昭和 こころうた (角川ソフィア文庫)

著者 : 佐高信
制作 : 佐高 信 
  • 角川学芸出版 (2008年7月25日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (458ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043775088

昭和 こころうた (角川ソフィア文庫)の感想・レビュー・書評

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  • かの課長活かすすべなきか活かすべき力はわれに乏しかりしか
     田島定爾

     評論家・ノンフィクション作家の佐高信は、鋭く辛口な批評で知られている。企業社会の問題点をあぶりだし、経営者のあり方にも言及。近年は、多彩な人脈を活かしたトークセッションが話題となっている。
     読書の幅も広く、「乱読の貪読」という若き日を送ったそうだ。著書には「男のうた」「人生のうた」など、現代短歌にふれたエッセーもある。
    「昭和こころうた」は、政治家や財界人はじめ、ミュージシャン、農民詩人らを話題に、詩歌や俳句について筆を走らせたエッセー集。現実社会に即した作品解釈が持ち味である。
     たとえば掲出歌は、中堅企業の社長の歌。80人ほどの従業員全員を見渡せる規模ゆえ、各人の能力を最大限活かす環境を目指すが、ままならず、腐心する姿だ。

      酒つぎて我を離れぬ庶務課長今宵 宴に何を言ひたき
     
      環境に非ずすべては社長なるわが責任と言ふ社員あり

     経済動向に左右されがちな中堅企業のトップは、かじ取りが難しいこともある。「わが責任」の語が、重い。
     これらの歌を引用する前に、佐高信は、吉野弘の「夕焼け」という詩を話題にしている。とくにこの一節にふれながら。

      やさしい心の持主は
      いつでもどこでも
      われにもあらず受難者となる。

     やさしい心の持ち主の経営学を、詩歌に学ぶこともできそうだ。

    (2012年11月18日掲載)

  • ウジウジして陰気臭いやつはダメだというのだが、これは自分は努力して後天的に性格を変えた田中角栄の言葉。

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