- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043777020
感想・レビュー・書評
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前半は新聞の人生相談。
すっごい真面目な口調で不真面目に答えるから、読んでてけらけら笑ってしまう。
後半は蜂犬の謎が解けた。三崎って土地は深いんだなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
後半の対談部分で社会の仕組みがうまいこと言葉になってるよ。私同様ドロップトアウトした人必見。救われるかもよ。基準を自分の中に持つのって、出来てそうで出来てないんだなーと思いました。かしこい人達だなー。って。
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半びとり対談、よかった。
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声をあげて、腹を抱えて笑えるけれど。。。
実はこれは私なんじゃないのか??と、ふと我に帰る。 -
おもれー(笑)真剣に答えてんのに最後投げてみたり一見ちゃらんぽらんな答えがズシときたり。
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町田節がさえわたってます。切り方が素敵です。バサー!バササー!みたいな。
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パンキッシュ人生相談!!
YYYEEESSS!!
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<font color="999999">○ひとに海釣りというのを習ったことがある。ところが、この、釣る、という行為は、習ってみて初めて分かったが、まことにもって卑怯な行為で、まず、竿の先に魚類に気取られぬように透明な糸をつける。卑怯である。その卑怯な糸の先に針をつけ、針に魚類が好む御馳走をつける。つまり、魚が、うわあ、おいしそうな御馳走や、食べよ食べよ、と、これを食べた場合、鋭利な刃物が顎や頬に刺さり、もがけばもがくほど食い込むという字義通りに欺瞞的な仕掛けがしてあるのである。自分は教えられるが儘に、やあ、などと浅ましいかけ声をあげ、海に向かいて竿を振った。錘はずんずん海に沈んでいったが、わずかな銭を払えば近所で新鮮な魚がいくらでも手に入るのに、なにを好きこのんで自分はかかる無慈悲な殺生をしているのだ、という思いが慕って心も沈み、ものの半時間も経たぬうちに竿もなにもその場にうち捨てて、浜沿いの掛け小屋で日本酒を飲み焼き栄螺を食ったのである。<BR><BR>○ぼくはお金ってお札、「おふだ」にちがいないっていう自説がありまして。お金を払う、つまり「おはらい」。お金を得るためにしたこと、欲、そういうなにかをふりはらいたいがために、身のまわりの財産を増やすというより、純粋にお金を捨てようとする。えい、捨てたれ、えい、って。みんな結局、死ぬまでそれをやっているんじゃないかという……。</font><BR><BR>町田さん意外と真面目に答えてる。でもおもろいなぁこの人。ふふ。最近なんで町田さんの文体が好きかという事が、何となく分かった気がする。リズムだ。町田さん自体、落語好きみたいで、あぁそうだよね、だからか、と軽く納得。失敗はホントは成功かもしれないし、成功はホントは失敗かもしれない、って回答に笑う。そうだよね。ぐるぐるだ!いしいさんと町田さんの会話も噛み合ってるのかはちょっと怪しい所もあったが(笑)フラフラ取り止めも無くて面白かった。お札↑の話はホント頷いたし、会社のことも。そっかー。バンドみたいに会社がつくれたらいいのになぁ、なんてことをふわり。思ってみる。たは。(20060513)