スピン (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
3.08
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本棚登録 : 1420
レビュー : 79
  • Amazon.co.jp ・本 (347ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784043792092

作品紹介・あらすじ

ネットで知り合った、顔を知らない6人の少年たち。「世間を驚かせようぜ」その一言で、彼らは6都市で同時刻にバスジャックを開始した。そんなバスに運悪く乗り合わせたのは、正月早々バイトをクビになった無職の奥野修一。コンビニで万引きをしてしまい、店員から逃げたあげくに乗り込んだバスが、ジャックされてしまったのだ。少年たちの目的地は東京タワー。果たして6台のバスの結末と、乗り合わせた乗客の運命は-。

感想・レビュー・書評

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  • 若い人に指示されそうだなと感じた作品。
    ネット社会で充分起こり得る出来事だと思う。今日、誰でも気軽に匿名で自由に、世界中の不特定多数の人々と繋がることができる。自分の辛さや弱みも見せることができる。
    それが当たり前となったことで、悪用されたり騙されたり使われたり…便利なようで残酷。
    でも、一人一人の視点で性格も環境も違う少年たちのバスジャックは、すらすら読み進められました。
    最後になってやっとミステリーだったのかって感じがしましたね。もっと伏線があっても…とは思いましたが、最後に怖さを突きつけて終わったので、ある意味すっきりしたかもしれない。

  • ネットで知り合った、顔を知らない6人の少年たち。「世間を驚かせようぜ」その一言で、彼らは6都市で同時刻にバスジャックを開始した!そんなバスに運悪く乗り合わせたのは、正月早々バイトをクビになった無職の奥野修一。コンビニで万引きをしてしまい、店員から逃げたあげくに乗り込んだバスが、ジャックされてしまったのだ!少年たちの目的地は東京タワー。果たして6台のバスの結末と、乗り合わせた乗客の運命は―!?(裏表紙から抜粋)

  • 微妙かな
    ガキがバスジャックして大人がびくびくしてるのが意味わからん

  • 心にトラウマを抱えた少年たちが、バスジャックを起こし、世間に訴えかけるくだり、一所に同乗したキャラがそれに対し思いを馳せるくだりは一貫性があり面白かったが、最後の陰謀論オチはなんだか釈然としなかった。少年たちの幼さが助長された構図と捉えれば納得がいくが、それまでの過程に価値を見出していた私はそれが否定されたようで納得がいかなかった。

  • いただきもので家に何年も眠っていた子を起こしましたが…

    中学生の時に読むくらいで丁度良い内容だった。

    勿体ぶって出てくる言動が全て薄っぺらで拍子抜け。心理描写や台詞も稚拙でイマイチ伝わらないし面白くない。

    しかし素晴らしい点も1つ。
    少年たち1人1人の場面を細切れにして順繰り進めて行く構成だ。続きがとても気になり、面白くないとか言いつつもどんどん先を読み進めてしまった!
    内容が薄いのが大変勿体ない。

    この作者の本があと4冊くらいあるので、当たりもあるかも?またそのうち読んでみる。

  • ラストはハッピーエンドで良かった!

  • 各章であらゆる登場人物に視点が移り変わり、最終的に一つの結末に向かって時系列が一致する、という作品。
    私は最初に訳が分からない展開でも、読み進めながら自分なりに整理していく過程が好きなので、この作品は私にとっては非常に面白かった。

    何と言ってもテンポが良い。実際のバスジャック事件も、夜行バスなのではない限り犯行時間自体は長くても6-7時間程度だと思うので、人々が混乱し試行錯誤しているにも関わらず時間は非情にも過ぎていく、というようなリアリティを感じた。

    犯行に及んだのはネットで知り合った仲間たち。著者はこのような所謂"社会のはずれもの"を主要キャラクターとして取り上げることが多く、社会的立場が弱いものたちが社会に対して実行する下克上物語が好きなのだと思う。
    分かりやすく風刺的要素も加わった作品。意外性は無いが、適度なハラハラ感に映画を観ているような気分に陥る、確かなエンターテイメント性を感じられる作品。

  • 中高生に断トツ人気の作家といえばこの人だそうで、物は試しと遥か昔に中高生だった私も何冊かは読んだことがあります。不愉快な描写も多いけど、軽いからその不愉快さが後を引かない。

    ネットで知り合った中学生が同時間帯にバスジャックを謀って東京タワーに向かうという本作は陰惨度低め。犯人、乗客、運転手と、バスによって視点が変わるのも面白い。

    そして今更ながら気づきました。歳を食ってからこのこの著者の作品を読むと、知らない言葉がひとつもない(笑)。平易な言葉でわかりやすいからガンガン読める。著者が今後どうなるか楽しみ。いや、意外にこのままか。

  • インターネットを通じて知り合った6人の少年が「世間を驚かせるため」という目的のために、全国6都市で同時刻にバスジャックをする。
    彼らが向かうのは東京タワー。
    運悪く乗り合わせた無職の青年(主人公?)や乗客の運命と犯人たちの狙いとは?

    劣等感、復讐、自己顕示・・・様々な思いからネット仲間となった6人の少年たちは世間に自分の存在を知らしめるため、前代未聞の同時多発バスジャックを計画します。
    ただ、ネットの中で考えられた計画がそうそう上手く行くはずもなく、逆に計画通りに行かないことがさらなる悲劇を生んだりします。

    そして最後、目的地の東京タワーに到着した犯人たちと乗客を待ち構えるラストとは?そして事件には意外な後日談がありました・・・

    他のレビューでも指摘されていますが、人物描写や伏線の張り方、ラストの急展開すぎる感じは読む人によって賛否が分かれると思います。
    ただ個人的には全てがはっきりと理解できないような、謎が残るような感じにこの事件の怖さというか気持ち悪さを感じました。これが作者の狙いなのかはわかりませんが、現実的には事件の背景が全て1点の曇りもなく分かる人というのはほとんどいないはずです。

    あなたはこの1冊を読み終えたとき何を思うでしょうか?

  • ネットで知り合った仲間が、各地でバスジャックをし、
    東京タワーを目指す。

    その後ろにあるものは、ネット社会の闇と現実世界の闇を
    描く作品

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著者プロフィール

2001年デビュー作『リアル鬼ごっこ』がミリオンセラーを達成。その後も大ヒット作を発表し続け10代を中心に圧倒的な支持を得る。映像化作品も多数。『僕はロボットごしの君に恋をする』などがある。

「2020年 『メモリーを消すまで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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