ぼくは悪党になりたい (角川文庫)

  • 角川書店 (2007年6月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784043790029

作品紹介・あらすじ

僕はエイジ、17歳。父親は不在、奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトと3人で平凡な生活を送ってる。毎日家事全般をこなす高校生が平凡かは疑問だが。弟が病気で倒れたのを境に、僕の日常が少しずつ崩れて……。

みんなの感想まとめ

少年の葛藤を描いた本作は、17歳のエイジが家庭の中で感じる孤独や責任を軽妙に表現しています。奔放な母と異父弟ヒロトとの日常生活は一見平凡ですが、弟が病気になることでエイジの心情に大きな変化が訪れます。...

感想・レビュー・書評

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  • エイジくんに惹かれた。いろいろ家のこととか弟のお世話とか当たり前のように押しつけられる彼を思うと切ない。やりたいように気ままに好き勝手生きたいわけじゃないけど、それが実際にできる環境にいるのといないとでは雲泥の差があると思う。杉尾さんがエイジに事実を告げるあのシーン、1ページにあの1行だけの破壊力、すごい。あそこはまさかまさかで私も仰天した。アヤは好きじゃない。もうエイジに関わらないでくれ。遊ぶ金欲しけりゃお風呂でも沈みやがれ(品がなくて失礼)。羊谷がバーチャル彼女に夢中になるのもなんかわかる気がした…。

  • 【本の内容】
    兎丸エイジ、17歳。

    ぼくの家庭に父親はいない。

    奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトの三人で平凡な生活を送っている。

    毎日家事全般をこなす高校生が平凡かどうか疑問ではあるのだが…。

    ある日、ヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、ぼくの平凡な日常は少しずつ崩れはじめる。

    生きたいように生きる人たちの中で、ぼくだけが貧乏くじをひいているのではないだろうか?

    ―少年の葛藤を軽妙な筆致で描いた、新時代の傑作青春文学。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    なんで自分だけこんなに我慢しなきゃならないんだ!!」なんて思っているアナタ。

    なんか心がにごにごしているアナタ。

    この本を読んでみて下さい。

    自分の思ったように生きるということは、こんなにもエネルギーが必要なことなのです。

    さぁ!!みんなで“悪党”になろう!!

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 悪ぶってたいだけだったことに気づく少年

  • 自身を映画「ギルバート・グレイプ」の主人公に重ね合わせる。

    自分だけが貧乏くじを引いているのではないか?
    そんな疑問が頭に浮かぶ。

    流されていく。やけくそになる。
    若いことっていいな。

  • 【あらすじ】
    兎丸エイジ、17歳。
    ぼくの家庭に父親はいない。奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトの三人で平凡な生活を送っている。毎日家事全般をこなす高校生が平凡かどうか疑問ではあるのだが…。
    ある日、ヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、ぼくの平凡な日常は少しずつ崩れはじめる。
    生きたいように生きる人たちの中で、ぼくだけが貧乏くじをひいているのではないだろうか?
    ―少年の葛藤を軽妙な筆致で描いた、新時代の傑作青春文学。

  • 母はシングルマザー、ませた異父弟、幼馴染はチャラいイケメン、その親友の元カノとセックスして童貞喪失。自分が高校生の時にこういう設定のYA小説を読んだらきっと卒倒したに違いないが、平成も25年が過ぎ21世紀にも突入した日本の若者にはありふれた光景なのだろう。特に衝撃的な展開があるわけじゃなく、自由奔放な人々に囲まれたことに悩みつつ、思い切って枠からはみ出そうとしてもどこか失敗してしまう、至って普通の少年の健全な人生がテーマなのだから、昔の高校生も安心して読めるのだ。家族が社会的な理想とはかけ離れていても、決して不幸じゃないってことだよ、エイジくん。

  • 兎丸エイジ、17歳。ぼくの家庭に父親はいない。奔放な母と腕白な異父弟・ヒロトの3人で平凡な生活を送っている。毎日家事全般をこなす高校生が平凡かどうか疑問ではあるのだが……。ある日、ヒロトが病気で倒れたのをきっかけに、ぼくの平凡な日常は少しずつ崩れはじめる。生きたいように生きる人たちの中で、ぼくだけが貧乏くじをひいているのではないだろうか? ――少年の葛藤を軽妙な筆致で描いた、新時代の傑作青春文学。

  • 思っていたよりも心地よく読み終えた。主人公のエイジが好感を持てる少年だったからかもしれない。高校生なのにタバコって……!お酒って……!と思ってしまったけれど(笑)それでも健やかに(むしろためこんでいない)成長していて、そういったところがよかったんだと思う。

  • 中盤までは面白かったんだけど、後半からなんだか微妙な感じになっていき、なんかもったいないなと思ってしまった。

  • この著者の描く少年たちは、クールで大人っぽい。
    で、読後が、さわやか。

  • シングルマザーの母と父親の違う弟の面倒をみるけなげな男子高校生
    水疱瘡に罹った弟を修学旅行中に見てくれた親切な人は、実は彼の父親。
    ロリコン育成ゲームの少女に夢中になってしまった友達の代わりにその彼女と肉体関係をもってしまい、誘われて家出するもお金を取られて帰らざるをえなくなり、ささやかな反抗は終わってしまう

