ライヴ (角川文庫 や 42-5)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043792078

作品紹介・あらすじ

感染したら死に至る奇病"ドゥーム・ウィルス"。日本にそれが蔓延するなか、あるはずのない特効薬が貰えると奇妙な噂がネットに広がる。感染した母親を持つ田村直人は、半信半疑で集会場所へ赴くが、特効薬はトライアスロンを完走しなければ貰えないという!スタート地点のお台場からテレビで生放送されるレース、残酷なトラップに脱落していく選手たち。愛する者を救うため、直人は最悪のデスレースを走りきれるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 山田悠介さんにしては珍しい、ハッピーエンド(?)
    「パズル」のようにある目的を達成するために主人公や仲間たちが目的に向かっていくお話なので、どんどんクライマックスに近づいていくにつれ盛り上がりがあるところがやはり面白い。けど山田悠介はそれだけでなく登場人物たちにどんどん追い討ちをかけていく。


    お母さん死んじゃう系かなって思ったけど生きててよかった。

  • 初めて手にした山田氏の本です。
    勢いがあってさーーっと読める風なのがイイです♪

    キャラに感情移入は出来ませんでしたけど(ざっくりしすぎて;)、内容は面白かったです。

    ただ、なんでこの大会を開催したのか、とか…いまいちよくわからず><
    こういう内容だから、その辺は気にしたらあかんのだと思いますけどw

  • 珍しくハッピーエンドだった。

  • ワクワクした。最後に薬のコピーを直人が残しているというのは未来があってすごくいいと思った。山田悠介にしてはめずらしく終わり方がハッピーエンドに近い。スラスラ読めた。

  • 家族のウィルスを抹殺できる特効薬を手に入れるためデスレースに参加した者達約200人。(ネットにて特効薬を渡すという通告を見て)
    まずこの時点で、ただのネット情報でいかにも嘘くさい内容だと思ってしまった。(フィクションだから当たり前ですが)
    自分だったらどうだろう?やはりネットの嘘くさい情報でも自分の家族の命が救えるというのならやはり飛び出して行くだろうかとずっと考えていた。
    話の中では各個人の目線から描いたストーリーで非常に読みやすい。
    総じて言えるのは、人間窮地に立たされたり物凄く強い感情の圧がかかると狂うということ。正常な判断が出来なくなり、周りの目なんかまるでどうでもいい。自分の目的ただ一つに突き進んでいく。
    やはり人間は恐ろしく面白い人間だと思わされた。
    私は周りの目なんかどうでもいいくらいに1つのことに食らいついたことがあるだろうか。
    この物語では2人の人間が殺されているため、胸が痛む場面もあったが、人間の可能性の広さに勇気づけられたのもまた事実だ。

    そして、黒幕の怒りはメディアに向けられていた。
    確かにメディアは事実も嘘もごちゃ混ぜになって世間に広められている。
    何が本当なのか、何を信じれば良いのか。
    メディアの本質を訴えかける本である。

  • 「ライヴ」

    人間の狂気、本心が詰まった本。

    現代でもやりすぎなメディア報道がありますが
    この本を読んで正義はどっちだったんだろう
    と思いました。

    メディアとは、視聴者とは。

    ネットが進んだ今だから余計に怖く感じる作品です。

  • 設定も描写も感情も何ひとつ、リアルじゃない。

    小説だからリアルじゃないのはいいとしても、
    何だろう…読んでると腹が立ってくるのは。

    人間味も現実味もなかった。

    理不尽な理由で自分を殺そうとしてくる人の
    安否を気遣う、なんてことはできないと思うけどなぁ…。

    人の人生を変えることをしているのにその要因になった事柄と
    ここに至るまでのバックグラウンドが弱かったように思う。

    全てにおいて浅はかで何も感じることができなかった。

  • 中学生の時にめっちゃ読んでて楽しかった


  • 中学の頃は好きだった作家さん

  • 昔買った本を読み返し。1日で読み切った。なぜかドゥームウイルスとコロナウイルスを重ねて読んでしまった。なんだか読み終わりはスッキリしなかったけど、読み応えはあって世界観はあったかな。

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著者プロフィール

大東文化大学文学部日本文学科講師。1984年大阪府生まれ。専門は環境文学。著書に『反復のレトリック―梨木香歩と石牟礼道子と』(水声社、2018)、論文に「「声音」を読む―石牟礼道子『水はみどろの宮』とその周辺」(『石牟礼道子を読む2―世界と文学を問う』東京大学東アジア藝文書院、2022)など。

「2023年 『石牟礼道子と〈古典〉の水脈』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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