも値踏みをするような目つきで恭介を見ると、その手を握った。
    人間の出会いに「合う、合わない」という感情の芽生えはつきものだが、その殆どは最初の印象で決まると言っていいだろう。
    顔の造作、仕草、声、言葉遣い、そして身なり。
    瞬間的に視覚が捉えた印象がそれを大きく左右する。
    そして握手とはいえ、肌の一部が触れる行為はそうした視覚的印象をさらに決定づける働きをする。

    それは気のない握り方だった。
    自ら恭介に会うことを望んでおきながら、どこかこの男の手から伝わってくる感触には不愉快極まりないものがあった。
    生理的に相容れない違和感、そうした感覚が肌を通じて伝わってくる。

  • 朝倉恭介シリーズ第三弾。

    日本でのコカインビジネスを成功させた恭介はニューヨークのファルージオの元へ休暇がてら行く。

    そこでニューヨークのマフィアの抗争に巻き込まれる。

    ファルージオは一命を取り留めたものの、ボスを退くことになり、黒幕のコジモが恭介の逆鱗に触れる。

    恭介はコジモをたった二人で壊滅させる。ダークヒーロー朝倉恭介健在という感じ

  • 楡さんの「朝倉恭介VS川端雅彦」シリーズ第3弾。

    今回は、主人公が朝倉恭介に戻り、
    アメリカでのマフィアの抗争がテーマ。
    相変わらず手に汗握る展開が進みます。

    こういうシリーズモノって
    後になればなるほどつまらなくなっていくものなのに、
    楡さんの作品はそういう心配も無用。
    安心して楽しめます。

    エゲつないシーンもちょこちょこ出てきますが、
    そこは物語がリアルに進むためには必要だったのかも。
    (ただ、僕は苦手です。。汗)

    残りのシリーズも早く読み切ってしまいたいという気持ち半分、
    楽しみはいつもでも取っておきたいという気持ち半分。
    複雑です。。

  • 「朝倉恭介×川瀬雅彦」シリーズの三作目でここは朝倉恭介がメイン。シリーズ二作目「クーデター」は川瀬雅彦が活躍する。
    マフィアに加わった朝倉恭介。彼が考えた日本でのコカインの販売ルートは、7年後も順調に販路を拡大して、ニューヨーク・マフィアのボス「ファルージオ」の信頼も厚かった。

    だがファルージオの組織には亀裂が入り始めていた。 中国マフィアなど多くの人種で構成される組織との共存状態を、安定した形で仕切ってきたファルージオが襲撃され、半身の自由を失った。彼はボスの座を譲らなくてはならなくなる。

    この機会を待っていた部下「コジモ」の暗躍は、「ファルージオ」の失脚を初めから見込んだものだった。
    彼は恭介のビジネスから上がる莫大な利益まで取り込むことを画策する。

    恭介は「コジモ」の不快な命令から、ファルージオに対するコジモの卑劣な仕業に気づく。

    恭介は休日を楽しむためにターキー・ハントに出かけたケンタッキーで、同じ趣味のために来ていた「ギャレット」という男に出会う。
    彼は元海兵隊の戦闘へリ、コブラのパイロットだった。だが、薬物兵器に耐えるためという目的で薬剤を支給され、強制的に飲み続けたため、副作用に苦しみ筋肉の激痛に耐えていた。

    彼を助けた恭介に軍の最高機密の入ったフロッピーを手に入れたことを話す。
    ギャレットの仕事は軍の廃棄物の銃器や機器を、指示書どおりに分解処分することだった。しかし軍の管理の杜撰さで、フロッピーに入った極秘機密が捨てられることもある。
    払い下げられた機器や銃器は闇ルートで組み立てられて再販されていた。 恭介は日本の商社マンだと身分を隠して、そのフロッピーの内容によっては高価な取引が成立するとギャロットにもちかける。

    恭介は「コジモ」の「ファールージオ」に対するやり口に復讐するために、ギャロットにフロッピーの前金50万ドルを渡し、払い下げ品を組みなおしたコブラをギャロットから手に入れ、彼に操縦を頼む。

    優秀なパイロットだったギャロットは力強い身方だった、二人は別荘で寛いでいた「コジモ」を襲い、家ごと爆破してしまう。 廃品で改造したコブラで低空飛行する「ギャレット」の操縦は漫画やアニメで見たあのヒーローとダブってくる、レディはどこだ(笑)

    ギャング同士の抗争と、恭介が選んだ闇の世界、それに絡む人たち、恭介にあてがわれたチャーミングな高級娼婦の悲惨な境遇、さまざまな要素がダイナミックに展開していく。

    一面、恭介の暴力的な凶暴さは、平常は深い心の裡に冷静に秘められているだけに、今回のような命の爆発力のすさまじさにはやはり読んでいても身を伏せたくなる迫力がある。

    一方 静かに水面下で展開する恭介の麻薬ビジネスに引き寄せられ、その犠牲になる弱い人間を餌にした彼の冷たい現実も見える。



    登場する人物たちが、恭介の周りで彼の作戦通り動いていく様子は、絵空事の世界だと思いながら、マァそうなるでしょうね、かもねと納得、現実との距離感を忘れてちょっとストレスの解消になる。
    フロッピーには何が入っていたのだろう、次で開くのかな。




