お見世出し (角川ホラー文庫 109-1)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 149
感想 : 29
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  • Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043769018

感想・レビュー・書評

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  • 京都を舞台に繰り広げられる怖い話。その中でも『呪扇』は惨い話で結末にぞっとした。

  • 京都を舞台にした不気味な話の短編集。話の気持ち悪さもさることながら、舞妓さんや六道参りの話などが詳しくかかれていて勉強になる。両方とも決定的な言葉でオチは書かれていないが、それぞれそういう意味だろう。京扇子の話はあまりの惨さに戦いた。覚悟して読むべし。京扇子の話は本当に惨い。職人の残酷さというのか(その一言では表せないほど常軌を逸していた)、人間を人間と思ってないところがゾッとする。読了後の後味はあまりよくない。しばらく扇子は買いたくない。

  • ・お見世出し ★★★
    現実にありそうなゾクゾクするようなホラーかと思ったら途中から非現実的でちょっと残念。
    舞妓さんの言葉が読みにくい。

    ・お化け ★★★★
    芸者さんの言葉に慣れてきたぞ。
    前半は小母ちゃんの話で、後半は真奈ちゃんの話。
    鬼が出てきて少し置いてけぼり感はあったが、普段読まないジャンルなので少し新鮮。

    ・呪扇 ★★★★
    呪扇を作る過程がいい感じのグロさ!

  • 2020/7/5

  • 3編からなる短編集。
    不気味な雰囲気を纏っていて、語り口調が何ともゾワっとする。
    ただ怖いのは好きだけど、痛いのは苦手。
    呪扇は痛いの連続で別の意味で鳥肌。

  • 『お見世出し』『お化け』『呪扇』の3篇からなる京都花街ホラーは思った以上に楽しめた。舞妓、芸妓、扇子職人がそれぞれの篇で淡々と恐怖譚を語るのだがパターンが一緒なのでやや面白味に欠ける。しかしそれ以上にはんなりとした京言葉や花街の世界観が魅力的で、その雰囲気にグッと引き込まれた。登場人物の悲しい過去の件でちょっとホロっと来たかと思えばラストで切れ味のある怖さで落とすパターンも気に入った。『呪扇』の残虐的な展開も予想外で、さらりと語る怖さが余韻を引く。

  • 舞妓が客相手に自分の過去を語る表題作「お見世出し」と、少し不思議な置屋で起こる恐ろしい事件を描いた「お化け」もほどよく怖くて面白かったが、中でも3作目の「呪扇」が一番の傑作だと思う。呪扇を作る描写が職人の淡々とした目線で語られるせいかたまらなく官能的。

  • 20150317

  • 短編三品。
    『お見世出し』:「ほほう」。
    『お化け』:「ふーん」。

    『呪扇』:「へ? う、うわあああああああやめてやめてやめてぎゃあああああああぁあああああああああああああああぁあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

  • 面白かった!
    私はそんなにぼっけえ、きょうてえ思い出さなかったけどなぁ。
    惜しい作品でしたねホラ大。

    最後の呪扇が私の大好きなエログロホラーで本当に面白かった!
    舞妓さんと京都とホラーという素敵な組み合わせの素敵なホラー小説でした。

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