呼吸入門 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043786039

感想・レビュー・書評

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  • ストレスで参ってた時に上司に薦められた本。

    日本には古くより優れた呼吸法というのがあり、知らず知らずに日本人に身についていた。
    しかし、明治維新を境に欧米文化が取り込まれ、いつしかそれも失われつつあった。
    かつての呼吸法を今一度見つめ直し、自分に取り入れたらどうかと、問いかけてくれた本。

    呼吸というのは全ての活動に通じるものがある。趣味でダイビングやジャズサックスをするが、肝は呼吸。呼吸の奥深さが楽しめる。

  •  本書のメソッドは「三・二・十五」(三秒吸って、二秒止め、十五秒で吐く)という呼吸法、これだけです。
     後は呼吸というのがいかにスゴイかについて補足的説明や背景知識などが色々書かれています。

     …薄すぎる?
     でも、この薄さには理由があるんです。

     そもそもビジネス本や自己啓発本って、役に立つテクが書かれすぎています。そうすると人間、妙な貧乏性で一度に全部を実践しようとし、破綻・挫折します。
     これは本という媒体でメソッドを伝達しようとする際の限界です。

     だから、特に入門段階では簡単ですぐに実践できるこのくらいの量でいいんです。
     が、そうすると大人というのは簡単に理解できるからという理由で、今度は内容を軽視したり「薄い」と馬鹿にしたりします。

     この辺が「メソッド本」のジレンマなのかなぁ、と思います。そして、以上の意味において本書は入門書としてはかなり良い出来だと思うのですが、いかがでしょうか?(詳細はhttp://ow.ly/5Wwj1をお読み下さい)

  • 呼吸、息について身体論を展開している。横断的に知が動員されていて説明が平明でわかりやすい。内容についても、東洋的感覚を現代的な感覚で無理ないように取り入れてありいいと思う。大切だとは思いつつおざなりになりがちな身体感覚について、今一度見つめなおす入門にとてもいいと思う。なにを工夫するにしても、一度、頭にいれとくといい話が詰まっている。

  • 「三・二・十五」の呼吸法、ハミング、シェイキングといった具体的実践法が参考になる。読みながら試す中で、気持ちが落ち着くのを実感できた。呼吸に関する蘊蓄も、共感できる部分が多い。

  • 【2015年交換会】息はひとつの文化である。体のぶれをなくすなど、自らの呼吸とともに歩む、呼吸の重要さが書かれています。Marpleさんからの贈り物です。ありがとうございました。

  • 呼吸について興味があったが、深く考えることは無かった。しかし、この書籍を読んで「呼吸」の大切さや奥深さを知ることになった。
    「3秒吸って、2秒溜めて、15秒吐く」このシンプルな型で、人生さえも変えてしまいそうだ。

  • 衝撃的な内容でした。

    さっそく実践してみて、一週間で効果あり、
    腹痛に悩まされていましたが、呼吸法を取り入れて落ちつけるようになってから、ほぼなくなりました。

    呼吸法!
    すげーーーー!!!

  • 著者はこれまで多くの著書の中で、戦後になって日本の伝統的な身体文化が失われてきたことを指摘し、腰と肚の据わった状態を保つことの大切さを論じています。本書には、こうした「腰肚文化」を支えていたのは「息の文化」だという主張が展開を見ることになります。

    たとえば、鉋で木材を削るときや筆で文字を書くとき、あるいはけん玉をするとき、達人は「息を整える」ことでテンポのいい動きを作り出しています。また、複数の人が集まって一つの作業を共同でおこなうときも、「息を合わせる」ことによって、リズミカルな流れを生み出しています。

    おへそから指3本分下の位置を「臍下丹田」と言い、ここを身体の中心にして腹の力を使ってしっかりと呼吸をすることで、精神のモードをコントロールすることができるようになることが述べられています。しっかりとした呼吸は、環境と「共鳴するからだ」をつくることの基礎になるというのが、著者の主張の中心になっています。

    ただし本書には、「三秒吸って、二秒溜めて、十五秒吐く」というシンプルな「型」は提唱されているのですが、呼吸法そのものについての説明はあまり詳しくありません。呼吸法はきちんした師匠について学ばないとかえってよくないらしいので、本では立ち入った説明は控えるべきなのかもしれませんが、やっぱりちょっともの足りないと感じてしまいます。

  • 三秒吸って、二秒とめて、十五秒かけてゆっくり吐く。これの繰り返し。

    息を吸うことは生きること。そして、息を吐くことは死ぬこと。

  • 裏表紙に、齋藤身体論の集大成とある。

    呼吸の浅い私には、まだ精神安定であるとか、集中力アップとか、そのような点にはやや引いた目で見ているが、面白い。

    吸うことは生きかえること。
    吐くことは死んでゆくこと。
    この対比が、いい。

    自分の身体を知るということは、確かに安定に繋がっているような気がする。
    ゆっくりと15秒も息を吐き続けることは至難。
    だけど、そういう呼吸を意識することで身体の内側に流れる時間も変わるのだな。面白い。

    筆者自身が、やや危うげな気を使って出来ることや、その有能さについてスパッと斬っている所も、良い。

    私というものの肯定感にも繋がる不思議な一冊であった。

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