    Cの福音
    クーデター

  • 夫の友人からお借りしました。
    Cの福音の続編、朝倉恭介シリーズです。

    恭介のダークヒーローぷりがめっちゃカッコよく、本作でも更なる活躍を期待しましたが、それよりはNYイタリア系マフィアの内部抗争が主軸となっており恭介の出番が思ったより少なかったのが残念でした。
    とはいえ、テンポよく物語が展開し、最後はハリウッド映画なみの派手な復讐劇。
    完璧な作戦と戦闘の腕がホントにカッコよかった~
    ハードボイルド小説ってたまに読むとアガるね。

  • 朝倉恭介シリーズ。
    ストーリーは前の方が好きかな。でも拷問のシーンはとても面白かった!!
    悪なのにヒーローな恭介がどんどん気になってる。

  • 前作に比べてハラハラドキドキの展開が多く、読み終わるのが早かった。しかし相変わらず表現がさっぱりしていて物足りない感は拭えず。

  • 読んでて気分が悪くなって文字通り気絶するほどの本だった。これは、不評ではなくそれほどの表現力だったということで、ストーリーはとても面白くスピード感もあり、最後に全てが噛み合うところはすごいと思うし、登場人物の賢さが読んでで気持ちいいが、拷問シーンの描写はもう二度と読みたくない。トラウマになった。

  • まさに猛禽がウヨウヨ。
    読みながら顔をしかめてしまう場面がチラホラ・・・

    朝倉恭介。
    Cの福音では知的でクールな印象が強かったが、
    猛禽の宴では力強くて熱くい印象も受けた。

    シリーズものだと、
    主要人物のいろんな面を小出しにできるからか、
    どんどん魅力が増してくるなぁ、という感じ。
    残りも楽しみ!

  • 思い出しメモ投稿ですm(__)m
    朝倉恭介シリーズ
    ピカレスクでハードボイルドなカッコいい生き様

  • 昔読んだ本

  • ・あらすじ
    俺は怖いぞ!俺のほうが怖いぞ!
    ・かんそう
    朝倉恭介かっこいいね。俺もいい服着て、いいホテルで、いい酒飲みたい。

  • 帯文:”裏切り者は死すべし。NYマフィアとの死闘。” ”「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾”

  • 朝倉恭介の2冊め。まったくこの世は猛禽にあふれていて猛禽天国、最後は猛禽インフレを起こしている。
    著者はなんでも書き、世界を創ることが可能なのだけれど、やや無理があったり、強引なところも散見される。時に自分に酔ったような饒舌な修飾語なども垣間見れて、自分が創りだした神をさらに称えるような、自己自演が表現としては気になりました。
    全体的に行けば、世界は自分が思っているようには動かず、まさに、明智光秀と織田信長の構造をそのままに、組織についていなかった恭介がどうなっていくのか、が今後の展開につながっていくのでしょう。恭介は人をバンバン殺しますが、何故か正しい方に向かっていく。手段は悪であっても、心は正義、なんていう二面性をもっているんでしょう。真っ黒にはなりきれないダークヒーロー。自分の人生の舟を漕ぐことはできるのであろうか。このままだと、真っ逆さまに落ちてしまう。
    それを止めるのが、本当の愛だった、とかはやめて欲しいけど。さて、次、4部目に突入!

  • 日本でコカインを売り捌く朝倉恭介のビジネスは順調に推移するかにみえた。だが、この頃、NYの裏社会では新興組織がマフィアの領域を荒らし始めていた。マフィアのボス、ファルージオは抗争を諌めるが、部下のコジモが新興勢力の排除を強行、その報復としてファルージオが襲撃されてしまう。機に乗じてボスの座を勝ち取ったコジモは、恭介のビジネスを手中に収めようとするが…。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾。

  • ニューヨーク在住のイタリアンマフィア

    湾岸戦争の裏事情が暴露されながら
    NYイタリアンマフィアの内部抗争、そして新興組織との争いが繰り広げられる

    確かに面白いんですけど、ちょっと描写が長々しく感じてしまった

    悪のヒーロー「朝倉恭介」
    強すぎるなぁ

    順番を間違えてしまって
    3作目を先に読んでしまった!?(苦笑)

  • ―――NYマフィアのボスを後ろ盾にコカイン・ビジネスを始めた朝倉恭介。
    だがマフィア間の抗争で闇ルートが危機に瀕し、恭介の血は沸き立つ。
    裏切り者には、死を。「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾

    6部作の3つ目

    楡周平はハードボイルドな割に文章が読みやすくていい
    この「悪のヒーロー」っぷりは全然読んだことなかったから
    すごく新鮮やった

    残り3つ

  • 「朝倉恭介」VS「川瀬雅彦」シリーズ第3弾。

    順調にビジネスを展開する朝倉にマフィアのボス襲撃の悲報が。
    新ボスを勝ち取ったコジモは朝倉を手中に収めようとする物語。

    綿密なコカインビジネスではなくマフィア抗争がメインかな。
    マフィアは怖いねー。
    文字で読んでても怖くなる残虐な殺害方法を…。

    そんな怖い相手を朝倉は徹底的に報復します。
    も~これほど爽快なことはないでしょう♪
    あっという間に読了しました。

    相手をコテンパンにする爽快感を味わいたい方にオススメの作品です。

  • 仕返しはとことんします。

    当面、ハンバーグは作れません。

  • 「Cの福音」の「朝倉恭介」がニューヨークマフィアに挑むエンターテイメント作品。マシンガンやロケットランチャーだけでなく、攻撃型ヘリ「コブラ」まで出してきてしまった。処女作から5-6連作前提で恭介VS雅彦を育てていく発想と自信はみごと。次の4作目では「川瀬雅彦」をどう育ててくれるのか。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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