クレイジーボーイズ (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043765096

作品紹介・あらすじ

世界のエネルギー事情を一変させる画期的な発明を成し遂げた父が謀殺された。特許権の継承者である息子の哲治は、絶体絶命の危地に追い込まれるが……時代の最先端を疾走する超絶エンタテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • 父が何者かに殺された。サンフランシスコの海岸で無惨な姿で発見されたのだ。父は、水素自動車を普及させるための画期的な燃料タンクを開発し、その特許の帰属を巡って、かつて勤務していた日本の企業と法廷で争っていた。特許権が父に帰属すると認定されれば、継承者の哲治には莫大な金が転がり込む。悲しみを振り払い、哲治は真相解明に乗り出してゆく。だが、事件の背景には日米を股にかけた巨大な黒い影が蠢いていた。

  • 最初は少し入りこめなかったが、
    終盤に連れどんどん引き込まれました。

    ラストにスカッとする。

  • ノートに記録済み

  • 特許を巡り、父を殺された息子が、真相解明のため、大きな
    かけに出る。

    ラスト100ページの流れるような勢いは圧巻

  • 面白かった!
    ハードボイルド&サスペンス作品

    本作は、基本的にはミステリーではないですが、叙述トリックに「あっ!!」と驚いて、それまで、ちょっと引っかかっていたところが、すっきりしたので、自分の中ではミステリーに分類。

    ストーリーとしては、青色発光ダイオードの特許訴訟を思わせる水素自動車関連の特許訴訟。特許権が発明者か会社かという判決に渦巻く黒い影。その謀略の結果、発明者が殺されてしまい、その息子が真相解明にのりだし、犯人を突き止めていくといったストーリ展開です。

    楡さんらしく、特許訴訟、水素自動車関連の経済的影響、背景がしっかり語られるとともに、日本の裁判制度やマスコミ、メディアの考え方なども語られていて、納得のいくところも多かったです。

    途中、グロいシーンがあります。ちょっと読んでてつらいです。後半では、犯人をどう追い詰め、どう復習を果たすのかハラハラドキドキで、あっという間に読みきってしまいました。
    とはいうものの、この息子、
    そんなに頭良かったの?とか、
    なぜ武器の取り扱いにそんなに詳しいの?とか、
    SATの動きや装備にそんなに詳しいの?とかとか、
    違和感ありましたが、まぁ、それはそれとして、最後の告白への布石と割り切ってしまえば、それでいいかなっと。

    すごく面白いエンターテイメント小説でした。
    2時間ドラマでやってほしい!
    あ、殺害シーンは放映できないか..

  • 国際某略復讐小説。水素自動車の燃料タンク開発を巡り、国際的な某略の渦に巻き込まるは、惨殺された父親の復讐を息子が果たす。

    圧倒的なスケール感とアイディア、思い切りの良さは、さすが楡周平。

  • 父が何者かに殺された。サンフランシスコの海岸で無惨な姿で発見されたのだ。父は、水素自動車を普及させるための画期的な燃料タンクを開発し、その特許の帰属を巡って、かつて勤務していた日本の企業と法廷で争っていた。特許権が父に帰属すると認定されれば、継承者の哲治には莫大な金が転がり込む。悲しみを振り払い、哲治は真相解明に乗り出してゆく。だが、事件の背景には日米を股にかけた巨大な黒い影が蠢いていた。

  • 日米をまたにかけたスケールの大きさの割にはあまりにも思い通りのストーリー展開。分厚さの割には、これといったどんでんもなく、凪いだ湖のまんま淡々と終わってしまったのが一番の驚きであった。一番印象的だったのはカリフォルニアの青く広がる澄んだ空と突き抜けるように明るい空気。完全な肩すかし。

  • 前後半で唐突に展開が変わった感もあるが、良作。

  • 後半の躍動感が凄い。
    少年犯罪や巨大な利権がらみなど、ぽい小説です。

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著者プロフィール

1957年生まれ。米国系企業に勤務中の96年、30万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、日本の地方創生の在り方を描き、政財界に多大な影響を及ぼした『プラチナタウン』をはじめ、経済小説、法廷ミステリーなど、綿密な取材に基づく作品で読者を魅了し続ける。著書に『介護退職』『国士』『和僑』『食王』(以上、祥伝社刊)他多数。

「2023年 『日本ゲートウェイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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