町田康全歌詩集 1977~ (角川文庫)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (511ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043777051

感想・レビュー・書評

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  • 町田康、私の中では「町田町蔵」の方がしっくりくる。
    作家の町田康より、パンクの町田町蔵の印象の方が強いのだ。解説は角田光代による。

    作家という肩書にはなったが、彼の小説はどこか型破りだ。彼の紡ぐ文章は、小説という形式に分類されるようになっても、元々紡いでいた歌詞の魂を踏襲しているんだろう。

  • 共鳴しまくった

  • カマタというのはブッチャーに似た1.5流の選手です

    キラー・トーア・カマタが全日本プロレスに初参戦したのは1978年
    その年のうちに、ジャイアント馬場の持つPWF王座に挑戦したのだが
    ブッチャー同様、反則ありきのファイトスタイルを信条とするカマタに
    翻弄されて激怒した馬場は、レフェリーを突き飛ばすかなんかして
    逆に反則負けを食らってしまったのである(前にユーチューブで見た)
    まったく、こすい奴だカマタは
    いかに正当な怒りといえども、「怒ったら負け」ということが世の中にはある
    それをわかっていて、カマタは馬場をおちょくり倒したのだ
    そのように、正直者の怒りをさそったのだ
    おのれ、なんということだ、ふざけやがって許せん
    そんな気持ちで、僕は今、キーボードをたたいています
    いや、むしろ叩きつけているんだ

    そのような怒りに取り乱すことなく
    できれば、心おだやかに暮らしていきたいとおもう
    カッと頭に血が上ったときには、マントラなど唱えてみるのもいいだろう
    マントラというのは、瞑想を行うさいに心で唱える短い呪文のようなものである
    これに集中することで、わきあがる雑念を取り払うことができるとされる
    唱えやすく集中しやすいものなら、なんでもいいらしい
    「馬場はカマタに負けよった」とかね
    何度も何度も唱えていれば、馬場がカマタに負けよった屈辱の記憶も
    長い人生における
    とるにたりない小さな躓きのように思えてくるに違いない
    町田康(町蔵)の作詞法が、リフレインを多用するものであることは
    ナインティナインの番組などによっても知られているが
    この、「言いたいことを何度も繰り返す」という手法は、ある意味マントラ的で
    たとえばコンサートホールへ行って
    これをみんなで聴き、また声をあわせてシャウトするなどしていれば
    だんだん精神が融解して溶け合うような
    自他の区別がつかなくなって、うどんの中にいるような気持になり
    集団トランス状態へと発展することもある
    とある宗教団体においては、「修行するぞ」と繰り返し吹き込まれたテープが
    信徒のあいだに配布されていたほどなんだ
    また、それは経済的な分野においても活用されていて
    「お安いでしょう?」「わあホントにお安い!」といったようなやり取りを
    目の前で繰り返されるうちに
    ほんとうにいてもたってもいられない気持ちになって、つい
    あってもなくてもいいようなジューサーミキサーだの特殊加工フライパンだの
    負荷が弱くて効き目のないトレーニング用品といったようなものを
    気が付くと、部屋じゅうに買い込んでいたりするのだ
    だからまあ
    ひとりで詩集を読んだり、マントラを唱えるぶんにはそういうこともないので
    安心してください

  • 宮沢賢治超えた。

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著者プロフィール

1962年大阪府生れ。作家、歌手、詩人として活躍。96年、初小説「くっすん大黒」でドゥマゴ文学賞・野間文芸新人賞を受賞。2000年「きれぎれ」で芥川賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞など受賞多数。

「2021年 『ギケイキ② 奈落への飛翔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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