  • 『きのう、火星に行った。』を読んだら、また笹生陽子の本が読みたくなって、17歳のエイジが主人公の話を借りてきた。これもまた、上の子の話。かぎりなく自己中心的な母親は海外長期出張に出かけ、高2のエイジは、10歳の弟ヒロトと2人で2ヶ月ばかりを暮らす。「百パーセントの状態を望みさえしなければ、家事と学業の両立は案外たやすいものだと思う。ぼくはそこそこ家事をこなして、その合間にちょこっとベンキョウする。」(p.25)

    エイジの母は、いわゆる未婚の母で、当時付き合っていた男の子どもをそれぞれ身ごもり、一人で勝手に産んで育ててきた。エイジとヒロトは、父親であるところの精子提供者が違う異父きょうだい。家庭のメンバーとして父親は登録されていないが、父親そのものが存在しないわけじゃない。母が長期の海外出張に出て間もなく、エイジの修学旅行を前に、ヒロトが水ぼうそうにかかり、「緊急時用」のアドレス帳にリストされている連絡先(母が培ってきた人脈が網羅されている)から、看病してもらう人をあたった。そしてヒットしたのが杉尾さん。

    この人は、母とはどういう関わりがあるのか、もしや母とデキていた人なのかと、エイジは仮説をたててみる。杉尾さんの年齢と、母の年齢とを差し引きし、どうやらこの人はヒロトの父親ではないかと突っ込んでみたエイジは、衝撃の事実を知る。

    「知るってことは、想像力がそのぶん減るってことじゃねぇ?」

    幼馴染みの羊谷の言葉を思い出すエイジ。知ってしまったことで、そのぶん逃げ道の数が減っていく。うっかりしたことで、誰にも相談できないことが自業自得で倍加した。なにもする気がないわりに、頭がさえて眠れない。もやもや、うつうつとした日々がすぎるにつれ、「いったい、いつまでこんなところにいなくちゃいけないんだろう?」という思いがつのる。

    ▼今まで、ぼくはぼくなりにやるだけのことはやってきたのだ。シングルマザーの家に生まれた長男としての自覚を持って、子供らしくない我慢もしたし、努力もしたし、小芝居もした。…
    生きたいように生きているのはぼくの周囲の人たちで、その輪の中で、ぼく一人だけが貧乏くじをひいている。おかげで弱冠17歳にしてストレス貯金が満期になった。これくらいの暴挙は大目に見てもらわないと割に合わない。どのみち、ぼくはまっとうに生きる資格をとうに失っている。姑息でけっこう。ビバ悪党。それが外道の子供の生きる道。(p.171)

    エイジは家を出ることにした。
    行き先はひみつ。
    帰る予定はない。
    しがらみのない自由な世界への脱出のはずだった。開けゴマで解放されるはずだった。

    エイジのうずまく気持ち、「上の子」である私には、なんかわかるなーと思う話だった。

    (2/14了)

  • 笹生さんの作品を読むのは初めてでしたが。

    軽妙っていうのかな?こういった筆致にハマりまして。一気に読み終えました。

    もっと楽に生きてる人はいるだろ、もっとバチが当たってもいい人は他にいるだろ。なんで自分だけ…みたいな。そんな、貧乏くじ感。

    それって多分8割くらいの人が思ってることなんじゃないかと。もっとかな?そんな葛藤なのかなんなのか、もやっとした想いを、こういった文章で描いてくれてるので、そりゃもう。

    なんとなくで購入した本だったので、凄く得した気分です。当たりでした。

  • 「きのう、火星にいった。」がとても良かったので読んでみたけど、まぁまぁだった。
    途中と最後の、「当時の杉尾さん」への想像の変化がよかった。

  • 読後のすっきりした感じがいい!
    変わった人たちに左右されながらも自分の生き方を探す少年の話。

  • ほのぼのとした作品です。
    強く生きようとする優しい心をもった少年の物語。

  • エイジくんはもちろん、おじいちゃん(故人)がいいキャラしてたなぁ。どことなく森見さんの「太陽の塔」の主人公に似ている気がする。
    悪党になりたいと言ってもなりきれない様子がほほえましく、根っからの外道なんてそういないんだろうなと思える物語だった。

    エイジくんも根はいい奴なだけに徹底してグレられないあたりがもう貧乏性の象徴みたいな感じだった。律儀に置手紙をしたり、甘い言葉と色気につられてお金取られちゃったり。

  • 面白いストーリーでしたが・・・。

  • 自分も周りに比べて、なんて貧乏クジを引かされてるんだろうとは、高校までは常日頃考えていた。今ではもうどうだっていいことだけど、失った青春の時期はもう取り戻せないと、哀しくなる。

  • 弟くんがかわいかった。そして軽くホモくさい・・・

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著者プロフィール

東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻卒業。1995年『ジャンボジェットの飛ぶ街で』が講談社児童文学新人賞佳作となる。1996年『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作品で第30回日本児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞を受賞。2003年『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞を受賞。その他の著作に『世界がぼくを笑っても』『バラ色の怪物』などがある。

「2015年 『楽園のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

笹生陽子の作品

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