猛禽の宴 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.71
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本棚登録 : 304
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043765058

作品紹介・あらすじ

NYマフィアのボスを後ろ盾にコカイン・ビジネスで成功してきた朝倉恭介。だがマフィア間の抗争で闇ルートが危機に瀕し、恭介の血は沸き立つ。”朝倉恭介vs川瀬雅彦”シリーズ第3弾!

感想・レビュー・書評

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  • 【感想】
    前作のクーデターよりは面白かった。
    やっぱり朝倉恭介はカッコ良すぎる!!

    ただ、本シリーズ全てに言える事だが、あれだけ作中で強さを誇示させまくった悪役の最期がいつも呆気なさ過ぎて、尻すぼみ感が拭えないのは如何なものか・・・・
    途中で、「こんな強敵どうやって倒せるんだ」と読んでいて絶望感を覚えさせるクセに、今までの凶悪さが嘘のように呆気なく、かつドジな終わり方で悪役が死んでハッピーエンドっていう展開は、次回作からは御免ですね。
    「ちょっとした偶然」くらいはイイけども、重なりすぎると興醒めしちゃうよ。。。

    朝倉恭介シリーズはあと3巻か!
    次回作「クラッシュ」に期待してます。


    【あらすじ】
    日本でコカインを売り捌く朝倉恭介のビジネスは順調に推移するかにみえた。
    だが、この頃、NYの裏社会では新興組織がマフィアの領域を荒らし始めていた。
    マフィアのボス、ファルージオは抗争を諌めるが、部下のコジモが新興勢力の排除を強行、その報復としてファルージオが襲撃されてしまう。
    機に乗じてボスの座を勝ち取ったコジモは、恭介のビジネスを手中に収めようとするが…。

    「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾。


    【メモ】
    猛禽の宴


    p92
    チャイニーズは、そもそもが風に飛ばされる種子のように世界中に散らばり、その地に根付く華僑の血を持つ人間たちである。
    その行動原理はずばり金であり、テリトリーなどといった概念は極めて希薄だ。
    金になることならば、それが他人の領域であろうともお構いなし。
    そうした民族的特性は、ここにおいて一気に爆発し、活動の範囲を広げていった。


    p110
    「親父も焼きが回ったもんだぜ」
    部屋のドアが閉まるなり、コジモが低く唸った。
    コジモの言葉を咎め、あるいは批判する者は一人もなく、むしろその顔に苦々しげな表情を浮かべながらわずかに首を縦に振り、同意を示すばかりだった。

    猛禽の群れの頂点に立つ者には絶対的な指導力、財力、知力、そして恐怖の力が要求される。
    そのどれもが絶対的な必要条件であり、どれ一つ欠けても群を統率することは難しくなる。
    そしてそうした兆候が現れたときには、必ずそれに取って代わる若い猛禽が現れるものだ。
    この摂理がこの組織に於いても例外ではないことを、ファルージオはまだ気づかなかった。


    p297
    コジモは、無表情の中にも値踏みをするような目つきで恭介を見ると、その手を握った。
    人間の出会いに「合う、合わない」という感情の芽生えはつきものだが、その殆どは最初の印象で決まると言っていいだろう。
    顔の造作、仕草、声、言葉遣い、そして身なり。
    瞬間的に視覚が捉えた印象がそれを大きく左右する。
    そして握手とはいえ、肌の一部が触れる行為はそうした視覚的印象をさらに決定づける働きをする。

    それは気のない握り方だった。
    自ら恭介に会うことを望んでおきながら、どこかこの男の手から伝わってくる感触には不愉快極まりないものがあった。
    生理的に相容れない違和感、そうした感覚が肌を通じて伝わってくる。

  • 楡さんの「朝倉恭介VS川端雅彦」シリーズ第3弾。

    今回は、主人公が朝倉恭介に戻り、
    アメリカでのマフィアの抗争がテーマ。
    相変わらず手に汗握る展開が進みます。

    こういうシリーズモノって
    後になればなるほどつまらなくなっていくものなのに、
    楡さんの作品はそういう心配も無用。
    安心して楽しめます。

    エゲつないシーンもちょこちょこ出てきますが、
    そこは物語がリアルに進むためには必要だったのかも。
    (ただ、僕は苦手です。。汗)

    残りのシリーズも早く読み切ってしまいたいという気持ち半分、
    楽しみはいつもでも取っておきたいという気持ち半分。
    複雑です。。

  • 朝倉恭介シリーズ。
    ストーリーは前の方が好きかな。でも拷問のシーンはとても面白かった!!
    悪なのにヒーローな恭介がどんどん気になってる。

  • 前作に比べてハラハラドキドキの展開が多く、読み終わるのが早かった。しかし相変わらず表現がさっぱりしていて物足りない感は拭えず。

  • 読んでて気分が悪くなって文字通り気絶するほどの本だった。これは、不評ではなくそれほどの表現力だったということで、ストーリーはとても面白くスピード感もあり、最後に全てが噛み合うところはすごいと思うし、登場人物の賢さが読んでで気持ちいいが、拷問シーンの描写はもう二度と読みたくない。トラウマになった。

  • まさに猛禽がウヨウヨ。
    読みながら顔をしかめてしまう場面がチラホラ・・・

    朝倉恭介。
    Cの福音では知的でクールな印象が強かったが、
    猛禽の宴では力強くて熱くい印象も受けた。

    シリーズものだと、
    主要人物のいろんな面を小出しにできるからか、
    どんどん魅力が増してくるなぁ、という感じ。
    残りも楽しみ!

  • 昔読んだ本

  • ・あらすじ
    俺は怖いぞ!俺のほうが怖いぞ!
    ・かんそう
    朝倉恭介かっこいいね。俺もいい服着て、いいホテルで、いい酒飲みたい。

  • 帯文:”裏切り者は死すべし。NYマフィアとの死闘。” ”「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾”

  • 朝倉恭介の2冊め。まったくこの世は猛禽にあふれていて猛禽天国、最後は猛禽インフレを起こしている。
    著者はなんでも書き、世界を創ることが可能なのだけれど、やや無理があったり、強引なところも散見される。時に自分に酔ったような饒舌な修飾語なども垣間見れて、自分が創りだした神をさらに称えるような、自己自演が表現としては気になりました。
    全体的に行けば、世界は自分が思っているようには動かず、まさに、明智光秀と織田信長の構造をそのままに、組織についていなかった恭介がどうなっていくのか、が今後の展開につながっていくのでしょう。恭介は人をバンバン殺しますが、何故か正しい方に向かっていく。手段は悪であっても、心は正義、なんていう二面性をもっているんでしょう。真っ黒にはなりきれないダークヒーロー。自分の人生の舟を漕ぐことはできるのであろうか。このままだと、真っ逆さまに落ちてしまう。
    それを止めるのが、本当の愛だった、とかはやめて欲しいけど。さて、次、4部目に突入!

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著者プロフィール

楡周平
1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2020年 『国士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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