- Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043771011
感想・レビュー・書評
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自分が上手く行かないのは、すべ一世を風靡したバンド「レテ」のボーカル時代の記憶が邪魔をするからだ
男は記憶消去装置を使い栄光の記憶を消去した。
数日後、男は高校の同級生の面影を見る。
しかし、その同級生は高校の時に自殺してると、友人は言う…
記憶消去と死者の復活の意味は?
七と八の意味は?
男は何故バンドを始めたか?
『管理者』の存在?
世界は…どうなる?
最後まで飽きずに読めた。
パラレルワールド解釈と進化や淘汰の新解釈をちりばめた本作品はホラーと言うよりはSF作品か詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
破綻はあるものの、最初から最後まで飽きずに読んでしまう勢いと「謎」がある。
記憶ものには元々弱いのを差し引いても面白かったと思います。 -
ホラーとしては全く怖くなかったけど、ミステリー的ストーリーとしては面白く読めました。ちょっと後半が破綻しちゃった印象。
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日本ホラー小説大賞長編賞佳作。記憶を消す装置にまつわるサスペンス。後半SF。好みが分かれるところだと思います。
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面白い。久しぶりに徹夜で読書してしまった。
論理とスリルで読ませるタイプの小説は得てして読後感が今一つな場合が多いけど、これはそうでもない。ストーリーが記憶というテーマをしっかり支えているし、ラスト付近で突如姿を現す形而上的な設定にはだいぶ驚かされた。
逆に、前半がエピソード記憶/意味記憶程度の区別だけで、端的に日常から非日常への筋を追っていくスタイルも個人的には好きである。やたらと科学的な話から始められると、どうもついていけないので。